【足場】良い業者の見極め方
お家を新しく建てる時や、リフォーム時に使われる足場。
足場を見ると「いよいよ施工が始まるのだな」と実感が湧く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
屋根まで届く足場を、少人数でどんどん組み立てる様には圧巻されるかもしれません。
しかし、足場職人と実際に顔を合わせて打ち合わせをしたり、ご自身で業者選びをする方は多くありません。
足場での作業は高い位置になりますし、元からあるお家のサイズより一回り大きな物を取り付けるため、危険な作業です。
今回はそんな危険から、トラブルを回避するための知識をお伝えします。
◎足場を組む時によくあるトラブル
足場を組む時によくあるトラブルは、なんといっても隣家や近隣住民とのトラブルです。
理由は・・・
・足場の組立時や使用する工具やドリルの騒音。
・足場やシートで室内が陰ってしまう。
・組立時や作業場からの落下物による住宅の損傷。
上記のリスクを回避したいがために、隣家の敷地を借りなければならないが、隣家から許可が下りず、敷地を貸してもらえないというケースもあります。
施工開始前の住民同士の関係性や、現場作業員の対応の質などによって、大きなトラブルに発展してしまう場合があります。
◎トラブルの防止策
・隣家の敷地を借りる場合
足場のトラブルで一番大変とも言えるのが、ご家庭の敷地だけでは足場を作れない時です。
施工するお家の敷地だけで足場を組むスペースが確保できない場合、隣家の敷地も借りなくてはなりません。
必ず隣家に丁重にご挨拶をし、協力をお願いしてください。
また業者にも、既に隣家の方の了承を得ている場合であっても、必ず挨拶をしてもらいましょう。
・外壁近くの車は移動が必要なことも
外壁の近くに駐車していると、足場の組み立て作業や工事中に傷がついたり汚れたりすることがあります。
業者と相談して、事前に駐車場を確保した方が良いか、確認してみましょう。
・保険加入と対象範囲のチェック
ベテランの職人さんといえども安全に「絶対」はありません。
足場を組むときや解体するときに、外壁の一部や窓、車などを傷つけてしまうというトラブルはあります。
もっと大変なのが、隣家を損傷させてしまった場合です。
それも踏まえて「瑕疵(かし:傷のこと)保険」に加入しているかの確認も必要です。
そして、保険の対象範囲が隣家や工事関係者以外の人も含まれているかも聞きましょう。
◎良い足場業者とは
・養生シートや安全ネットを張っている
落下防止措置は、安衛則などにも記載があり、必ず実施しなければなりません。
しかしそれを怠る業者もいなくはありません。
落としたもので傷つけることのないように、養生シートや安全ネットなど、作業をしている足場からの落下物を、事前に防いでいるか確認しましょう。
・挨拶ができる
建設現場では、職人、施工管理者、元請け、隣家の方など、多くの人が行き交い、様々なやり取りがあるでしょう。
そのやり取りを滞りなく、そして気持ちよく行う上でコミュニケーション力は重要ではないでしょうか?
挨拶や気配りに始まり、連絡や報告など必要なやりとりにおいても丁寧に行うことは施工のクオリティにも影響してくるでしょう。
◎良い営業とは
・内容がクリアな見積書を貰える
見積りは必ずしも安ければ良いという訳ではありません。
安全性の確保と適正人数を使用するには、それなりのコストが掛かります。
そのサービス内容に適した価格かどうか、という内容が重要です。
見積もりの根拠となる、現地調査結果も細かく出せる所が良い業者と呼べるでしょう。
・事前の打ち合わせをしっかりと行ってくれるか
いよいよ業者が決まったら打ち合わせに入ります。
工事の内容をこと細かく説明してくれるなど、打ち合わせをしっかりと行ってくれるかもチェックの1つです。
・報告や連絡がマメ
施工される側は現場の状態を常に把握しておきたいものです。
何かあった時だけではなく、何もない時も定期的に報告や連絡をもらって安心しますね。
作業の進捗や現場の様子など、細かいことも含めてこまめに伝えてくれるのは、業者の誠実さを表しているでしょう。
◎まとめ◎
いかがでしたか?
どんなに良い材料を使用しても、業者への信頼感や、やり取りの気持ち良さも重要なことがお伝えできたらと思います。
また普段から隣家へ物がはみ出さないようにするなど、日常の気遣いや、ほんの少しの配慮によって工程が順調に進められると良いですね。
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