【玄関ドアリフォーム①】玄関ドアの交換リフォームを考えるきっかけとは?
戸建て住宅にお住まいの場合、屋根や外壁のメンテナンスについては定期的にされているお宅がほとんどです。
同じくシロアリ駆除やベランダ防水工事についても、定期的に業者に依頼されるという方が増えています。
それに比べて玄関ドア交換については、意外にも後回しにされてしまうことが多いということをご存知でしょうか。
しかし、玄関ドアも家の一部。
古くなると劣化が進み、様々なトラブルの原因となる恐れがあります。
そこで今日は、玄関ドアの交換リフォームについて解説します。
◎日本の玄関ドアに外開きが多い理由
ご自宅の玄関ドアタイプは、どのようなタイプですか?
開き戸の場合、外開きが多いと思いませんか?
実は海外の玄関ドアは、内開きの方が多いのです。
海外の玄関ドアで内開きタイプが多いのには諸説ありますが、防犯対策のためだと言われています。
例えば不審者が家の中に無理矢理侵入しようとした場合でも、全体重を掛けてドアを閉めることが出来るからだそうです。
日本の玄関ドアに外開きが多いのは、その生活習慣にあります。
日本人は外国と違い、家の中では靴を脱ぎますね。
内開きドアですと、使用スペースが狭くなり、出入りが難しくなってしまうだけでなく、脱いだ靴が引っ掛かることもあるでしょう。
治安が良く、安心・安全に暮らせる日本だからこそ、外開きの玄関ドアが一般的になったと考えられます。
◎玄関ドアの交換リフォームを考えるきっかけ
何故玄関ドアの交換を検討することにしたのか。
そのきっかけは、各ご家庭によって様々です。
ここでは一般的なきっかけをご紹介します。
『他の人はこういうきっかけで、玄関ドアの交換リフォームを考えるんだな』と、参考になるのではないでしょうか。
①鍵が回しにくい、抜き差しが困難になってきた
玄関ドアが古くなってきたということは、お住まいの家そのものも築年数が経過しているということになります。
1日に何度も開け閉めをする玄関ドア。
鍵が回しにくくなったり、抜き差しがしにくくなったりという状態になる事があります。
どんなに急いで出掛けなくてはいけなくても、施錠することが出来ないと、そのまま出掛けるわけには行きません。
また、1日の仕事を終えてようやく帰宅したと思ったら鍵が回らず、家の中に入れなくなったという事例もあります。
『明日こそは修理業者に連絡をしよう』
『新しい鍵に交換した方が良いのかな』
そのようなことを思っているうちに、どうにもこうにも開け閉めが出来なくなってしまうのです。
鍵が回りにくくなったり、抜き差しがしにくくなったりする原因は、主に鍵穴の中にほこりなどの小さな汚れが詰まっている場合や、鍵穴部品の故障、鍵の変形などが考えられます。
外壁リフォームが必要な築年数の建物であれば、併せて玄関ドアを交換しようかなと思われる方が多いようです。
②玄関ドアの開け閉めがしにくい
建てつけが悪くなってきていると感じたり、建物そのものに歪みが発生し、ドア枠を圧迫していると、開け閉めがしにくくなります。
これは扉の開閉を調整するドアクローザーの不具合が原因として考えられています。
築年数が浅ければ、ドア枠の調整やドアクローザーの修理で対応することができますが、築年数が10年以上経過している建物では、玄関ドアを交換する時期に来ていると考えて良いでしょう。
③玄関ドアの劣化が目立つようになってきた
木製の玄関ドアの場合、日常的な手入れや掃除を丁寧にすることで、その美しさが維持できます。
アルミや樹脂製の玄関ドアは、木製ほどこまめに手入れをする必要はありません。
しかし、紫外線や雨、風などの自然環境の影響を受けて、色あせや表面に傷ができてしまい、経年劣化していきます。
そうなると、どんなに小まめに手を掛けていても、掃除が行き届いていない印象を与えてしまうものです。
玄関ドアの劣化によって家全体の印象がくすんだ感じになるのは、勿体無いですね。
