コンクリートに苔が生えないようにするには?苔が生える原因や生えた場合の対処法も解説!
コンクリートに苔が生えないようにするには?
苔が生える原因や生えた場合の対処法も解説!!
住宅は住み続けるうちに、さまざまな箇所が経年劣化していきます。
特に、外壁や屋根、塀のように屋外で雨風にさらされる場所は、色褪せや雑草、カビといった見た目にも悪影響を及ぼす問題が起こりがちです。
屋外のトラブルの1つに、コンクリートに生える苔があります。
コンクリートに苔が生えないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、コンクリートに苔が生える原因と対策を紹介します。苔が及ぼす影響も理解し、早めの対策を心がけましょう。
■コンクリートに苔が生える原因■
コンクリートに苔が生えるのは「仕方がない」と考える人もいますが、実は原因と対策を知っておけば回避できるケースは多いです。まずは、コンクリートに苔が生える原因を知っておきましょう。
コンクリートについた水分
コンクリートは気候がよいときには乾燥していると思われがちですが、実はわずかに水分が残っているケースがほとんどで、表面が完全に乾燥していることはあまりありません。
特に、日当たりや風通しが悪い場所のコンクリートは、少量の水分でも苔が生えてしまいます。
経年劣化
コンクリートの苔は多くの人が抱える悩みの1つですので、昨今は塗装で表面をコーティングし、苔を生えにくくしています。
よって、新しいうちはコーティングの力で苔が生えることは少ないですが、経年劣化によってコーティングが剥がれると、苔が生える原因となります。
苔が生えやすい5つの条件
経年劣化したコンクリートに、必ずしも苔が生えるというわけではありません。苔が生えやすいかどうかは、以下の条件に当てはまるかで判断できます。
- 日当たりが悪い
- 風通しが悪い
- 表面がでこぼこしている
- 湿気が溜まりやすい場所にある
- 結露を起こしやすい
前述の通り、コンクリート表面の乾燥度合いは苔が生えるかに大きくかかわるので、日当たりや風通しが悪いと苔が生えやすくなります。また、雨水などによって湿気が溜まりやすい場所にあるコンクリートの壁も、乾燥しにくいため苔が生える確率が高いです。
乾燥しがちな寒い時期も、結露しやすい窓のサッシなどの近くにあるコンクリートは、水滴が垂れて湿気を溜めやすくなります。
このほか、デザイン性を重視してでこぼこしたコンクリート壁を採用した場合も、凹み部分に水分が溜まることですぐに苔が生えてしまうかもしれません。
■コンクリートに生えた苔を放置するとどうなる?■
コンクリートに苔が生えても、「見た目が悪くなるだけだろう」と思う人もいますが、実はそれ以上に深刻な事態を及ぼすこともあります。コンクリートの苔を放置して起こるデメリットは、大きく3つです。
滑りやすくなる
苔は放置すると徐々に繁殖し、広範囲にわたって生えてしまいます。
水分を多く含んだ苔はぬるぬるしており、滑りやすいため危険です。
足元のコンクリートに苔が生えている場合、転倒のリスクが高まるため、早急に除去したほうがよいでしょう。
また、コンクリート壁に生えた苔も、触れてしまったときに不快感を覚えるため、繁殖する前に対処するのがおすすめです。
コンクリートが劣化しやすくなる
コンクリート表面に繁殖する苔は、放置すると内部にも根を張ることがあります。
内部に根が入り込むと、コンクリートの腐食やひび割れといった深刻な被害を及ぼします。
また、大量の苔が繁殖することで、コンクリートがへこむほどの水分がしみこむ可能性もゼロではありません。
このように、コンクリートの劣化を早めてしまうのも、苔を放置するリスクの1つです。
健康被害が起こる
苔は雑草と似たようなものだと認識している人も少なくありませんが、カビと同じく胞子によって繁殖します。よって、苔を放置すると胞子が舞い上がり、健康被害が起こる可能性があります。
大量の胞子を吸い込めば、鼻炎や皮膚炎といったアレルギー症状につながるかもしれません。
■コンクリートに苔が生えないようにするには?■
コンクリートの苔は、放っておくとさまざまな悪影響を及ぼすので、見つけたら早めに対処する必要があります。
苔が生えないようにするには、日頃から意識的に苔対策を行うことも大切です。
具体的な方法を紹介します。
屋根や雨よけを設置する
屋外にあるコンクリートは、雨にさらされて乾燥した状態を保てないことも多いです。
干上がりや風通しがよければ、雨が降っても比較的速く乾燥しますが、乾燥しにくい場所にあるコンクリートには、屋根や雨除けを設置して対策をしましょう。
