【外壁塗装】塗装の下地シーラーとは?プライマーやフィラーとの違いを徹底解説!
外壁塗装や屋根塗装で使用する下塗り材で「シーラー」と呼ばれるものがあります。
また、シーラーと同様にプライマー、フィラーと呼ばれる下塗り材もあります。
これらの違いはいったい何なのでしょう?
また、このような下塗り材にはどのような役割があるのでしょうか?
今回はこのような疑問を解決する為に、詳しく解説していきます!
①シーラーとは?
シーラーとは、塗装に使われる下塗り用の塗料です。
塗装とは下塗り→中塗り→本塗りという順番が基本になっていて、下塗りを含む下地処理をしっかりと行っておく事で、中塗り・上塗り塗料の良いところを存分に引き出す事ができます。
この下地処理で使用される下塗り用塗料がシーラーです。
シーラーはシール「seal」「シールする・接着する・覆い隠す・塞ぐ」という英語が語源となっていて、下地の状態・素材・使用する上塗り塗料に合わせて適切なタイプを選びます。
②シーラーとプライマー、フィラーの違いは?
下地処理の時に使用される塗料はシーラーの他に「プライマー」と「フィラー」があります。
プライマー
プライマーは英語で「primary」=「最初の」が語源になっていて、「最初に塗る塗料」という下塗り塗料の総称です。
主な役割は、塗装面と上塗り塗料との密着性を高める事で、錆止め塗料である防錆プライマーなどの種類があります。
プライマーは塗装面に塗布して、その機能を持たせ、シーラーは下地に吸い込ませて機能性を持たせる、といった違いがあると言われています。
しかし、それは正しい定義があるわけではなく、一般的にシーラーとプライマーは同じであると扱われているケースが多いそうです。
フィラー
フィラーは「filler」=「埋めるもの・詰めるもの」という英語が語源になっていて、モルタル外壁の凹凸やひび割れなどを埋めて、下地を滑らかにする為の補修用下塗り材です。
水性タイプのものしかなく、塗布量が多い「砂骨(さこつ)ローラー」を使って厚く塗ります。
フィラーには、フィラーとシーラーの機能を兼ね備えた「微弾性フィラー」などの種類もあります。
③シーラーの役割は?
それでは、シーラーにはどのような機能性があるのでしょう。
塗装面と上塗り材との密着力を高める
外壁塗装や屋根塗装の施工時、塗装面と仕上げ塗料(上塗り塗料)との接着力が弱いと、塗膜が剥がれるといった劣化が起こりやすくなります。
シーラーを先に塗る事で接着剤のような役割をし、塗装面と中塗り・上塗り塗料との密着性を高めます。
塗装したところの塗料の吸い込みを抑える
シーラーはサラサラとしていて、粘り気がないのが一般的。
シーラーを最初に塗って吸収させることで、中塗り・上塗り塗料の吸い込みを防ぐことができます。
塗装面にキズなどの傷みがある場合、塗料の吸収が激しくなる場合があるので必要に合わせて二度塗装するケースもあります。
塗装面の下地を補強
シーラーは下地の中に浸透していくので、劣化した下地を補強するといった役割もあります。
塗装面の外壁材や屋根材は、住宅の状況や立地、経年によって劣化が起こってしまうものです。
塗装というと、塗料の色や機能に注目してしまいがちですが、耐久性を維持するために下塗り塗装はとても大事な役割持っています。
シーラーは塗装面の劣化状況によって適する種類が違うので、塗装の際にはシーラーのどのタイプが向いているのか、業者に聞いてみましょう。
◎まとめ◎
塗装の工事は、下地の調整からしっかりと施工することが大切です。
下地調整が綺麗にできていないと、見た目は良い仕上がりであっても、上塗り塗料の機能が活かしきれず耐久性などに影響を与える可能性があります。
住宅の美観を長持ちさせるためにも、塗装工事については最適な塗料選びが出来る業者へ依頼しましょう。