【外壁塗装】モルタル外壁のリフォーム方法は?塗装だけで修復できる?!
最近はサイディング外壁が主流になってきていますが、昔ながらのモルタル外壁にも魅力的な所が多々あります。
そんなモルタル外壁のメリット、デメリットなどをここのところ解説してきていますが、今回はモルタル外壁のメンテナンス方法についてご紹介いたします。
モルタル外壁:劣化症状別メンテナンス方法
①ひび割れ(ヘアークラック)
コーキング材をクラックへ刷り込んで、隙間を埋めます。
②構造クラック
構造クラックとは、深く幅も広めに入ったひびの事です。
周囲をV字(U字)にカットしてコーキング材で隙間を埋めます。
③チョーキング
塗膜の機能が低下しているので、高圧洗浄で汚れをしっかりと落としてから再塗装をします。
➃浮き・剥がれ
浮き・剥がれの症状がある箇所を綺麗に除去して、高圧洗浄+塗替えをします。
モルタル外壁のリフォーム方法
モルタル外壁のリフォームには「再塗装」と「張り替え」の2つが一般的です。
先に劣化症状毎でのメンテナンス方法について解説しましたが、ここではもっと大がかりなリフォームについて解説していきます。
①再塗装
一般的であって最も手軽なリフォーム方法が塗り替えです。
かかる費用は塗料の種類もありますので、使用する塗料のグレードに結構大きく変わります。
高価な塗料ほど耐用年数が長くて、塗膜が長持ちします。
また、遮熱効果やセルフクリーニング機能(雨水などで汚れを洗い流すシステム)を持った塗料も存在します。
一般的なシリコン塗料の場合、業者にもよりますが、平均的にかかる費用は70~100万(120㎡)です。
アクリル塗料・ウレタン塗料は、他の塗料と比較してですが、戸建住宅での使用率はとても低くなっています。
その理由は耐用年数が短くて、次の塗装時期を早く迎えることでかえって費用が高くなる場合が考えられるからです。
塗料の特徴をよく把握して、塗料を選び、1回のメンテナンスで長持ちさせたいですね。
そのような方は、耐用年数が長く高耐久のフッ素、無機、光触媒の塗料がお勧めです。
②張り替え工事
既存のモルタルを剥がして、新たに下地と外壁材を張り付ける方法です。
廃材を処理する費用や下地処理等工事が必要なため、工事費が高くなります。
ですが、下地からまったく新しいものにするので、筋交いを追加するなどして以前よりも耐久性を向上させることができます。
新しい外壁材になるため、見た目が変わり、新築のような見た目に変わるので、モルタル壁の劣化・老朽化が進んでいるという住宅にはお勧めの工法です。
費用の目安は150万~200万円程度(120㎡)。
塗り替えの倍近くの費用になります。
◎ まとめ ◎
これまで数回に渡ってモルタル壁の特徴や劣化症状、メンテナンスについて解説してきました。
モルタル壁には表面に塗装が施されていて、その塗膜が劣化して水が浸入する事などで様々な劣化症状が起こってしまいます。
モルタル壁にとって水は天敵ですが、雨を防ぐ事はできませんので、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
モルタルの外壁にお住まいの方は是非一度、お家の劣化症状をチェックしてみてください。
今後お家を建てる予定のある方は、モルタル壁の特徴を把握し定期的なメンテナンスをしながら、ずっと良い状態で建物を長持ちさせたいですね。
前の記事へ
« 【屋根外壁塗料】フッ素塗料について次の記事へ
【外壁塗装】無機塗料について詳しく解説! »