イナバ物置の塗装費用の相場は?施工が必要な症状も解説
イナバ物置の塗装費用の相場は?施工が必要な症状も解説
さまざまなものを収納するのに設置した物置も、よい状態を保つために定期的なメンテナンスが欠かせません。
多くの人が利用するイナバ物置は、塗装にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、イナバ物置の塗装費用の相場を紹介します。
塗装すべき症状や費用を抑えるポイントも知り、メンテナンス時の参考にしてください。
業界シェア1位のイナバ物置
住宅の施工はさまざまなハウスメーカーや工務店が行い、使用される材料やパーツを提供する企業も多くあります。しかし、物置市場はイナバ・ヨドコウ・タクボが独占しており、特にイナバ物置のシェア率は4割と、国内で1位となっています。
イナバ物置の特長
イナバ物置の特長は、以下の3点です。
- 厚い鉄板を使用
- 粉体塗装を採用
- 安心の日本製
使う人の快適性を考慮して厚い鉄板で作られた物置は、非常に丈夫です。また、サビに強く高品質な粉体塗装は、環境にも配慮されています。さらに、製品はすべて自社工場で作られており、「日本製」という安心感を与えます。細部にわたる工夫で、使いやすさにこだわったイナバ物置は、独自の厳しい耐性試験をパスし、市場に送られます。
製品へのこだわり
前述の通り、イナバ物置は「丈夫」さにこだわって作られています。
また、原材料や製造工程などで環境にも配慮しており、人への「やさしさ」を、地球規模で考えているのもこだわりの1つです。
イナバ物置の塗装費用はどれくらい?
イナバ物置は塗装への工夫で鉄板が錆びにくいようにしていますが、塗装の耐用年数については公式サイトに明記されていません。
明らかな劣化がない場合も、塗料の効果を保持するために7~10年を目安に再塗装するのがおすすめですが、塗装費用はどれくらいかかるのでしょうか。
費用は物置の大きさや塗料の種類で変わる
イナバ物置の塗装費用は、物置の大きさや選ぶ塗料の種類で変わってきます。塗料別の施工費用の目安は、以下の通りです。
- アクリル塗料:1,500~1,800円/㎡
- ウレタン塗料:1,700~2,200円/㎡
- シリコン塗料:2,300~3,000円/㎡
- ラジカル塗料:2,500~3,000円/㎡
- フッ素塗料:3,800~4,800円/㎡
- 無機塗料:4,500~5,500円/㎡
このほか、遮熱・断熱系の塗料や光触媒塗料など、機能性に優れた塗料もありますが、イナバ物置に限らず、多くの物置にはウレタン塗料が使用されています。塗料選びで迷ったら、ウレタン塗料にすれば問題ないでしょう。
劣化度合いも費用に影響!
物置の大きさや塗料の種類だけでなく、物置の劣化度合いも塗装費用に影響します。
たとえば、サビがひどい場合は、塗装前にサビ落としをしなければなりません。また、塗装が落ちたところからサビて、さらに穴があくなど鉄板の劣化が著しい場合は、修復作業が必要です。
屋外に設置する物置は、雨風や紫外線などによる経年劣化が避けられませんが、深刻な症状が起こり費用に影響する前に、塗装を検討しましょう。
イナバ物置の塗装費用の目安
イナバ物置の塗装費用は、前述のような要素で決まります。一般的な一坪タイプをウレタン塗料で塗装する場合、費用の目安は2~5万円です。
住宅の屋根や外壁とは異なり、塗装面積が小さいので、費用は非常に高いわけではありません。
イナバ物置は、費用が上がるような症状が出る前に、定期的にメンテナンスをするとよいでしょう。
こんな症状が見られたら、塗装の検討を!
