【シャッター】シャッターの正しいお手入れについて
「シャッター」と聞いて、何を思い浮かべますか?
店舗の入り口や車を入れるガレージなどありますが、雨戸にシャッターを採用されているお宅も多くありますね。
シャッターは窓の外側に取り付けられていることが多いですが、金属素材で作られているため、長期的に使用されていたり、雨風や紫外線などの影響によって不具合が発生しやすくなったりする場所でもあります。
そこで今回は、シャッターを長持ちさせるための正しいお手入れ方法について解説します。
◎シャッターはメンテナンスが重要
シャッターは上記でも紹介した通り、店舗やガレージ、そして雨戸として窓の外側に設置される扉のことを指します。
シャッターのメリットは、その開いた扉をコンパクトに設置できるという点です。
そして開閉にも手間が掛からず、比較的小さな力で動かすことが出来るため、力の弱い女性やお年寄り、子供でも無理なく動かすことが可能です。
しかしその反面、シャッターが重くなったり、動きが悪くなったりするというデメリットがあり、それを放置し続けると最悪の場合動かなくなってしまいます。
巻き取りがスムーズにできなくなってしまったり、錆などによって動きが悪くなったりしてしまいうのです。
この場合はメンテナンスという認識で、お手入れをする必要があります。
シャッターは意外と複雑な構造で、いくつものスラット(金属部分)を蛇腹状に繋げることで動きに自由度を持たせ、シャッターケース内部のシャフトに巻き取ることで収納をしています。
稼働する部分が多くなりますので、掃除や注油といったお手入れが欠かせません。
また、シャッターの部品の殆どが金属製で、使用している間は外気にさらされていることになります。
経年劣化などによって塗装の剥がれやサビが発生するといった不具合もありますので、実はシャッターというのは、他の扉よりもメンテナンスが重要と言えるでしょう。
◎お手入れに必要なもの
日々のお手入れには、どのようなものを使用するのでしょうか。
大きく分けて
・中性洗剤やブレーキクリーナーなどの洗浄剤
・潤滑剤
・使い捨てにしても良いようなタオルやブラシ
の3種類があれば事足りるでしょう。
ブレーキクリーナーや潤滑剤については、ホームセンターやインターネットで簡単に購入することが出来る上、お値段的にも数百円から高くても1,000円前後で販売されていますので、気軽に購入することが出来ると思います。
また、何年もお手入れをしていないという方や、今までお手入れをしたことがないという方は、100円ショップで取り扱っているような金属ブラシや使い古した歯ブラシ、汚れを落とすための中性洗剤なども用意しておくとよいでしょう。
◎ガイドレールのお手入れ
ガイドレールとは、シャッター両脇にあるレール部分のことで、シャッターがスムーズに開閉するために重要な部分となります。
ガイドレールのメンテナンスを怠るとシャッターの動きがぎこちないものになり、開閉時には金属同士が擦れ音が発生してしまいますので、定期的なメンテナンスを意識しましょう。
ガイドレールの上から下まで、大きなゴミなどが詰まったままになっていないかの確認をします。
もしゴミが溜まっていた場合は取り除き、必要に応じて中性洗剤を薄めたバケツを用意しておいたもので洗浄します。
この時、例えば割りばしに柔らかい布を巻き付けたものや、古い歯ブラシ、金属ブラシなどを使うと綺麗に洗浄することができます。
洗浄後は乾いた布やタオルで水分を取り、しっかりと乾燥させ、スプレータイプの潤滑剤やシリコンプレーなどを「レールの一番奥の部分」と「シャッターとレールが擦れる縁の部分」に塗布します。
もしサビが発生している場合は、サビ取りスプレーを塗布し、中性洗剤で綺麗に洗い流してから潤滑剤を塗布しましょう。
不快な金属音がしていたという場合も、これだけのお手入れで随分改善される場合もあります。
◎巻き取りシャフトのお手入れ
巻き取りシャフトとは、シャッター上部に取り付けられたシャッターケース内にある巻き取り用の棒を指します。
開閉の度に巻き取りシャフトが回転し、シャッターを上げたり下ろしたりしているため、回転部分にかかる負荷は大きなものになります。
シャッターを覗くことができる方に立って、シャッターを完全に閉めます。
シャッターケースの端から上を覗くと、シャッターケース中心部に金属製の巻き取りシャフトが見えるはずです。
壁から20cm前後の部分に「プーリー」と呼ばれる回転部分が取り付けられていますので、そこに注入をしましょう。
また、シャフトからプーリーに掛けてのラインは湿気が溜まりやすく、サビが発生していることが多くあります。
サビ取りスプレーやブレーキパーツクリーナーなどでサビを落とすようにしましょう。
汚れが取れたら、潤滑剤を塗布し、シャフトに馴染むようにシャッターを何度か開閉させます。
巻き上げシャフトが自分では確認できない場合は、無理をしないで専門業者へのメンテナンス依頼をしましょう。
◎潤滑油にはシリコンスプレーがおすすめ
シリコンスプレーは中にシリコンオイルが入ったタイプのスプレーのことで、吹き付けたものをコーティングします。
シリコンのコーティングによって、「防水・撥水・潤滑」という3つの効果を発揮します。
ホームセンターて手軽に購入することが出来ますので、使いやすいスプレーと言えるでしょう。
サビ取りの効果はありませんので、サビが発生している場合は、先にサビ取り剤でサビを取り除いてからシリコンスプレーを使用します。
ただ、地面に吹き付けてしまうと撥水効果によって滑りやすくなりますので、注意しましょう。
◎まとめ
シャッターは様々な形状があり、広く使用されていますが、稼働部とシャッターの格納部分にメンテナンスが必要であることには変わりありません。
適切なメンテナンスをするためめに、自宅で使用しているシャッターの形状を把握しておくと良いでしょう。
シャッターメンテナンスの基本は、「洗浄」と「潤滑油の注油」の2つです。
たまった汚れを落とし、適切に油を足してあげることが日々のメンテナンスとなるのです。
少しでも長く、安全な使用を続けるため、不具合が出る前のお手入れを心掛けましょう。
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