【エクステリア】『サンルーム』と『テラス囲い』について
コロナ渦の中、これまでの生き方やこれからの生き方を見直した時、家族と過ごす時間やお家で過ごす時間を大切にしたいと考える方が増えています。
そこで人気急上昇なのが、サンルームです。
サンルームという響きを耳にしただけで、溢れる陽射しで優雅なティータイムや、お子さんやペットの遊ぶスペースとして、また風の強い日や花粉の多い時期ですと洗濯物を干すスペースとして・・・その活用法は無限に広がります。
ですが、サンルームで検索をすると、テラス囲いやテラスルームという言葉が出ることがあると思います。
サンルームとテラス囲いの違いは何でしょうか。
そこで今回は、サンルームとテラス囲いの違いについて、様々な角度から見ていきましょう。
◎サンルームとは
そもそもサンルームとはどんなもののことを指すのでしょうか。
サンルームは直訳すると『太陽の部屋』。
その名の通り、太陽の光をめいいっぱい取り込むために、屋根や我部の部分をガラス張りにした部屋になっていて、建築基準に合うように、コンクリートで布基礎をしてから設置します。
水密性や気密性も高いので、通常室内用に使用するサッシと同レベルの機能を持ったサッシが使用されることもあります。
イメージとしては、設置するというよりは『増築』と考えた方が良いかもしれません。
◎テラス囲いとは
サンルームとテラス囲いの最も大きな違いは『基礎』です。
サンルームとは建築基準に合うようなしっかりとした基礎が必要ですが、テラス囲いの構造は『テラス屋根を囲ったもの』ですので、基礎はテラス屋根と同じ柱と補助柱になります。
またテラス屋根を囲ったものですので、屋根はガラス製ではなくポリカーボネートになります。
そのためサンルームと比べると、どうしても気密性や水密性は劣ってしまいます。
だからといって雨や風がすぐに入ってしまうというわけではありませんし、サンルームと比べて工事代金も安く済みます。
一般的にサンルームと呼ばれているものの大半が、テラス囲いのことかもしれません。
◎サンルーム・テラス囲いのメリット
①外との一体感とたっぷりの自然光
サンルームという響きがまずはオシャレに感じませんか?
室内に居ながらにして太陽の光をたっぷりと浴びると、自然と開放的でリラックスした時間を過ごすことが出来るでしょう。
②洗濯スペースとして
雨の日や風が強い日、そして花粉の多い時期も大気汚染物質も、室内に干しておけるので安心です。
お仕事やお出掛けで日中家を空けることがあっても、途中の空模様を気にする必要がないだけで随分とストレスが軽減されるというもの。
室内干しは湿気で乾きにくいという話もありますが、それはサーキュレーターや扇風機で風を送ったり、オプションの換気扇や網戸を少しだけ開けたりすることで解決されます。
③お子さんやペットのくつろぎスペース
お子さんの遊ぶ場所やワンちゃんやネコちゃんと一緒に暮らしているご家庭では、それぞれの場所に悩むこともあるかと思います。
そんなご家庭で喜ばれているのがサンルームやテラス囲いです。
どんなに天気が悪天候であっても、サンルームの中なら濡れる心配も要りませんし、安心して遊んだり寛いだりするスペースを確保できます。
◎サンルーム・テラス囲いのデメリット
①夏は暑くて冬は寒い
サンルームやテラス囲いは太陽の陽射しを取り込むことが出来るため、建物からはみ出した形で設置されていると思います。
そのためどうしても夏は暑くなりますし、冬は寒くなってしまうのです。
例えば適度に断熱や紫外線処理が施されているガラスを使用したり、シェードやカーテンなどで日陰が出来るようにしてみたり、売り側から断熱フィルムを張ったりすることかなり快適度が上がります。
一工夫で快適度アップを目指しましょう。
②掃除が大変
どうしても大きなものになりますので、お掃除が大変です。
面倒だからと放置しておくと、透明ですので汚れがどんどん目立って落ちにくくなってしまい、余計に面倒事が増えてしまったなんてことも・・・。
柄が長く伸びるタイプの掃除道具を使って定期的に掃除をしたり、元々汚れがつきにくい加工が施してある材質のものを選択すると良いと思います。
③家の保証がきかなくなる場合がある
サンルームやテラス囲いを後付けで設置した場合、元々住まいを建てた(購入した)時の施工会社と違う業者に依頼をする場合がありますよね。
設置工事の際、外壁の種類によっては外壁に穴をあけることもありあす。
そうすることで住まいの断熱性能を保つことが出来なくなるという理由から、これまでのような保証がきかなくなる場合があります。
一番良いのは家を建てる時に一緒に作っておくのがベストですが、後付けの場合は家を建てた時と同じ業者に依頼するか、他の業者さんであってもきちんと保証について確認をしてから依頼されると良いでしょう。
④無駄なスペースになってしまうことがある
設置を予定している場所の太陽の当たる角度、他の部屋との動線やサンルームの使い方、風通しなど、様々なことを想定して設置しなかったために、結局は過ごしにくく無駄なスペースになってしまったというケースもあります。
例えば洗濯物スペースにする予定だったのに、実際は太陽もそこまで当たらない・・・風通しが思ったより悪く乾きが遅い・・・結局だんだんと使用頻度が減っていき、物置気スペースになっているというお話も聞きます。
計画時からしっかりと考えましょう。
◎まとめ
いかがでしたか?
サンルームやテラス囲いは、無いとダメなスペースではありませんが、お家時間や仕事の在り方について考えることの多い今の時代、心の時間に『余白』を作ってくれる場所ではないかと思います。
季節に応じて対応策を講ずれば、暑さや寒さも逆手に取って快適な空間になるのではないでしょうか。
お家時間が少しでも快適になるよう、見積もりは何社かから取って比較検討されることをお勧めします。
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