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遮熱塗料は効果なし?効果を高めるポイントとともに解説!

遮熱塗料は効果なし?効果を高めるポイントとともに解説!

 

外壁や屋根に使用する塗料には、さまざまな機能を備えたものがあります。

その1つが「遮熱塗料」ですが、その効果については意見がわかれていることをご存じでしょうか。

 

今回は、遮熱塗料が「効果なし」といわれる理由を解説します。メリットや効果を実感しやすい塗料の選び方を知り、よりよい住宅づくりの参考にしてください。

 

 

■遮熱塗料のメカニズム■

まずは、遮熱塗料がどのようなメカニズムになっているのか、類似機能を持つ塗料などとの違いとともに確認しましょう。

 

遮熱塗料とは

遮熱塗料とは、太陽光や太陽による熱を反射し、室内の温度上昇を抑えてくれる効果が期待できる塗料です。

具体的には太陽光が発する「近赤外線」を反射するのが、遮熱塗料の機能です。

屋根や外壁の温度が上昇すると、住宅内の温度にも影響します。

遮熱塗料で屋根・外壁の温度上昇を防ぐことは、室内の快適な温度を保つことに貢献します。

 

 

断熱塗料と遮熱塗料の違い

遮熱塗料と似た塗料に断熱塗料がありますが、断熱塗料は外からの熱伝導を抑えるもので、暑さと寒さの両方の対策が可能です。一方遮熱塗料は、熱伝導を抑える機能がないので、寒さ対策には向きません。

 

 

遮熱シートと遮熱塗料の違い

遮熱シートは、遮熱塗料と同じメカニズムを持ったシートで、大きな違いは熱の反射率と耐用年数です。遮熱塗料の反射率は60~80%ですが、遮熱シートは94~99%と、遮熱塗料よりも高くなっています。また、耐用年数は製品によって異なるものの、遮熱シートのほうが長いのが一般的です。

また、遮熱シートは屋根の裏面にも施工可能で、幅広い用途に活用できるのも遮熱塗料との違いだといえます。

 

 

■遮熱塗料を使用するメリット■

「効果なし」といわれることもある遮熱塗料ですが、使用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

3つの特長を紹介します。

 

室温が上がりにくい

遮熱塗料は、室温の上昇を抑えられるのがメリットです。前述の通り、遮熱塗料を屋根や外壁に使用することで、太陽光を反射して熱がこもりにくくなります。これによって屋外の気温が上昇しても、室内の気温上昇を抑制できます。

 

 

省エネや節電ができる

外気温の上昇が影響して室内の気温も上がれば、暑さ対策も徹底しなければなりません。しかし、遮熱塗料は室温の上昇を抑制できるので、日中のエアコンの設定温度を下げたり、エアコンを稼働させる時間を少なくしたりできます。省エネや節電を実現しやすいのも、遮熱塗料のメリットの1つです。

 

 

建材の暑さトラブルを防止できる

屋根や外壁に使用されている建材は、熱によって劣化が進み、耐用年数にも影響することもあります。しかし、遮熱塗料は表面温度の上昇を抑えるので、建材が熱によって受けるダメージも軽減できます。

 

 

遮熱塗料の使用がおすすめなのは…

遮熱塗料の効果を実感しやすく、塗装に使用しても「効果なし」と思わない可能性が高いのは、3階建ての住宅です。一般的な2階建ての住宅や、最近増えている平屋と比べて高さのある3階建ての住宅は、太陽光の影響を直接受けやすいですが、遮熱塗料が太陽光を反射してくれれば、室温の上昇を抑制できていると実感しやすいでしょう。

また、リビングが2階にある住宅も、1階リビングより暑さを感じやすいので、遮熱塗料の使用がおすすめです。このほか、吹き抜け天井がある住宅、金属材でできている住宅など、太陽光や熱の影響を受けやすい作りや素材の住宅は、遮熱塗料による恩恵を受けやすいといえます。

 

■「効果なし」といわれる遮熱塗料のデメリット■

遮熱効果には前述のようなメリットがありますが、なぜ「効果なし」といわれるのでしょうか。デメリットを見ると、その理由が見えてきます。

 

断熱効果がない

遮熱効果と断熱効果は別物で、遮熱塗料には断熱効果はありません。はじめに解説したとおり、遮熱塗料は太陽光を反射するものなので、夏場の暑さから住宅内を守る効果は期待できますが、冬場に室内の暖かさを外に逃がさないためには、断熱効果のある塗料や素材が必要です。

 

 

