外壁塗装の塗料はペンキと同じ?!違いについても徹底解説!
外壁の塗装では塗料が必要になります。
「塗料」と聞くと「ペンキ」を思う方も多いかと思いますが、
実は外壁塗装に使用する「塗料」と「ペンキ」は別物です。
それではいったい、どのような違いがあるのでしょう??
それぞれの特徴に注目しながら解説していきます!
外壁塗装に使用する塗料とペンキの違いは?!
外壁塗装で使用されるのは、「ペンキ」ではなく「塗料」です。
インターネットなどで塗料の事を「ペンキ」と説明しているサイトも存在しますが厳密には違います。
外壁塗装に使われる「塗料」には、様々な種類があり、価格は勿論、機能もそれぞれ異なります。
新しい製品が開発・販売されており、断熱性や対候性に優れたもの、機能が特徴的なものも数多く存在しています。
ですがそれらの多くは、「ペンキ」でなく「塗料」に分類されます。
実際に外壁塗装のリフォームで業者を利用した事がある方ならご存知かと思いますが、「塗料」にはウレタン系やシリコン系などがあります。
これらは、ペンキでなく「塗料」です。
それでは「塗料」と「ペンキ」にはどういった違いがあるのでしょうか?
外壁の塗装で「塗料」が使用されている(選ばれている)ということは、「塗料の方がメリットが有る」ということになります。
塗料とペンキ、それぞれの「意味」と「成分」の違いについて紹介していきます。
成分や役割の違い
成分の違い…と申しましても、「塗料」と「ペンキ」の違いは成分だけではありません。
機能性・価格等でも大きな差がでてきます。
その違いについては後ほど解説していきますが、まずは塗料とペンキの成分と役割についてお話します。
①塗料
塗料とは顔料・溶剤・樹脂等を混ぜて作られたものの事を言います。
施す事で外観を美しくするだけではなく、塗装する建物の保護などの機能を付与する役割を持ちます。
②ペンキ
オイルペイントや合成樹脂調合ペイントのことを言います。
植物油等で稀釈します。
上記のように塗料とペンキでは成分が異なっています。
また、塗料に関しては美観だけでは無く、保護や機能を付与するための役割的にも違いがあるのです。
では、その具体的な機能面についてはどのような違いがあるのでしょう。
耐候性に優れているのは塗料
実は「塗料」と「ペンキ」の大きな違いで「対候性の優れ具合」が挙げられます。
「塗料」の方が「ペンキ」に比べ高い対候性を保持しており、劣化しにくくなっています。
では、耐用年数にはどれくらいの差が出てくるのでしょうか?
◆対候性が低くて劣化しやすいのは「ペンキ」
対候性に関してはペンキよりも「塗料」の方が格段優れています。
外壁の塗装にペンキを使用してしまうと、「塗料」を使用した場合よりも再塗装までのスパンが短くなってしまいます。
ペンキで外壁を塗り替えると、その耐久性の弱さから変色や劣化が起こりやすくなるのです。
その為、外壁塗装には「塗料」の方が適しています。
特にシリコン樹脂塗料やウレタン樹脂塗料は対候性が優れているうえに価格とのバランスも良いので人気があります。
また、塗料の種類を変えるだけで、外壁の耐用年数もガラッと大きく変わります。
例えば、シリコン樹脂塗料。
塗ってから10~15年の間に次の塗り替えをすればよいですが、グレードを1つ下げたウレタン樹脂塗料で施工していた場合は、塗り替え期間は7~10年とちょっと短くなるのです。
もしも外壁にペンキを使用した場合、対候性が低いので塗り替え時期のスパンが更に短くなるでしょう。
◎ まとめ ◎
とは言っても、ペンキの方が安価なので「塗装工事にかかる費用をおさえるならば、ペンキを使った方が良いのでは?」と思われる方も多いと思います。
確かに、外壁塗装は安い買い物ではありませんので、コストについて考えるのは重要な事です。
少しでも安く抑えたい!!と思うのは当たり前ですよね。
ですが、外壁塗装工事において重要な事は費用の面だけではありません。
先に記述したように耐候性(耐用年数)も重要なポイントの一つです。
一般的には費用と耐用年数のバランスを考えた上で、塗料の選択をされます。
「大事な住まいの外壁を保護する」という事を考えて、外壁塗装には耐久性に優れた塗料の使用をお勧めします。