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吹き付けタイルの施工方法は?特徴やメリットについて解説!

吹き付けタイルの施工方法は?特徴やメリットについて解説!

 

外壁の種類はいくつかあり、種類によって特徴やメリットが異なります。

どのような住宅にするのか、外壁の種類によって左右されるケースがあるので、住宅を建てる前に外壁の特徴を理解しておくことが大切です。

 

外壁の種類のなかでも、艶のある硬い仕上がりが実現できるのが吹き付けタイルになります。

吹き付けタイルは、他の外壁よりも重厚感が出る仕上がりになるので、住宅の存在感を増すことができるでしょう。

 

今回は吹き付けタイルの施工方法や、特徴、メリットについて詳しい内容を紹介します。

 

 

 

吹き付けタイルとは?

 

吹き付けタイルの外壁とは、外壁表面に「複層仕上げ塗材」と呼ばれる素材をローラーやコテで仕上げる手法を指しています。

硬質で艶のある仕上げになるので、外壁の種類としても好まれているのが特徴です。

 

吹き付ける素材によって、弾性のある表面に仕上げを変更することもできます。

 

 

■吹き付けタイルの特徴

 

吹き付けタイルは、下塗り・中塗り・上塗りの3つの工程で仕上げられる吹き付け工法を指しています。

タイルと同じように艶のある硬い仕上がりにできるのが特徴です。

 

凹凸のある表面になるのが特徴で、特殊な模様が持ち味となります。凸面を軽く押さえた状態で、平たく仕上げることも可能です。

 

 

 

 

吹き付けタイルの施工方法

 

艶があって人気の吹き付けタイルは、具体的にどのようにして施工されるのでしょうか。

吹き付けタイルの施工方法としては、下記の通りです。

 

  • 骨組みの板に防水シートを張る
  • 下地の網を取り付ける
  • モルタルを塗り固めていく
  • 模様を付けていく
  • 塗料を塗る

 

吹き付けタイルの施工方法について、詳しい内容を解説します。

 

 

■骨組みの板に防水シートを張る

 

外壁部分の骨組みになる板の上に、防水シートを貼る作業から始まります。

施工を行うときに重要な部分になるので、必ず行う必要がある工程です。

 

防水シートを貼り付けることで、雨漏りを防ぐことができます。しっかり骨組み部分に防水シートを貼り付けておきましょう。

 

 

■下地の網を取り付ける

 

防水シートを板に貼り付けた後は、下地の網を取り付けていきます。

ラス網と呼ばれる網を取り付けていくのですが、モルタルが剥がれ落ちない役割を持っているのが特徴です。

 

吹き付けタイルの外壁を長持ちさせるうえで大切な工程となるので、しっかり実施していきましょう。

 

 

■モルタルを塗り固めていく

 

ラス網の上から粘土状のモルタル素材を塗っていきます。

しっかり固めないと、ひび割れの原因になるケースがあるので、途中でガラス繊維のネットを埋め込まないといけません。

 

このときにモルタルを均等に塗っていく必要があります。ある程度の技術が求められるので、業者に任せたほうが良いでしょう。

 

 

■模様を付けていく

 

モルタルを塗り固めていく作業の段階では、外壁は平坦な状態です。

そのため、表面の仕上げとして模様を付けていく必要があります。

 

模様は自分の好きなデザインに設定できるので、独自のデザインで住宅を彩ることが可能です。

具体的な模様のデザインがあるなら、業者に相談して、独自のデザインで外壁を仕上げていきましょう。

 

 

■塗料を塗る

 

吹き付けタイルの外壁ができたら、最後は塗料を塗っていきます。好きな色に彩ることで、住宅の印象を決めることが可能です。

色艶をプラスすることもできるので、住宅の印象を明確に決めてから施工を行いましょう。

 

外壁の色は、住宅の印象を決めるうえで重要な役割を持っています。

そのため、慎重に色合いを検討してから塗料を塗っていきましょう。

 

 

 

 

吹き付けタイルのメリット

 

外壁の種類として人気がある吹き付けタイルとは、どのようなメリットがあるのでしょうか。他の外壁の種類とは違う点としては、下記の通りです。

 

  • 重厚感がプラスできる
  • 耐久性が高い
  • 艶感が出てくる

 

外壁を吹き付けタイルにするメリットについて、詳しく解説します。

 

 

■重厚感がプラスできる

 

吹き付けタイルの凹凸や質感は、外壁に重厚感をプラスしてくれるので、家の存在感が増す要素となります。

高級感溢れる住宅に仕上げられるため、他の住宅と差別化を図ることが可能です。

 

より高級感がある住宅に仕上げたい人に、吹き付けタイルはおすすめになります。

 

 

■耐久性が高い

 

吹き付けタイルは、他の外壁と比べて耐久性が高いのが特徴です。ひびや割れに強い性質を持っているので、長期的に利用できるのが魅力となっています。

 

外壁の外観をいつまでも綺麗な状態に維持できるので、整備するランニングコストが比較的安く済ませられるのが特徴です。

汚れが目立ちにくいベージュなどの外壁の色に指定しておけば、日頃の清掃も簡単に済ませられます。

 

 

■艶感が出てくる

 

吹き付けタイルは、表面の艶感をプラスできるので上品な印象の外壁に仕上げられます。

より洗練された外壁の印象にできるので、住宅の高級感が増す要因となるでしょう。

 

 

 

 

吹き付けタイルのデメリット

 

吹き付けタイルは、高級感溢れるデザインで耐久性が高いのが特徴です。

そんな吹き付けタイルですが、デメリットに感じられる部分もあります。

 

