マンション外壁塗装における減価償却の理解 | どちらで計上するのが正解？
本記事では、マンション外壁塗装における減価償却の理解を解説します。
マンション外壁塗装における減価償却の理解
マンション外壁塗装を計上する際には、減価償却の理解が必要不可欠です。
計上方法は2種類
マンション外壁塗装の費用を計上する方法は以下の2種類です。
- 修繕費
- 減価償却
それぞれ解説します。
修繕費
修繕費は、建物を最新の状態に維持・管理するための外壁塗装工事の費用です。
塗装を完了した年度に一括で経費計上を行います。
減価償却
減価償却は、建物の価値や性能・耐久性を向上させるための外壁塗装工事の費用です。
使用可能年数が延長されたり建物価値が高まったりした場合は「資本的支出」としてカウントされます。「資本的支出」は建物の取得原価となり、減価償却として計上することが可能です。
減価償却かどうかを判断するには？
費用が修繕費か減価償却かどうかを判断するポイントは2つあります。
- 工事内容から判断する
- 工事費用・周期から判断する
それぞれ解説します。
工事内容から判断する
先ほどもありましたが、以下の工事内容で判断することができます。
- 修繕費：建物を元の状態に戻す・維持管理するため
- 減価償却（資本的支出）：建物の資産価値を向上させるため
工事費用・周期から判断する
工事費用や周期から判断することもできます。
| ポイント1 | その修理、改良等のために要した金額が20万円に満たない場合 |
|---|---|
| ポイント2 | その修理、改良等がおおむね3年以内の期間を周期として行われることが既往の実績その他の事情からみて明らかである場合 |
| ポイント3 | 資本的支出であるか修繕費であるかが明らかでない金額があり、それが次のいずれかに該当する場合 (1) その金額が60万円に満たない場合 (2) その金額がその修理、改良等に係る固定資産の前期末における 取得価額のおおむね10%相当額以下である場合 |
出典：国税庁
まとめ
マンション外壁塗装にかかる費用は以下で計上判断ができます。
- 修繕費：建物を元の状態に戻す・維持管理するため
- 減価償却（資本的支出）：建物の資産価値を向上させるため