日当たりをよくする
コンクリートの壁がある方角や隣家との距離など、日当たりをよくしようと思ってもどうにもならないケースもありますが、場合によっては少しの工夫で日当たりのよい環境をつくることが可能です。
自転車や冬用タイヤ、段ボールといったものが置いてあることで日当たりが悪いときには、別の場所において日当たりを確保しましょう。
コンクリートをコーティングする
前述の通り、最近は新しいコンクリートにコーティングをして苔を生えにくくしています。
経年劣化したコンクリートも、再コーティングによって苔を防止できます。
撥水・防水の塗料を使えば雨でも塗れにくく、乾燥した状態を長く保てるのでおすすめです。
透水性コンクリートにする
水を通す透水性のコンクリートは、表面に水を溜めにくくする性質を持っています。苔はコンクリート表面に付着した水分が原因で発生するので、透水性コンクリートにすれば苔の発生を予防できます。塗装ではなく張り替えを検討する場合は、透水性コンクリートも選択肢に入れましょう。
防カビ性の塗料を使う
苔防止に防カビ性のある塗料を活用するのも1つの方法です。防カビ機能を持った塗料は光触媒塗料とフッ素塗料の大きく2種類ですが、光触媒塗料は日航が当たらないと効果を発揮しません。フッ素塗料は塗膜に防カビ機能があるため、日当たりが悪い場所でも苔やカビを防いでくれます。また、シリコン塗料やラジカル塗料に、防カビ用の添加剤を入れる方法もあります。
■コンクリートに苔が生えた場合の対策と注意点■
コンクリートに苔が生えないようにするための方法を実践していても、苔が生えてしまうことはあります。もし苔が生えてしまったときには、どうやって除去すればよいのでしょうか。
高圧洗浄機を使う
コンクリートに苔が大量繁殖してしまうと、取り除くのも大変です。
この場合は高圧洗浄機を使って掃除をすると、苔を根元からスムーズに除去できます。
高圧洗浄機を使えば洗剤は不要で、水だけでコンクリートをきれいな状態に戻せます。
しかし、あまり強い威力で噴射すると、塗装やコーティングが剥がれる原因となるため注意しましょう。
洗剤やカビ取り剤を使う
生えはじめの苔は、食器洗い用の洗剤で落とすことができます。
洗剤を吹き付けてブラシやたわしでこすれば、比較的きれいになります。
こちらも高圧洗浄機同様、力を入れすぎると塗装やコーティングに影響するため、適度な力で行うのがポイントです。
生えてから日数が経った苔には、カビ取り剤やハイターが有効です。苔に適量を吹き付けて既定の時間放置したら、ブラシや水を使って洗い流します。このとき、ゴム手袋やマスクを装着することも忘れないようにしましょう。
苔専用の除去剤を使う
ネットショップやホームセンターでは、苔専用の除去剤も販売されています。
除去剤は主にスプレー型で、広範囲に吹き付けることはもちろん、すき間や角のような狭い部分にもしっかり使えるのが利点です。
説明書をよく読み正しく使えば、苔がきれいに落ちるので試してみてください。
熱湯や酢は使わない
コンクリートに生えた苔を取り除くのに、熱湯や酢を使うとよいという情報もありますが、これは間違った方法です。コンクリートは60度くらいまでの高温にしか耐えられないので、100度の熱湯をかけると破損の原因になります。
また、環境に配慮して苔を取り除けるといわれる酢も、食品のにおいをかぎつけたコバエや蚊が寄ってきてしまいます。苔を落とす力自体も洗剤に劣るので、使うのは避けましょう。
■業者に依頼して取ってもらうのもおすすめ!■
少しの苔なら自力で落とせるかもしれませんが、苔がびっしり生えている、細かな部分の苔がうまく取れない、どういった方法で落とすのがベストか判断しかねるといった場合には、業者に相談するのがおすすめです。
外壁塗装やコンクリートの張り替えを行っている業者なら、苔の生え方やコンクリートの状態を見て、正しい落とし方を提案してくれます。
知識や経験が浅い人が自己判断で行うと、コンクリートの劣化を進めてしまい、工事費用がさらに増えてしまうこともあるので、苔が気になったら、まずは相談してみるとよいでしょう。
■コンクリートに苔が生えないようにするには業者への依頼も検討を■
コンクリートに苔が生えないようにするには、日当たりやコンクリートのコーティングに注目しましょう。
日頃から意識的に環境を整えるだけでも、苔が生えにくくなります。対策をしても苔が生えてくるのは、塗装や張り替えのサインかもしれません。
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