スプレーを使って外壁塗装DIYをする手順は?外壁塗装DIYにスプレーはおすすめできない理由も!
外壁のちょっとした色褪せをスプレーで補修しようと考えている方は多くいると思います。
自分で外壁塗装をすることを「外壁塗装DIY」といいますが、スプレーでの外壁塗装DIYはあまりおすすめできません。
しかし、SNS上ではうまく外壁塗装DIYを仕上げている人もちらほら。
そこで今回はスプレーを使って外壁塗装DIYをする手順をご紹介します。
外壁塗装DIYでスプレーはアリ?
まず結論ですが、スプレーを使った外壁塗装DIYは不可能ではありません。
用途にあったスプレーを購入し、外壁の状態を確かめてからスプレーを使うのであれば大丈夫です。
しかし、スプレーを使った外壁塗装DIYには色々なデメリットや危険性が伴うことが多く、あまりおすすめできた方法ではありません。
できれば業者に依頼する
そのためできれば外壁塗装DIYでスプレーを使うのではなく、業者に依頼してください。
外壁全体を塗装するのではなく、部分的に塗装したい場合でも業者は柔軟に対応してくれることが多いです。
また、外壁塗装DIYでは色むらができてしまいかえってよくない状態に仕上げてしまう失敗もよくある話です。
外壁塗装DIYはある程度知識のある人がするべきことであり、あまり知識のない方は業者に頼んで完璧な状態にしてもらいましょう。
スプレーを使って外壁塗装DIYをする手順
とはいえ、スプレーを使って外壁塗装DIYができるのであればその方がいいと考える人も多くいると思います。
費用も安くすみますし自分で塗りなおすことができれば、これから先も安心です。
ではスプレーを使って外壁塗装DIYをする手順をご紹介します。
準備物
スプレーを使って外壁塗装DIYをする手順をご紹介する前に、準備すべきものがいくつかあります。
名称 | 用途 | 金額 |
---|---|---|
耐水ペーパー | 対象物の表面を磨く。水に濡れても大丈夫。金属などの目詰まりしやすいものを削る時に、水を使うことにより、削りクズが水で流されるため、通常のサンドペーパーよりも早く削れ、長持ちする。 | 100~500円 |
下塗スプレー(プライマーサーフェイサー) | プライマーは接着力の強化・金属には錆の防止機能を追加する役割をもつ。
サーフェイサーは細かな傷を隠し、素地の凹凸を埋め、下地の色を付ける役割をもつ。 下地塗料が塗られることで、上に塗る色のムラを防ぐことができる。 |
700~1500円 |
上塗(色付け)スプレー | 色付け用。
大きく分けて、水性塗料・ラッカー塗料・ウレタン塗料・油性(アクリル)塗料の4種類があり、用途や好みで選ぶ。 |
300~1000円 |
マスキングテープ(塗装しない部分がある場合のみ使用) | 塗装しない箇所にマスキングすることで、塗料の付着を防ぐ。 | 100~300円 |
マスカー | 住宅の屋内外の養生に利用。 塗料が付くと困る箇所を覆うことで汚れを気にせず作業が行える。 |
100~300円 |
手袋 | 油性塗料だと特に落ちづらくなり、また皮膚にも良い影響は与えないため、実施時には手袋をする。
また手袋をし、それでも皮膚についた際はすみやかに洗い流す。 |
100~500円 |
マスク | シンナー等の臭いの直接吸引を防ぐ。 特に油性スプレーは臭いがきつい場合が多いので、マスクは必須。 |
100~300円 |
新聞紙 | 床が汚れないように敷く。 | |
エアーダスター | 細かな隙間等のほこりを吹き飛ばしてくれる。
必須ではないが、細かな網目状のもの(換気扇カバー等)を塗装する際は使用すると便利(1-3参照)。 |
500~1000円 |
これらは全て揃えておくことをおすすめします。
スプレーで外壁塗装DIYをする正しい手順
先ほどの準備物を揃えたら早速スプレーを使って外壁塗装DIYを進めていきます。
スプレーで外壁塗装DIYをする正しい手順は以下の通りです。
場所を選ぶ
まずは、場所を選びましょう。
スプレーは風が強い日などにやってしまうと塗料が飛び散ってしまう恐れがあります。
そのため、以下の方法から自分の環境にあったものを採用してください。
-
- 外で行う:風のない晴れた日は外で行いましょう
- 室内に専用ブースを作る:段ボールを使って専用ブースを作りましょう
- ベランダで行う:外で行うのとあまり変わりはありません
- 工作室を使う:ホームセンターなどに併設されています
基本的には外で行なってください。
マスカーで養生する
続いて、マスカーで養生しましょう。
スプレーを室内で使用する場合は、塗料が飛び散る恐れがありますので必ずマスカーで壁を養生して飛散を防いでください。
掃除する
続いて、掃除しましょう。
外壁に汚れがついているとスプレーがうまく浸透せず、仕上がりが汚くなってしまいます。
