【玄関ドアリフォーム②】玄関ドアを交換するメリットについて
前回のブログでは、日本の玄関ドアに外開きが多い理由と、リフォームのきっかけをご紹介しました。
今回は、玄関ドアを交換すると、どのようなメリットがあるのか。
じっくりご紹介します。
◎玄関ドア交換リフォームのメリット
①家の雰囲気が一新される
玄関ドアの交換をすると、家の表情がガラリと変わります。
築年数が30年以上経過しているお家の玄関は、ドア本体にガラスがない1枚板で、ドアの上に明かり取りの欄間が設けてあるタイプが多いようです。
もしくは明かり取りもなく、玄関は常に暗いという場合もあります。
昔の玄関ドアの高さは、おおむね180cmが主流でした。
現在主流の玄関ドアは200cm~230cmと、高さがあります。
高さがあることによって、ドアには重厚感と上品な雰囲気が生まれました。
高さがあると、昔の玄関ドアよりも重いのではと不安に思われるかもしれませんが、昔のものより軽く、開け閉めもしやすいのが特長です。
また、玄関に窓のない家は意外と多いです。
ドアを閉めると昼間でも電気をつけないと、靴を探すことができない・・・。
この問題も、ドアにガラスが組み込まれるようになったことで、採光性が格段にアップし、玄関が常に暗いという問題を解決することが出来ました。
さらにガラス部分が開け閉めできるドアもありますので、採風も同時に行うことができます。
施錠しながらにして家の中に風を取り込むことができるので、玄関特有のジメジメした感じや、臭い対策にも効果的です。
採風タイプの玄関ドアには網戸がついていますので、虫が入る心配もありません。
光と風がプラスされると、出入りする度に爽やかな気持ちになることでしょう。
②開閉の問題が解消される
長く使い続けた玄関ドアは、家の老朽化と並行して古くなり、開け閉めがしづらくなったり、鍵が掛かりにくくなったりします。
毎日のことですので、ストレスが溜まります。
玄関ドアの交換リフォームをすることで、ドアの歪みや変形によって開け閉めがしにくいというストレスから解放されます。
③防犯性がグレードアップする
玄関ドアの鍵だけではなく、鍵業界全体を見ても、その進化はめざましいものがあります。
例えば車で言えば、シリンダーに鍵を入れてドアの開け閉めをすることは殆どなくなり、キーレスが当たり前になってきています。
空き巣の侵入手口に多いのが無施錠と解錠です。
ガラスを破るには手間が掛かり、ガラスの割れる音がしますので、楽に侵入することができる玄関が狙われるのです。
ピッキングやサムターン回しといった侵入手口に対向するため、最新式シリンダーのダブルロックや、施錠忘れを防ぐためのシステムも、当たり前のようになってきています。
車の施解錠のキーレスが当たり前になったように、玄関ドアの開け閉めも、これからはキーレスが当たり前になるかもしれません。
リモコンを持っていれば、ドアハンドルのボタンを軽く触るだけで上下の鍵が同時に開け閉めできるタイプのものや、ICチップ内蔵のカードをドアハンドルに近付けるだけで鍵の開け閉めができるタイプもあります。
これらの玄関ドアは、配線工事が必要となります。
中には電池式もあるようですので、迷ったら専門業者に相談すると良いでしょう。
④夏は涼しく、冬は暖かくなる
これは断熱仕様の玄関ドアに交換した場合に当てはまるメリットになります。
リビングは暖かくても、玄関は外の気温と変わらなかったり、トイレが玄関の横にあり、寒くてギリギリまで我慢してしまったり。
そのようなお家も多いですね。
夏の暑さや冬の寒さの原因は、窓や扉といった開口部です。
壁には断熱材が入っていますが、窓やドアの素材であるガラスやアルミには、通常断熱材は入っていません。
断熱ドアに交換することで、玄関の保温性が格段に上がりますので、1年を通して快適に過ごすことができます。
温度差の少ない家の中は、暮らしを快適にするだけではなく、ヒートショックなどのリスク低下にも役立ちます。
断熱仕様の玄関ドアは、通常の玄関ドアと比べると10万円程度高価にはなりますが、この先10年でコストカットできる光熱費を考えれば、決して無駄な出費ではないと言えるでしょう。
◎まとめ
自分で気付いていたメリットもあれば、目からウロコのメリットもあったかもしれません。
お住まいの建物状態や生活スタイルによって、全てがあてはまるわけではないかもしれませんが、玄関ドアに不満や疑問を感じ始めたら、参考になさってください。
次回は玄関ドアの種類について解説します。
【玄関ドアリフォーム①】玄関ドアの交換を考えるきっかけについてはこちらから
【玄関ドアリフォーム③】玄関ドアの種類~開き戸と引き戸~についてはこちらから