その家で暮らす人も、その家を訪れる人も気持ち良く玄関を利用したいと思った時に、玄関ドアの交換を検討されることもあるでしょう。
④外壁塗装をした
外壁塗装をしたことで、玄関ドアの古さが際立ってしまうことがあります。
玄関ドアのデザインや色が、新しく塗装した外壁の色と調和しないと感じた時に、思い切って玄関ドアのリフォームもすることにしたというのは、とても良い選択です。
⑤玄関が暗い、ジメジメしている
玄関が北向きだったり、玄関スペースに窓が無かったりすると、1日を通して暗く、風通しも悪くなるため、決して快適な空間とは言えません。
玄関は家の中で初めて目にする、大切なスペースです。
暗く、ジメジメとしていて、おまけに靴の臭いも篭っているような玄関では、気持ちまで沈んでしまうでしょう。
採光窓や採風窓がついているタイプの玄関ドアに交換すれば、北向き玄関でもある程度明かりが入りますし、風通しも良くなりますので、臭いのお悩みも軽減されます。
⑥防犯面が気になる
近年物騒な事件が増えました。
侵入強盗の内、戸締りを忘れた家への被害が最も多くなっています。
つまり、施錠忘れを防ぎ、防犯性の高い鍵に交換することは、侵入強盗を防ぐためにとても有効な方法です。
築10年が経過し、ずっと同じ鍵を使用されていると、防犯面で不安になってくるでしょう。
ピッキングやこじ開けなど、侵入強盗の手口対策がしてある最新の玄関ドアであれば、住居の防犯性を一挙に高め、安心して暮らすことが出来ます。
⑦家の中の温度差が大きい
玄関が寒い家というのは、エアコンなどによって温度調節がされていない空間との温度差が大きい家です。
夏の暑さの74%は、窓やドアといった開口部から家の中に流入してきます。
また、冬場にせっかく暖房器具によって家の中を暖めたとしても、その暖められた空気の52%は、同じく窓やドアといった開口部から流出しています。
こうした温度差が大きければ大きいほど、結露の発生率も高くなります。
温度差の少ない、また結露が発生しにくい快適な暮らしを手に入れるため、結露を減らす断熱仕様のドアに交換を検討されることで、家の中の温度差を抑え、家の劣化速度を穏やかにし、耐久性を高めます。
⑧ベビーカーや車椅子での出入りをスムーズにしたい
赤ちゃんが増えたり、家族の誰かが車椅子を使うことになったりした場合は、開口部の大きな、出入りのしやすい玄関が必要になるでしょう。
介護が必要になる前にと、玄関ドアの交換を検討される場合もあります。
親子ドアに変えて間口を広くしたり、ドアから引き戸に変えて、両手が塞がっていても出入りをしやすくすることによって、使い勝手を向上することが出来ます。
⑨子供が一人で過ごさなくてはいけなくなった
お子さんがある程度大きくなってきたことをきっかけに、夫婦共働きになるご家庭が増えています。
その時に心配なのは、誰か大人が帰宅してくるまでの時間、子供が安全に留守番をすることが出来るかということではないでしょうか。
鍵を持たせると、落としてしまうかもしれない。
鍵を落としてしまうと、子供は家に入ることは出来ません。
その後鍵が見付かったとしても、落としている間に合鍵を作られているかもしれません。
このように考え出したらキリが無く、心配の種が尽きることはないでしょう。
防犯性の高いカードキータイプや、リモコンを使って施解錠ができるタイプの玄関ドアに交換を検討される場合があります。
◎まとめ
当たり前すぎて意識したことすらなかった、玄関ドアが外開きの理由。
玄関ドアの交換リフォームのきっかけをご紹介しました。
戸建て住宅にお住まいの場合、屋根や外壁のメンテナンスについては定期的にされているお宅がほとんどです。
同じくシロアリ駆除やベランダ防水工事についても、定期的に業者に依頼されるという方が増えています。
それに比べて玄関ドア交換については、意外にも後回しにされてしまうことが多いということをご存知でしょうか。