外壁塗装におけるコーキングとは?交換費用相場や交換するタイミングなどを解説します!
建築物において、気密性や防水性を向上させるためにはコーキングが欠かせません。
しかし、「そもそもコーキングって何?」「業者にコーキングを交換しましょうと言われたけど費用相場ってどれくらいなの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
そこで今回は、外壁塗装におけるコーキングの全てを解説します。
外壁塗装におけるコーキングとは?
外壁塗装におけるコーキングとは、建築物の隙間を目次材などで充填することをいいます。
建築物に隙間があると気密性・防水性が低下してしまいます。これにより外壁がひび割れてしまったり劣化してしまうため、コーキングをして隙間を埋める必要があります。
コーキングとシーリングの違いは?
コーキングとよく似た言葉に「シーリング」がありますが、それぞれ以下のように違いがあります。
- コーキング:詰め物をする
- シーリング:密閉する・蓋をする
似ているようで似ていないコーキングとシーリングですが、外壁塗装において2つの言葉に違いはありません。強いて言うなら業者によってコーキングと呼ぶかシーリングと呼ぶかが違ってくるくらいでしょう。
コーキングが使用される箇所は?
コーキングは建築物のありとあらゆるところに使用されます。わかりやすく屋外の場合と屋内の場合で使用される箇所をご紹介します。
屋外の場合
屋外の場合は以下の箇所に使用されます。
コーキング箇所 | 詳細 |
|
---|---|---|
サイディングボード同士の隙間 |
目地に使用されます。(ALCパネルやサイディングボードに多い) | |
窓ガラス等のサッシ廻り |
サッシ枠の縁に使用されます。(開口となる穴が建物に開けられているため) | |
配管やパイプ周り | 野外から家の中に通っている設備のためコーキングで埋める必要があります。 |
屋内の場合
続いて、屋内の場合は以下の箇所に使用されます。
コーキング箇所 | 詳細説明 |
|
---|---|---|
浴室・浴槽 |
水漏れが発生しないため。 | |
キッチン廻り |
水漏れが発生しないため。 | |
洗面化粧台廻り | 水漏れが発生しないため。 |
屋内の場合は特に水漏れの危険性があるため、念入りにコーキングを行います。
コーキングはいつ交換すればいい?
コーキングの寿命は約5~10年です。
一般的な建材とは違い、ゴムのような弾性があり変形しやすいため劣化も早くなります。また、紫外線を浴びたり雨に晒されたりと劣化する条件が最も揃っている箇所といっても過言ではないでしょう。特に、日当たりが良い面はすぐに劣化してしまうため、遅くても10年以内にはコーキングを交換するようにしてください。
外壁塗装におけるコーキングの役割は?
コーキングは「隙間を埋める」ものだと言うことがわかりました。しかし、もっと別の役割を担っているものでもあります。
役割1:ひび割れの防止
コーキング材はシリコン等樹脂でできているため、ひびわれることがほとんどありません。
ゴムのように弾性があり自由に伸縮するため外壁のひび割れ防止に使われることが多くあります。特に、緩衝材として衝撃吸収ができる特性もあるため外壁材を守る役割も果たしています。
また、外壁は以下のようなダメージを常に受けています。
- 温度差による膨張伸縮
- 地震の揺れ
これらのダメージを和らげるためにも使われます。
役割2:防水効果
ひび割れ防止の他に、防水効果もあります。
建築物が劣化していく要因の1つである「水分」をコーキング材で防ぐことが可能。これにより、雨風による劣化スピードを抑制することができます。
役割3:サイディング・ALCパネルの隙間埋め
サイディング・ALCパネルを施工すると、ボード同士で隙間が生まれます。
この隙間を放ったままにしておくと、水が侵入したりすることで建築物そのものの寿命が減ってしまうのが考えられるでしょう。そのため、サイディング・ALCパネルの隙間を埋めるためにもコーキング材が使われます。
役割4:外壁の補修
すでにひび割れが発生している場合、その補修にコーキング材が使われることも多いです。
特に、サイディングの場合は防水シートが下に張られているためコーキングの必要がないと判断する人も多いです。しかし、長期間放置していると防水シートを通過して徐々に雨水が浸透してしまうことが考えられるため、コーキング材で埋める必要があります。
コーキングの費用相場は?
一般的なコーキングの費用相場は以下の通りです。
コーキング増し打ち | コーキング打ち替え | |
---|---|---|
単価 | 約600〜900円/m | 約900〜1,200円/m |
工事費用 | 約6万円〜9万円 | 約9万円〜12万円 |
足場代金 | 15万円〜20万円 | 15万円〜20万円 |
工事総額 | 21万円〜29万円 | 24万円〜32万円 |
コーキングには、「増し打ち」と「打ち替え」があり、それぞれで費用相場が異なります。
コーキングの交換費用を安くするには?
コーキング材料費や作業費を安くすることはできませんが、長期的に見た時に安上がりにすることは可能です。
例えば、サイディングボードやALCパネルの場合だと増し打ちを選ぶ人が多いですがこれはNG。もし増し打ちを行なってしまうと、劣化しているコーキングの上にまた新しいコーキング材を充填していく形になるため、付け焼き刃状態となりかねません。
単発費用だけ見れば打ち替えの方が高いですが、長期的に見ると打ち替えの方が安くなります。
まとめ
外壁塗装においてコーキングは必要不可欠なもの。
外壁の劣化を守ったり、すでに劣化している部分を補修したりとあらゆる場面で活躍します。外壁が劣化しているなと感じたらコーキングをご検討ください。