マンション外壁塗装の剥がれが起きる原因は?対策や知っておくべきことを解説
本記事では、マンション外壁塗装の剥がれが起きる原因を解説します。
マンション外壁塗装で剥がれが起きる原因は?
マンション外壁塗装で剥がれが起きる原因として、代表的なものは2つあります。
- 施工不良
- 経年劣化
それぞれ解説します。
施工不良
まずは、施工不良です。
マンション外壁塗装を行い1年以内に剥がれが生じる場合は、施工不良の可能性が高いです。一般的に1年以内に剥がれが生じる場合の施工不良は以下が考えられます。
- 洗浄・下地処理が不足している
- 洗浄後の乾燥時間が十分ではなかった
- 下地に適した塗料を塗装できていない
- メーカー規定に沿えていない
施工不良の場合は業者に責任がありますので、保証を受けられます。
経年劣化
続いて、経年劣化です。
マンション外壁塗装後10年ほどで剥がれが生じる場合は、経年劣化だと判断できます。塗料にも寿命がありますので、剥がれてきたら再度マンション外壁塗装を行う必要があります。
ちなみに、塗料別の耐用年数は以下の通りです。
塗料 | 耐用年数 |
アクリル | 3~5年 |
ウレタン | 5~7年 |
シリコン | 7~10年 |
フッ素 | 15年~ |
ピュアアクリル | 15年~ |
無機 | 15年~ |
マンション外壁塗装で剥がれが起きたときに知っておくべきこと
さて、実際にマンション外壁塗装で剥がれが起きたときに知っておくべきことも解説しておきます。
放置するとどんどん進行する
当然ですが、剥がれは放置するとどんどん進行します。
一箇所が剥がれていくと周りも徐々に剥がれていき、下層の塗装まで剥がれてしまいかねません。最終的には外壁だけでなく屋根まで剥がれてしまうことになりますので、早め早めの対策が必要です。
また、剥がれを放置すると以下のような問題が生じます。
- 雨水が染み込みやすくなる
- 天井・外壁から雨漏りがする
- 内部結露が発生する
- 建物全体の耐久性が低下する
保証が効かない可能性がある
実は外壁塗装における剥がれの保証範囲は法律で定まっているわけではなく、業者の判断に委ねられます。
業者が独自で発行している「自社保証」がありますが、「最低限ここまでは保証しないといけない!」といったルールが存在しません。つまり、外壁塗装の剥がれが保証の対象外になってしまっている可能性もあります。もし保証対象外になってしまっていたら業者に請求をしても動いてくれることはありません。
事前にどこまでが保証対象内なのかを確認しておく必要があります。
業者が対応してくれない場合は消費者センターへ連絡を入れる
もし、保証対象にもかかわらず業者が対応してくれない場合は消費者センターへ連絡をしましょう。
トラブルの争点となるのは、業者が無償で補修を行うべきなのかそれともマンション保有主が追加料金を支払うべきなのかです。これは個人間で解決できない問題に発展することが多いため、消費者センターの仲介が必須とも言えます。
まとめ
マンション外壁塗装の剥がれの原因は、「施工不良」か「経年劣化」です。
経年劣化の場合はもう一度マンション外壁塗装を依頼することで解決しますが、施工不良の場合は業者に連絡をしなければなりません。面倒なトラブルに発展しそうであれば消費者センターに相談しましょう。