【ベランダ防水】トップコート塗装について詳しく解説!
ベランダの表面は何色でしょうか?
ベランダは元々外にあるものなんだから、塗装なんてしなくてもいいでしょう?
そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ですがそれは大きな間違いです。
今回はベランダ防水工事のトップコート塗装について、詳しく解説していきます。
◎トップコートって何?
ベランダ防水には「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」と大きく分けて3種類ありますが、その表面にはトップコートという防水塗装が施されています。
トップコートは防水層を守るためのコーティング塗料と考えると、イメージがしやすいのではないでしょうか。
女性であればネイルをした後にトップコートを塗ると、ネイルが長持ちするだけでなく爪の保護にもなりますよね。
住まいの防水において重要な働きをしているのが、防水層と呼ばれるものです。
防水層とは、雨水や湿気などの水分が建物内部へ侵入するのを防ぐために形成された層のことを指しています。
防水塗装が必要な場所はベランダや屋根といった、直接外気に触れる部分です。
直接外気に触れる部分は、紫外線や雨風といった自然の影響によってダメージを受けていきます。
ダメージを受け続けると防水層の劣化が進み、徐々に防水機能が失われていき、雨漏りや建物内部の腐食に繋がってしまうのです。
そこで防水層にトップコートを塗装することで防水層を保護し、ダメージを軽減させます。
トップコートはあくまで「保護」が目的であり「防水機能」はありません。
◎FRP防水のトップコート
FRPは繊維強化プラスチックのことを言います。
特殊ポリエステル樹脂とガラス繊維を編んで作ったシートを組み合わせて防水層を形成していくのですが、主にベランダやバルコニーで採用される工法です。
プラスチックは紫外線を浴び続けると脆く劣化が進みます。
そのため定期的なトップコートの塗装が必要となるのです。
ポリエステル系とアクリルウレタン系の2つに分かれており、概ね5年前後の間隔でトップコートの再塗装が必要と言われています。
定期的なメンテナンスを行うことで、FRP防水層の耐用年数は10~12年程度になります。
◎ウレタン防水のトップコート
ウレタンは液状にしたウレタン樹脂を数回に分けて塗り重ねることで、塗膜防水層を形成していきます。
複雑な形状の場所にも対応することが出来、継ぎ目のない綺麗な仕上がりになりますので、場所を問わず幅広く対応することが出来、雨水の侵入を抑えることが出来ます。
アクリルウレタン系とフッ素系の2つに分かれていますが、ウレタン防水層は紫外線に弱いため、概ね3~5年前後の間隔でトップコートの再塗装が必要です。
定期的にメンテナスをするという条件で、ウレタン防水層の耐用年数は10年前後が目安となります。
◎シート防水のトップコート
シート防水は合成ゴムや塩化ビニル樹脂をシート状に加工したものを、下地に接着剤で接着する工法です。
このシートは伸縮性があるため、地震国日本に適しており、陸屋根や屋上の防水に使用されることが多いですが、ベランダでも使用されています。
トップコートは合成ゴムに影響を与えない、水性タイプのものを使用します。
概ね5年おきの間隔での再塗装が必要とされており、定期的なメンテナンスによって10~12年程度の耐用年数になります。
◎まとめ
トップコートの塗装は美観を保つだけでなく、防水機能の維持に大きく繋がります。
メンテナンスを怠っていたがために高額なリフォーム費用を支払わなければならなくなったり、雨漏れが発生して最悪の場合建物倒壊に繋がったりすることもありますので、こまめに様子を観察して早めに業者に相談すると良いでしょう。
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