モルタルとは?モルタル下地の外壁を塗装するときの注意点も解説!
本記事では、外壁塗装におけるモルタルについて解説します。
モルタルとは?
モルタルとは、セメントと砂に水を混ぜた材料をいいます。
モルタルを使った外壁塗装はサイディングやタイルなどの建材のように貼っていくのではなく、外壁塗装業者が一軒ずつ塗っていきます。そのため、依頼する外壁塗装業者に技量により仕上がりが大きく変わるのが特徴です。
モルタルを塗装するメリット
現在、多くの建物でモルタル塗装がされています。そのモルタルを塗装するメリットには何があるのか解説します。
工事費用が比較的安い
モルタル塗装の費用相場は30~40坪で約70~120万円です。
もし張り替えでリフォームをするとなれば30~40坪で約200~290万円かかりますから、かなり費用が安いことがわかります。特にこだわりがなければモルタルを塗装しておけば費用を大きく削減できます。
デザインの自由度が高い
モルタルは、混ぜる砂や繊維を変えることでデザインを大きく変更することができます。
極端に言えば自分好みのモルタルを作ることもできるのです。また、サイディングのようにつなぎ目がないためきれいな景観を保つことも可能。質感も自由に決められるため外壁塗装業者と相談しつつ決めることができます。
耐火性・耐久性に優れている
そもそもモルタルが日本で普及した背景として、耐火性・耐久性に優れていることが挙げられます。
原料となっているセメントや砂、水はすべて不燃性のため火事になったとしても燃え広がりにくいようになっているのです。また、飛散物が外壁にぶつかったとしても簡単に破損しない耐久性も魅力です。
モルタル下地の外壁塗装の流れ
モルタル下地の外壁塗装は以下の流れで行われます。
ローラー塗装を行う
まずはローラー塗装を行います。
下地処理を行い、シーラーや微弾性フィラーを塗布。その後、上塗りに水性アクリルシリコン塗料などを塗布してローラー塗装は完成です。
吹付け塗装を行う
続いて、吹付け塗装を行います。
先ほどと同じように下地処理を行いシーラー処理を行います。そして、リシン塗装を2回吹付け塗装が完了します。
モルタル下地の外壁を塗装するときの注意点
モルタル下地の外壁を塗装するときの注意点は以下が挙げられます。
元々の風合いがなくなることがある
モルタル塗装の場合、リシン仕上げやスタッコ仕上げなど風合いが独特なものに塗装を行うと凹凸がなくなることがあります。
凹凸がなくなるということは元々の風合いがなくなることと同じ。どうしても風合いを残したい!という方は下塗りの変更や再吹付けを行うなど外壁塗装業者にお願いをしなければなりません。「風愛を残したい」と依頼すればそのようにしてくれる業者がほとんどです。
塗料の吸い込みが多い
モルタルは塗料の吸い込みが多いため、施工期間には余裕を持たせる必要があります。
吸い込みが多いと乾燥に時間がかかりますし、それだけ塗料も必要になります。一般的な乾燥時間では乾燥しきれないことがありますので施工期間は余裕を持って組んでおいたほうがいいと言えます。
膨れやすい
モルタル下地は湿気により膨れやすい性質を持っています。
長く乾燥させないとすぐに膨れてしまい、場合によっては外壁に不必要な凹凸ができてしまうこともあり得ます。そのため、透湿性を持った塗料を用いることがおすすめです。
まとめ
モルタルを使った外壁塗装は主流化していますので、皆さんもぜひモルタルを使った外壁塗装を検討してみてください。