また、汚れの部分からスプレーがはがれることが想定されますので綺麗に掃除してください。
表面を磨く
続いて、表面を磨きましょう。
外壁を耐水ペーパーやサンドペーパーを使って磨いていきます。
これは塗料のノリを良くするために必要な作業であり、細かいところではありますがやるかやらないかで大きな塗装の差が生まれます。
下塗スプレーで塗装を行う
続いて、下塗スプレーで塗装を行いましょう。
表面を磨いた段階でスプレーを吹きかけたくなるのはわかりますが、まだ下塗りが必要です。
下塗りをすることで仕上がりが格段に良くなります。
ペイントスプレーで塗装を行う
最後に、ペイントスプレーで塗装を行います。
スプレーの使い方としては棒を引くようなイメージで塗装してください。
縦横無尽にスプレーを振り回す人がいますがそれでは塗りムラができてしまいますので、線を引くイメージで徐々に外壁を塗装していくようにしましょう。
外壁塗装DIYでスプレーを使うメリット・デメリット
さて、以上の方法で外壁塗装DIYを進めることが可能です。
しかし、冒頭にも申し上げた通り外壁塗装DIYでスプレーを使うのはメリットだけではありません。
本来は業者がやるべき作業を自分の手でやってしまっているので、デメリットももちろん生じてきます。
では、外壁塗装DIYでスプレーを使うメリット・デメリットについて学んでおきましょう。
メリット
まずはメリットです。
低価格で済む
まずは、低価格で済むことです。
外壁塗装を業者に依頼するとそれなりに費用がかかりますが、外壁塗装DIYの場合は費用を抑えることができます。
自分で材料を購入してきますので価格が1/10になることも珍しくはありません。
部分的に塗装できる
続いては、部分的に塗装できることです。
スプレーの利点ですが、部分的に塗装することに向いています。
外壁全体を塗装する場合はスプレーは向きませんが、「ここだけ塗装したい!」といった場合に大活躍します。
簡単に塗装できる
続いては、簡単に塗装できることです。
スプレーはホームセンターに販売されているほど一般人でも馴染みのある塗料です。
下地塗りなどの作業は必要になりますが、基本的に線を引くイメージでまっすぐスプレーを吹きかけるだけで塗装は完了します。
デメリット
一方でデメリットもありますので見ていきましょう。
剥がれる可能性がある
まずは、剥がれる可能性があることです。
スプレーをする前に下準備をしておかないと数日でスプレーが剥がれてしまうことがあります。
表面を磨いたり汚れがないように掃除をしないとスプレーは簡単に剥がれてしまいますし、ちょっとした衝撃でぼろっと剥がれてしまうこともあります。
色むらが出る
続いては、色むらが出ることです。
外壁の色にあったスプレーを購入しないと、吹きかけてから色むらが出ていることに気づくことがあります。
その時点ではもう遅く塗り直しができないこともありますので、スプレーを購入する前に色合いを確かめるようにしてください。
広範囲の塗装には向いていない
続いては、広範囲の塗装には向いていないことです。
スプレーはあくまで部分的な塗装に向いているのであって、広範囲の塗装には向いていません。
外壁全体を塗装する場合は、専門業者に依頼をして塗装してもらうことが必要です。
外壁塗装DIYでスプレーを使う際の注意点
では最後に、外壁塗装DIYでスプレーを使う際の注意点を見ていきます。
スプレーは便利な塗装道具ではありますが、使い方を間違ってしまうと近隣の方に迷惑をかけてしまうこともあります。
注意点を学んで使い方を間違えないようにしましょう。
匂いが充満しがち
まず、スプレーは匂いが充満しがちです。
室内でやる場合は、必ず換気をしながらスプレーで塗装を進めるようにしましょう。
また、ベランダでやるときも近隣の方の方へ匂いが行かないように対策をしつつ塗装を進める必要があります。
スプレーに向いていないものもある
続いては、スプレーに向いていないものもあることです。
実はスプレー塗装ですが、全ての外壁に対応しているわけではありません。
以下のようなものにはスプレー塗装はできません。
- ウッドデッキ
- 内壁
これらはスプレーではなく専門の塗料を使う必要があります。
使用する前によく振る
続いては、使用する前によく振ることです。
スプレーの説明文にも書いてあると思いますが、使用前には必ずスプレーを振ってください。
カラカラと音が鳴りますので30秒ほど振ってからスプレーを使うようにすると色むらが出ずに仕上がりが綺麗になります。
まとめ
今回は外壁塗装DIYでスプレーを使うのはありなのかどうかについてみていきました。
それなりの知識がある場合はスプレーを使っても問題はありません。
しかし、知識がないままスプレーで外壁塗装DIYをしようとすると失敗するのが関の山でしょう。
できるだけ業者に依頼をしてください。