吹き付けタイルのデメリットとしては、下記の通りです。

 

  • 汚れが付着しやすい
  • 使用する塗料の量が多くなる

 

吹き付けタイルのデメリットについて、詳しく解説します。

 

 

■汚れが付着しやすい

 

吹き付けタイルは表面が凸凹しているため、汚れが付着しやすい特徴を持っています。

汚れが付着すると、カビやコケが発生する原因になるので、清掃の手間がかかる可能性があるでしょう。

 

定期的に外壁を洗浄する必要があるので、こまめに汚れを除去する必要が出てきます。

 

 

■使用する塗料の量が多くなる

 

吹き付けタイルは塗料の飛散が多く、表面の凹凸が大きいことから塗料の使用量が多くなる傾向があります。

そのため、想定よりもコストが高くつく可能性があるので注意が必要です。

 

事前にどれくらいの費用がかかるのか、しっかり見積もりを取得してから外壁の予算を検討しておきましょう。

 

 

 

 

吹き付けタイルの劣化症状について

 

吹き付けタイルは、経年劣化によってさまざまな症状が出るケースがあります。

事前に劣化症状について理解しておき、定期メンテナンスで外壁を綺麗な状態に保つことが大切です。

 

吹き付けタイルの劣化症状としては、下記の通りになります。

 

  • 変色
  • チョーキング
  • クラック(ひび割れ)

 

吹き付けタイルの劣化症状について、詳しく解説します。

 

 

■変色

 

吹き付けタイルの外壁は、常に雨風や紫外線の影響を受けているため、変色しやすい状態にあります。

変色してしまうと、色が綺麗に出ないだけでなく、艶感も失われる可能性が高いです。

 

外壁が汚れて見えてしまい、美観が損なわれる原因になります。変色などの劣化症状が見られるときは、再塗装を行うといった対策が必要になるでしょう。

 

 

■チョーキング

 

顔料が表面に出てきて、外壁が粉っぽくなる現象を指しています。雨風や紫外線の影響でチョーキングが発生する可能性があり、放置すれば防水機能が失われて、住宅の寿命を縮める原因になる恐れがあるでしょう。

 

チョーキングの状態が見られるときは、再塗装を行うことが求められます。

外壁が粉っぽいと感じたときは、速やかに再塗装を検討しましょう。

 

 

■クラック(ひび割れ)

 

吹き付けタイルの下地として使われているモルタルは、セメントと水で出来ています。

経年劣化によって水が蒸発していき、モルタルが収縮してしまうケースがあるでしょう。

 

そうなれば、クラック(ひび割れ)が生じやすくなります。

外壁が乾燥したときにクラック(ひび割れ)は生じやすくなるので、日頃から外壁の状態は確認しておくことが大切です。

 

特にひびの幅が0.3mm以上になると、奥深くまで症状が進行している可能性があります。

水がひびに入ってしまうと、外壁の劣化に繋がるので、早急にメンテナンスを行うことが大切です。

 

 

 

 

吹き付けタイルのメンテナンス方法

 

吹き付けタイルの外壁は、経年劣化によってクラックやチョーキングが発生するケースがあります。

そのため、定期的にメンテナンスを実施し、綺麗な状態に維持しておくことが大切です。

 

吹き付けタイルのメンテナンス方法としては、下記の通りになります。

 

  • 水で洗浄する
  • 洗剤を使う
  • 専用薬剤を利用する

 

吹き付けタイルのメンテナンス方法について、詳しく解説します。

 

 

■水で洗浄する

 

吹き付けタイルの外壁を綺麗な状態に維持するためには、こまめに水で洗浄させる必要があります。

砂や土汚れなど、簡単な汚れなら水で綺麗に洗い流すことが可能です。

 

バケツに水を溜めて流す方法がありますが、ホースを使って水を流す方法もあります。

軽い汚れであれば、定期的に水で流す程度で問題ありません。

 

 

■洗剤を使う

 

油汚れや排気ガスの汚れなどは、水だけで綺麗にならないケースが多いです。

そのため、洗剤を使って外壁を洗浄する必要があります。

 

洗剤とブラシを使って綺麗に洗浄すれば、外壁を清潔な状態に維持できるでしょう。

中性洗剤や外壁用の洗剤を使って、吹き付けタイルの外壁を洗浄すれば、綺麗な外壁に仕上げられます。

 

ブラシを利用するときは、できるだけ傷をつけないように優しくこすることが大切です。

強くこすると、外壁に傷をつける恐れがあります。

 

 

■専用薬剤を利用する

 

水が含んだ吹き付けタイルは、カビやコケが発生するケースがあります。

奥までカビやコケが付着していると、通常の洗剤では汚れが除去できないかもしれません。

 

そんなときは、専用薬剤を使用してカビやコケを除去していきましょう。

再塗装が必要なときは、防カビ機能がついた塗料を利用するのがおすすめです。

 

 

 

 

吹き付けタイルの施工方法やメリットを理解しておこう

 

外壁に吹き付けタイルを選ぶなら、事前に施工方法やメリットを理解しておくことが大切です。

どのように施工するのか理解しておけば、周囲環境への配慮や予算の検討がしやすくなります。

 

また、メリットやデメリットを把握しておけば、自分の理想的な住宅をつくりあげることができるのか判断するきっかけになるでしょう。

 

今回紹介した吹き付けタイルの特徴を理解したうえで、理想的な住宅に仕上げられるのか判断してみてください。

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