【土壁の塗装】土壁のお手入れ方法についてご紹介します!
前回、土壁と砂壁の違い、塗装のタイミング、土壁を塗装した場合のメリット・デメリットなどについてご紹介いたしましたが、今回は普段からできる土壁のお手入れ方法について解説していきます。
前回のブログについてはこちらをご覧ください。↓
普段からの土壁のお手入れ方法
土壁は、基本的に水が使用できません。
ほこりや汚れに悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
土壁のほこりや汚れを、日頃使用する掃除道具でメンテナンスする方法をお伝えします。
はたきを使って古い土壁のほこりを払う(取り除く)
【用意するもの】
・はたき
・掃除機かほうき
・ブルーシートか新聞紙
土壁は調湿性が高いので、水や洗剤を使用してしまうと、吸収してシミになることがあります。
そのため、土壁の掃除をする時には水を使わずにほこりや汚れを取り除いていきます。
①掃除の前準備
壁や天井などの高い場所を掃除する場合には、ほこりが空中に舞ってしまいますので、土壁の掃除を行なう際には必ず窓を開けましょう。
また、土やほこりが家具や床についてしまうこともあります。
事前に新聞紙やブルーシートで家具や床をしっかりと保護しておくことをお勧めします。
マメに土壁を掃除していると、ほこりの量も少なくなってきますので、毎回新聞紙やブルーシートを使用する必要はなくなります。
②掃除の方法
はたきで土壁が崩れないように優しくはたきながら、部屋中の壁を上から下に向かって掃除していきます。
はたきが無いから〇〇〇〇〇ワイパーなら代用できるのでは?と思われるかもですが、あのフワフワした柔らかい素材が土壁のザラザラとした表面にひっかかり、かえって土壁を傷つける原因になる可能性もあります。
使用しないことをおすすめします。
③掃除の後片付け
新聞紙やブルーシートだけではカバーできなかったほこりが床に落ちた場合は、掃除機やほうきで最後まで掃除をしてしまいましょう。
サンドペーパーや消しゴムで汚れを取り除く
【用意するもの】
・メラニンスポンジ
・消しゴム
・サンドペーパー(300番以上)
土壁は手垢や衣類や家具の染料、タバコのヤニなどで汚れていることもあります。
汚れが気になる方は、これから紹介する方法で掃除をすることがおすすめです。
①小さな汚れは消しゴムやメラミンスポンジで優しくこする
小規模の汚れは、消しゴムやメラミンスポンジで優しくこすると取り除くことができます。
メラミンスポンジを使用するとき、絶対に水で濡らさないようにしましょう。
②しつこい汚れにはサンドペーパーを使用する
消しゴムやメラミンスポンジで取り除けない汚れは、300番以上の細かいサンドペーパーでこすると取り除くことができます。
サンドペーパーを使用する場合、かけすぎると周りとの色合いや質感に差が出てくることがあります。
うまく状態を見ながらかけるようにしましょう。
土壁が崩れる場合、霧吹きなどで土壁の結合力を高めてから掃除
【用意するもの】
・霧吹き
・水
・木工用ボンド
土壁が剥がれやすくなっている場合、掃除前に土壁の結合力を高めておくことをおすすめします。
①水と木工用ボンド1:1の割合で混ぜた液体を作る
ボンドの固まりなどが出来ないようにするために、しっかりと溶かして混ぜましょう。
②作った液体を霧吹きで土壁に吹きつける
しっかりと混ぜた液体を、霧吹きで土壁に吹きつけていきます。
土壁は、吸水力が高いので直接水をかけてはいけません。
霧吹きによって少ない水分量で木工用ボンドを土壁全体に吹きかけることができ、土壁の結合力を高めることができるわけです。
吹きつけ加減によってはシミになる可能性もあるので、霧吹きを使う際には、目立たない小範囲のスペースで試してみてから実践してください。
この方法によって土壁が崩れにくくなりましたら、はじめにご紹介した、はたきと掃除機の方法で掃除を行なってください。
土壁塗装は業者に依頼がおすすめです
前回今回と、土壁に関する記事をご覧になり「うちの壁、そろそろ塗装をすべき時期かもしれない・・・」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
主に業者に依頼した場合でお伝えしてきましたが、土壁の塗装はDIYで行なうこともできない事はありません。
しかし、業者に依頼すべきか、DIYで塗装をすべきかと考えてみても、どちらにもメリットがあるので迷う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は品質を重視して業者に依頼するのか、価格を重視してDIYで塗装をするのかを決めてみてはいかがでしょう。
実際に業者に依頼した場合とDIYで塗装を行った場合では、和室6畳の場合で多ければ7万円程度、費用に差が出てきます。
えっ!そんなに差が出るならDIYのほうが断然良いのでは!と思われるかもしれませんが、塗装の経験から考えると品質の面ではプロにお任せしたほうが安心といえるでしょう。
あまり塗装を自ら行なったことが無い方や、手間をあまり掛けたくない方、仕上りにこだわる方には土壁塗装は業者に依頼するのをおすすめいたします。
※費用は業者や施工内容によっても異なります。
◎ まとめ ◎
いかがでしたか?
土壁の塗装におけるメリット・デメリット、メンテナンス方法などを知っていただくことができたかと思います。
普段からこまめに掃除(メンテナンス)を行なって、いつまでも気持ちのいい和室で過ごせるよう、今回の記事を参考にしていただけたらと思います。