イナバ物置の再塗装は7~10年を目安に行えばよいですが、次のような症状が見られたら、メンテナンス時期を迎える前でも塗装を検討したほうがよいといえます。
サビやコケが目立つ
サビは放置すると、物置に穴が空いたりゆがんだりする原因となります。
天井部分に穴が空けば、雨漏りして物置内に収納しているものにも影響が及ぶため、注意が必要です。また、穴が空くほどのサビが発生した物置は、メンテナンス費用も上がってしまいます。
コケは水分を含んで繁殖するものなので、コケが目立つのはイナバ物置の防水機能が低下しているサインです。コケは見た目が悪くなるだけでなく、健康被害を起こす可能性もあるため、早めにメンテナンスを行ったほうがよいといえます。
色が褪せている
イナバ物置に限らず、塗装は劣化によって色褪せていきます。
本来の物置の色が損なわれて見た目に影響することはもちろん、塗料が持つ機能も失われていくため、色褪せを見つけたら早めに塗装したほうがよいでしょう。
また、塗装にヒビ割れや剥がれが見られる場合も塗装が劣化しており、物置全体のトラブルにつながる可能性があるため、再塗装をする必要があります。
触ると白い粉がつく
イナバ物置に触れて手に白い粉がつくのも、劣化のサインです。
これは「チョーキング現象」といい、雨や紫外線などの影響で塗膜が劣化し、顔料が粉状になっている状態です。
一目見て問題がなさそうでも、触れると白い粉がつくというケースは少なくありません。
再塗装の時期を簡単に見極められる症状でもあるので、数年経ったら定期的に触って確かめてみてください。
イナバ物置の塗装の流れ
イナバ物置の塗装は、以下のような手順で行われます。
高圧洗浄
まずは、高圧洗浄で古い塗膜を剥がします。また、汚れやコケ、カビなどが付着している場合も、高圧洗浄でしっかりと落とします。
高圧洗浄をすることで、新たに塗装した塗料の密着度が上がり、耐久性を保てます。
サビ落とし・サビ止め
鉄板にサビが発生している場合はサビ落としをして、その後、サビ止めを塗布します。
サビ止めは塗料に混ぜて塗布するものもあり、使い方やサビ止めの力は製品によって異なります。
詳しくは、作業を依頼する業者に聞いてみましょう。
塗装前補修
鉄板をはじめとした金属部分に劣化・損傷がある場合も、塗装前に補修します。
ヒビや穴などは、軽度であれば簡単に補修できますが、状態がひどいとパーツの交換が必要になることもあります。いずれにしても費用がかさむので、劣化が進む前に再塗装するのがおすすめです。
塗装
塗装に向けた準備がすべて整ったら、イナバ物置に塗装をしていきます。
塗料は下塗り1回、上塗り2回の計3回塗るのが基本です。下塗りに使用する塗料には、サビやコケ、カビなどが発生しにくくなる機能を含んだものもえらべるので、湿気が多い場所にイナバ物置を置いている場合はこうした塗料を選ぶとよいでしょう。
上塗りは2回行うことで、塗膜を厚くして塗りムラがなくせます。
塗料は、塗装箇所に限らず規定の回数を塗らなければ効果が薄れてしまいます。稀に「物置なら1~2回の塗装でよい」という業者もありますが、少ない塗料・工程で作業を終わらせる悪徳な業者の可能性もあるため、注意してください。
費用を抑えてイナバ物置を塗装する方法
イナバ物置の塗装費用は非常に高いわけではありませんが、少しでも費用を抑えたい場合は次のような方法も検討しましょう。
外壁・屋根塗装とまとめて依頼する
外壁や屋根のメンテナンス時に、イナバ物置の塗装も一緒に依頼すると、人件費や運搬費などが節約できるので、費用が抑えられます。屋根や外壁に使用する塗料と同じものを選べば、塗料代も多少なりとも節約できるかもしれません。
相見積もりを取る
外壁や屋根の塗装ほど多額の費用がかかるわけではありませんが、イナバ物置の塗装も相見積もりを取るのがおすすめです。
塗料のグレードや物置の大きさによる適正価格がどれくらいかがわかり、相場のなかでもより安価な業者を選べます。また、相見積もりの際の対応は、信頼できる業者かどうかを見極める材料にもなるでしょう。
DIYで安く済ませてもよい?
DIYなら塗料代だけで済みますし、「物置ぐらいなら自分で塗装できるのでは?」と、考える人もいるかもしれません。
しかし、ムラなく美しく塗装するのは、熟練の職人でも難しい場合があり、作業に慣れていないと失敗する可能性があります。
また、高さのあるイナバ物置は脚立などの安定感のない場所での作業が必要ですし、物置が設置してある場所によっても、素人が塗装するのは危険かもしれません。見た目をよくしたり塗装の効果を保ったりするには、やはり業者に依頼するのが最適です。
イナバ物置の塗装費用の詳細は、業者に聞いてみるのがおすすめ!
イナバ物置の塗装費用相場は2~5万円ほどですが、物置の大きさや劣化度合い、塗料の種類などによって高くなることもあります。詳しい塗装費用が知りたい場合は、業者に問い合わせて見積もりを出してもらうのがおすすめです。イナバ物置を購入したら、定期的なメンテナンスでよりよい状態を保ちましょう。
弊社でも、イナバ物置の塗装費用に関するご相談を承っております。イナバ物置以外の物置のメンテナンスにも対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。