【完全版】外壁塗装の目安期間は?工事の流れや期間が延びることについて解説
外壁塗装工事は1~2日で終わることがありません。色々な作業がありそれぞれに時間がかかるためです。ただ、「じゃあどれくらいで終わるの…?」と思っている方も多いと思います。そこで今回は、外壁塗装の目安期間についてご紹介します。
外壁塗装の目安期間は?
結論ですが、30坪前後の2階建て住宅の場合だと7~10日で工事が終わります。
もちろん、
- 季節
- 天候
- 職人数
などにより期間は上下します。ただ、一般的な外壁塗装業者に依頼をした場合1週間前後で工事が終わると思っておけばOKです。
外壁塗装の期間を短くすることはできない
外壁塗装工事の期間ですが、基本的に短くすることはできません。
季節や天候はこちらがどうにかできる問題ではありませんし、職人の数も業者が用意できる限度があります。1週間は必ずかかるものだと想定して工事日時を決定するしか解決策はありません。
どうしても短くしたい場合は?
ただ「どうしても短くしたい…。」と思っている方もいるかもしれません。
その場合は長くなってしまう要因を取り除くことができれば短くなる可能性があります。例えば、
- 季節:乾きやすい夏や春にする
- 天候:晴れているときにする(梅雨は避ける)
- 職人数:多い業者を選ぶ
など、長くなってしまう要因を最初から取り除くことで外壁塗装工事の期間を短くすることは可能です。
外壁塗装工事中の生活はどうなるのか
ちなみに、外壁塗装工事中の生活はそこまで気を使わなくても構いません。
ずーっと家にいる必要もありませんし定期的に業者に何かを差し入れる必要もありません。ただ塗料が飛び散る可能性があるので洗濯物は部屋干しを強いられることが多いです。中には外で干したいという方がいるかもしれませんが、塗料の匂いが移ってしまう可能性があるのでおすすめはしていません。
外壁塗装の流れと目安期間
外壁塗装工事の全体で1週間ほど期間がかかります。それぞれの作業を分解していくとどういった流れになり、それぞれどれくらいの目安期間になるのでしょうか。
1.近隣への挨拶や工事の準備
外壁塗装工事を始める前に、近隣への挨拶は欠かせません。
外壁塗装には、
- 塗料の飛散・悪臭
- 工事の騒音
などが起き、近隣住民とトラブルに発展してしまうリスクが潜んでいます。もちろん、外壁塗装工事のリスク全てを0にすることはできませんので、あらかじめ断っておくことが大切です。
2.仮設足場や飛散防止シートの設置
外壁塗装業者の作業をスムーズにするために仮設足場を設置する必要があります。
また、塗料が飛び散らないように飛散防止シートの設置も欠かせません。いきなり塗装をするのではなく周りへの影響も考えて下準備をする必要があるのです。
3.高圧洗浄
いきなり塗料をベタ塗りしてもいいのですが、外壁にはホコリや汚れなどが付着していますので高圧洗浄により除去します。
例えば、
- 汚れ
- ホコリ
- コケ
- 藻
- カビ
などが外壁についたままにしてしまっていると塗料のノリが悪くなってしまいます。せっかく業者に依頼したのにも関わらず数年で塗料がぺりぺりと剥がれてしまうため高圧洗浄で綺麗にする必要があります。
4.下地処理や養生
高圧洗浄では除去できなかった古い塗膜を下地処理により除去していきます。
「下地処理」にもいくつか種類があり、
- シーリング(コーキング)
- 増し打ち
- パテ埋め
- モルタル補修
- ひび割れ補修
などがあります。外壁によりどの下地処理を行うかは業者の判断ではありますが一通り行うケースが多いです。また、それに合わせて養生もここで行います。
5.塗装作業
ここまできたら実際に塗装作業に入ります。外壁塗装における塗装作業は以下の3つに分類されています。
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
それぞれの塗装に1日はかかると考えた方がいいため、この塗装作業だけで3日の期間を要します。
6.塗装点検や見直し
塗装作業が終われば、うまく塗装ができているかを業者と一緒に確認します。
もし、
- 塗り残し
- ムラ
など気になる点があれば気にせず業者に相談するようにしてください。「ここ気になるけど…。」とそのまま放置しておくことは業者にとっても依頼者にとってもよくありません。
7.足場の解体や清掃
塗装の確認が終われば、足場を解体します。そして、周辺にゴミが残っていないかを確認して全ての作業が終了です。
ここまでで約1週間かかります。
外壁塗装の期間が延びることはある?
先ほど「短くすることは基本的にできない」とお話ししました。では逆に外壁塗装の期間が延びてしまうケースはあるのでしょうか。
補修に時間がかかるケース
外壁塗装工事の目安期間はあくまで「一般的な外壁」に塗装する場合です。
例えば、
- 外壁の面積
- 建物の形状
- 施工のしやすさ
- シーリングの有無などの仕様
などにより期間は上下します。さらに経年劣化が激しい場合は補修に時間がかかるため結果的に外壁塗装の期間が延びてしまいます。
雨の影響を受けているケース
塗料は雨や台風の影響をダイレクトに受けてしまいます。
塗料それぞれには「乾燥期間」が設けられていますが、湿度が高いと乾燥がなかなか進みません。結果的に乾燥待ちの時間が発生してしまい工事全体が遅れてしまうこともあります。
乾燥時間が長い塗料を使用したケース
塗料の効果を最大限に発揮させるには、乾燥期間を守らなければなりません。
「少しくらい待たなくてもいいか」と乾燥期間よりも早めに作業を進めてしまうと思ったより塗料のノリが悪くなってしまうことがあります。ちなみにメーカーにもよりますが乾燥期間は23℃前後で2時間~7日と設定されていることが多いです。
日照時間が短いケース
冬は夏と違い日照時間が短いため、1日でできる作業も少なくなります。
同じ依頼内容・条件だったとしても冬の方が仕上がりに時間がかかります。工事期間が1~2日ほど延びてしまうことも少なくありません。
まとめ
外壁塗装工事全体でかかる目安期間は約1週間です。
もちろん、条件により期間は上下しますが1週間を大きく上回る・下回ることはありません。事前に期間について知っておき計画を立てておくことをおすすめします。