外壁にはしごを取り付ける理由は?おすすめ素材や取り付け費用の相場を解説
外壁にはしごを取り付ける理由は?おすすめ素材や取り付け費用の相場を解説(^^♪
ビルやマンションのような高層建物だけでなく、一般的な住宅にも外壁に固定のはしごが取り付けてあるのを見かけることがありますが、はしごを取り付ける理由は何なのでしょうか??
はしごの取り付けを検討する場合、費用相場も気になるところです。
今回は、外壁に取り付けるはしごに関する情報をまとめました。ポイントを押さえた取り付けで、安全に利用しましょう。
■外壁にはしごを取り付ける理由■
建物の外壁にはしごを取り付ける大きな理由は、屋根のメンテナンスのためです。はしごのついている建物をみると、屋根が水平か、ほとんど勾配のない陸屋根であるケースが多くなっています。
屋根の工事やメンテナンスをする際には、足場の設置が必要ですが、はしごがあれば足場を設置しなくても屋根に昇れます。足場設置費用を節約できるだけでなく、思い立ったら屋根の様子を点検できるのも、役割の1つでしょう。
外壁に取り付けるはしごのおすすめ素材は?
外壁、つまり屋外に取り付けるはしごは、雨風にさらされても腐食や劣化をしにくい素材がおすすめです。一般的には、アルミニウムやステンレスのはしごを使用します。はしごは数段分をまとめて取り付けられる一体型のものもありますし、一段ずつ外壁に取り付ける分割式もあり、設置したい場所によって形状を自由に選べます。
外壁に取り付けたはしごの注意点
外壁にはしごが取り付けられている場合、屋根の工事や点検にはそのはしごを使うことになります。しかし、はしごのメンテナンスを怠ると、思わぬ事故やトラブルを引き起こすこともあるため、注意が必要です。また、設置場所によってはセキュリティ面の不安にもつながる可能性があります。
・手足がすべってしまう
外壁に固定されたはしごは安定感があり安心だと思われがちですが、手足を滑らせて転落するリスクがあります。はしごが濡れている、汚れが付着していると、滑りやすくなるため危険です。また、夏は汗による滑りやすさ、寒い時期には手足がかじかんで上手く動かせないことから滑ってしまうこともあるため、しっかりと対策する必要があるでしょう。
・強風に煽られてしまう
外壁にはしごを取り付けるのは、ビルやマンション、3階建て以上の住宅など、屋根部分が高所になる建物が一般的です。高所は地上よりも風が強くなるので、強風に煽られてバランスを崩し、落下事故につながることもあるかもしれません。
・バランスを崩してしまう
外壁のはしごを昇らなければならないのは、修理や点検が必要なときです。工具などの作業に使用する道具を持ってはしごを昇降するため、荷物によってバランスを崩してしまうこともあります。腰に巻いた袋に工具を入れられるアイテムもありますが、工具類が飛び出ているとはしごに引っかかり、思わぬ事故が起こることもあるため、注意が必要です。
・設置場所を誤るとセキュリティ面にも不安が!
外壁のはしごを見てみると、どれも地面よりも数メートル上に取り付けられています。「なぜ1階(地面)からつけていないのか」「手抜き工事ではないか」と思うかもしれませんが、これは安全面への配慮です。
1階からはしごが取り付けられていると、誰でも昇ることができます。子どもが遊び半分で昇ってしまい、取り返しのつかない事故につながるかもしれませんし、悪意のある人が利用し、高層階に侵入するリスクもあります。
自分ではしごを取り付けようと思う場合、知識不足によりこうしたミスをする可能性はゼロではありません。また、実ははしごがしっかり固定できていなかったという問題も起こりかねないので、正しい場所にしっかりと設置してくれる業者に相談するのがおすすめです。
外壁のはしごを安全に利用するためのポイント
お金をかけて取り付けたはしごは、修理・点検などで活用したいところです。安全にはしごを利用するための対策には、どのようなものがあるのでしょうか。
・グラグラしていないかチェックする
設置から時間が経っているはしごは、安定感を損なうこともあります。実際、「数年ぶりに昇ろうとしたらぐらついて焦ってしまった」という声も多くはないものの耳にします。はしごを固定するボルトが緩んでしまうケースは非常に多いわけではありませんが、メンテナンスを怠ると事故につながることもあるので、定期的なチェックも必要です。
また、外壁に取り付けたはしごは日々雨風にさらされているので、経年劣化によって錆びてしまうこともあります。錆びたはしごを使用すると、はしごが壊れる、落下することもあり危険です。崩れるほど劣化していなくても、錆びが手や衣服につくのは不快ですので、錆び対策もしっかり行いましょう。
・背カゴを付ける
背カゴとは、はしごを囲うように設置する枠のことです。背カゴがあれば背中から落下しそうになった際にガードしてくれるので、はしごを昇降する際の安心感は大きく変わってきます。
法律上、背カゴの設置は義務ではないため、割と高所にあっても背カゴがついていないはしごも存在しますが、大きな会社や管理団体では、背カゴを採用するケースは多いです。はしごの設置に加えて費用もかかりますが、安全性を重視するなら設置を検討するとよいでしょう。
・手袋や滑り止めシールで対策をする
はしごの昇降時には、手袋を着用すると手を滑らせてしまうリスクを軽減できます。作業用の手袋にはさまざまな種類がありますが、耐滑性の高いものを選ぶと、手汗などにも有効です。また、靴も耐滑性に優れた商品が多く存在するので、はしごを使用する際にはこうしたもので対策をするのも1つの方法です。
はしごそのものに滑り止め対策をするのもよいでしょう。滑り止めシールを貼っておけば、滑りにくくなります。
・天候や作業人員にも注意を!
雨の日や風が強い日にはしごを使った作業をすると、事故の危険性が高まります。悪天候の日にははしごを使用せず、天候のよい日に修理や点検を行うことも大切です。
また、外壁にはしごが取り付けてあると「いつでも使える」と、住人が昇降することもあるかもしれません。しかし、高所に行ったりそこで作業したりするのは、思っている以上に危険なこともあります。「軽作業なら大丈夫だろう」と自己判断せず、専門の業者に相談・依頼するのも、安全性を高めるためには必要です。
外壁にはしごを取り付ける際の費用相場
外壁のはしごを後付けする場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。はしごそのものは、素材や長さによって費用が異なりますが、短くて安価なものは5,000円前後から販売されています。高いものだと、10万円を超えることもあります。
設置にかかる工事費用は、はしご本体の費用も含めて10~15万円くらいからとなっています。長いはしごを設置する場合は、さらに費用がかかります。
はしごを設置したら、メンテナンスも忘れてはいけません。汚れや錆びを見つけたら早めに専門業者に相談しましょう。
外壁のはしご取り付けは専門業者に相談を
外壁に取り付けてあるはしごは、主に屋根への昇降時に使用します。はしごは後付けもでき、長さにもよりますが3階建ての住宅などは10~15万円ほどで設置可能です。
取り付けに関する相談はもちろん、はしごを使用した屋根のメンテナンスや点検も、安全のために専門業者に依頼しましょう。
弊社でも、外壁へのはしごの取り付けや、はしごを利用した屋根メンテナンスを実施していますので、お気軽にお問い合わせください(*’▽’)
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