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【土間】土間の基礎知識と様々な利用空間、メリット・デメリットについてご紹介します

 

皆さんは、土間と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「昔ながらの古民家にある土足でも大丈夫な場所」と認識している方も多いかもしれません。

そんな感じで昔から使われてきた土間ですが、最近では、土間を効果的に取り入れた住宅が増えてきています。

 

今回は、そもそも「土間」とはどういう空間か、土間の効果的な使用方法、土間のメリット・デメリットについてご紹介します。

 

 

 

土間とは?

「土間」とは、室内だけど床を張らないで土足で歩くよう作られた空間のことです。

古い民家では、玄関と、履き物を脱いで上がる居室(床を張った屋内)との間に、土間がつくられていました。

土間は、三和土(漆喰を塗り固めた床)やコンクリート、タイルなどで仕上げたものもあれば、ただ単に土を固めたものもあります。

地面とほぼ同じ高さの土間は、地面より高い位置にある居室と区別され、主に台所や作業場として利用されてきました。

現代の住宅では、昔ながらの作業スペースとしてではなく、新たな魅力のある空間として再認識されています。

 

土間は土足で歩いてもいい空間ですが、屋内の一部として壁や天井が設けられており、雨風をしのぐことができます。

その昔、土間はいったい何のために設けられていたのでしょうか?

先にも記述しましたが、土間では雨天時の農具や漁具の手入れの場所として、時には炊事の場所や、来客と家主が話す空間として使われていました。

ある時はガレージ、ある時はキッチン、ある時は客間として、TPOに応じた使い方をされていたのですね。

 

最近は、このような土間の魅力が再認識され、土間を設けた家も多くなってきています。

土間にテーブルを置いてダイニングとして使われていたり、植物をたくさん置いて庭のように使われている土間もあります。

こういった土間の効果的な利用方法についてご紹介します。

 

 

 

土間の効果的な利用方法とメリット

①キッチンの延長として

土間をキッチンに面して使用することで、より快適に料理を楽しむことができます。

例えば、料理のためにたくさんの食材を購入した場合、キッチンまでスムーズに食材を運ぶことができます。

キッチンに直接持ち込みにくい、土付き野菜などの一次置場としても便利です。

また、キッチン周りで困るのがゴミの処理。

生ゴミやペットボトルのゴミも、快適に運び出すことができます。

 

②庭の延長として

土間を庭に面して設置する場合は、庭でのガーデニングや、バーベキューをする際に、道具をそのまま土間においておくことで、室内を汚すことなく楽しむことができます。

また、家庭菜園用のプランターをおいておくのにも土間は最適です。

室内と庭の中間の存在として、土間が活躍してくれます。

 

③フリースペースとして

広めの土間を設けることで、自由に使える空間を作ることができます。

日曜大工を行うときは、作業机や必要な道具を広げるスペースに。

ペットを飼っている方の場合は、ペットの足を洗うスペースに。

自転車やバイクを駐車や整備ができるガレージのように。

お子様が遊んだり、夏には小さなプールが置けるといった空間にもなります。

また、急な雨が降ってきた時には洗濯物を避難させるスペースとしても活用できます。

 

土間は土足で歩けるスペースでもあるだけに、簡単に汚れを落とせます。

汚しても水で洗えば汚れは取れますし、濡らしてもすぐに乾いてしまいます。

フローリングや畳の上でする室内で行うには気が引けるような作業も、汚れを気にすることなく進めることができるでしょう。

 

④収納の代わりにもなる

タイヤが地面に触れるベビーカーや自転車、灯油のタンクなど、家の居間に置くことがためらわれるものは意外と多いものです。

汚れてもよい素材でできているの土間は、それらのものを保管しておく場所に適しているといえます。

また、土間は金属製のものを保管しておく場所としても最適です。

自転車や脚立など、金属でできているものを屋外で保管しておくと、雨風にあたるうちに錆びてしまうことがあります。

土間は屋内空間なので、道具を劣化させることなく保管しておくことができます。

 

 

土間を設けるうえでのデメリット

①居住スペースが少なくなる

土間は多目的スペースにもなりますが、スペースをとった分だけ、ほかの居住空間が狭くなります。

特に1階部分でリビングやダイニングのスペースを広く取りたい場合や、使える土地が限られているといった場合などは、居住スペースを優先させくなりますよね。

 

②冬場は家が冷えやすい

土間は土の上、もしくは基礎の上に設けるスペースです。

そのため、冷気や湿気が家の中に入りやすくなり、底冷えしてしまいます。

土間に床暖房を入れたり、土間と居室の合間に2重ガラスの窓を設置したり、石油ストーブなどを置いて空間を温めるなどで対策すると、底冷えも大分緩和されます。

 

 

 

◎ まとめ ◎

土間の様々な使用方法とそのメリット、デメリットについてご紹介してきました。

昔ながらの使い方とはまるで違う、土間の活用方法に驚きを感じた方も多いのではないでしょうか。

土間を間取りに効果的に取り入れることで、より快適で機能的な住まいにすることができます。

土間を検討される場合は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

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