性能や耐用年数がグレードで変わる

塗料の素材はアクリル系やウレタン系など複数ありますが、種類によって性能や耐用年数の差が大きいのもデメリットです。安価な塗料は、性能や耐用年数がグレードの高い塗料より低くなります。一方、グレードの高い塗料は耐用年数が長く性能もよいものが多いですが、そのぶん価格が高く、塗装時の費用がかさむのがデメリットです。

 

 

劣化や塗りムラによって遮熱効果に差が出る

遮熱塗料も一般的な塗料と同様に、経年劣化が起こります。ホコリや砂、雨風によって劣化が進むと、遮熱効果が実感しにくくなります。

また、遮熱塗料は一般的な塗料よりも塗りにくいといわれているため、知識や実績の少ない業者が施工すると、塗りムラが発生することがあります。塗りムラによって塗料が持つ遮熱効果が100%発揮されないと、「効果なし」と感じてしまうかもしれません。

 

 

コストが高めな割に遮熱効果を実感しにくい

遮熱効果がプラスされるぶん、遮熱塗料は一般的な塗料よりも価格が高いです。しかし、遮熱塗料の反射率は60~80%ほどなので、「本当に効果が出ているのか」を実感しにくいかもしれません。

費用をかけたのに思ったほどの効果が得られないのも、「効果なし」といわれる理由の1つでしょう。

 

 

■遮熱塗料で塗装する場合の費用相場■

遮熱塗料を使って屋根や外壁を塗装する場合の費用相場は、一般的な塗料の1.5倍ほどといわれています。たとえば、耐用年数10年前後のシリコン性の遮熱塗料を使用する場合、屋根塗装にかかる費用相場は1㎡あたり3,000円前後、外壁塗装は2,500円前後です。30坪(約100㎡)の住宅の屋根と外壁を塗装する場合は、100万円ほどかかります。

 

 

■「効果なし」と言わせない!遮熱効果を実感しやすい塗料は?■

効果をより実感するためには、遮熱塗料の選び方も重要です。色や性能などに注目すると、「遮熱効果がある」と、満足感を得やすくなります。

 

 

明るい色

黒は太陽光を集め、白は反射するといわれているので、遮熱塗料も太陽光を反射しやすい明るめの色を選ぶと、効果を実感しやすいです。反射率がもっとも高いのは白色ですが、真っ白は反射によるギラつきや屋根・外壁の汚れが気になるかもしれません。白をベースにしたカラーは豊富にあるので、遮熱効果とともに見映えも重視しながら色を選びましょう。

 

 

反射率が高い

遮熱塗料の反射率は60~80%が一般的ですが、当然60%のものより80%のほうが遮熱効果が実感しやすいといえます。反射率ができるだけ高い塗料を選ぶのも、満足感を得るポイントです。反射率は、塗料に関する詳細に記載されています。業者に相談すれば、反射率の高い塗料を紹介してもらえるでしょう。

 

 

JIS規格の評価が高い

日本と両工業会では遮熱塗料のJIS規格を定めており、星1~3つで評価されています。評価は日塗工ホームページで確認できるので、高評価のものを選ぶのも1つの方法です。ただし、JIS規格は2018年に定められたもので登録件数が非常に多いわけではないので、「記載がないからよくない」とも限りません。あくまでも1つの目安としてチェックしてみるとよいでしょう。

 

 

遮熱シートの併用もおすすめ!

遮熱塗料よりもさらに高い効果が期待でき、塗りムラの心配もない遮熱シートを併用するのもおすすめです。遮熱シートが遮熱塗料のデメリットをカバーしてくれれば、省エネや節電をはじめとした、さまざまなメリットを実感できるでしょう。

なかには、断熱効果を持つ遮熱シートもあります。冬場の寒さが厳しい地域は、断熱効果を持った遮熱シートと遮熱塗料の併用で、快適な室内環境を通年保てるのではないでしょうか。

 

 

遮熱塗料は選び方がカギ!「効果なし」と感じる場合は業者に相談を

太陽光を反射して室内の気温上昇を防ぐ遮熱塗料にはさまざまなメリットがありますが、デメリットが浮き彫りになり「効果なし」と感じる人も多いようです。メリットを実感しながら快適な生活を送るためには、塗料や業者の選び方にも注目しましょう。

 

弊社でも、遮熱塗料を使った屋根や外壁の塗装を実施しております。丁寧な塗装はもちろん、事前のご相談から塗装後のメンテナンスまでトータルでサポートいたしますので、お気軽にご連絡ください。

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