【玄関アプローチ】素敵なアプローチにするためのコツを徹底解説!
住まいの第一印象は何といっても「見た目」。
その見た目を大きく左右する玄関アプローチは、デザイン性だけでなく防犯性にも大きく影響するため、非常に重要な部分になります。
そこで今回は、素敵で安全な玄関アプローチにするためのコツをご紹介します。
◎玄関アプローチとは?
門から玄関ドアまでの道のりを「玄関アプローチ」と言います。
その距離はお家によって様々ですが、門扉のデザインや門扉から玄関ドアまでの小道の角度、植栽の配置など、様々な要素を組み合わせて作るスペースになるため、住まいの第一印象を変える重要な場所になります。
外からの視線という点においても、作り方によって防犯性が変わってきます。
◎玄関アプローチで使用される事が多い素材
玄関アプローチは、そこで暮らす皆さんは勿論、訪れる方も必ず通る場所になります。
例えば小道があったり、石段を作ったりといった直接歩く部分については、特に丈夫な材料の使用をオススメします。
①敷石
敷石に使用される石としては、「御影石」や「石英岩」が多いです。
特に御影石は上品な質感を持っていますので、和風住宅のアプローチにはぴったりです。
敷石には四角くカットした物の他に、石本来の形状を生かした乱形のものもあります。
乱形の場合は等間隔に並べることは難しくなりますので、隙間に芝や小石などを敷き詰めると、また違った味わいが生まれるでしょう。
こうすることで優しい印象になるだけでなく、雑草防止の効果もあります。
②レンガ
レンガは温かみのある質感が特長です。
サイズや形が均一ですので、敷き詰めるだけでなく積み上げるということにも適しています。
縦配置と横配置を組み合わせることで、個性を出すことも出来ますね。
レンガを使用したいけれどコストを抑えたいという場合は、本物のレンガではなくレンガ風に加工されたものを使用するという選択肢もあります。
洋風デザインにしたいときにオススメです。
③枕木
線路に使用されている枕木ですが、こちらはエクステリアの素材としても活躍します。
通路に埋め込んだり、縦に配置して外からの視線を遮るための目隠しとして使ったり、様々なアレンジが可能な素材です。
本物の枕木は重く、また少しずつ劣化するという点がデメリットではありますが、最近では軽量コンクリート製のものもあります。
④タイル
タイルの原料は土です。
形状は正方形や長方形ものが多く、利用しやすかったり、和風・洋風を問わずアレンジしやすいというのが特長ですが、ものによって雨に濡れると滑りやすいというデメリットもありますので、選ぶ時は注意が必要です。
⑤インターロッキング・コンクリート
インターロッキングはコンクリートの一種で、デザイン性に優れ滑りにくい素材です。
固めた土の上に並べていきますので、固め方が甘いと年数が経ってから凸凹する場合があります。
そのため、施工を依頼する業者の見極めが重要です。
コンクリートの場合は、他の素材を使用する場合と比べてコストが掛からず手間も掛かりません。
ただし、素材によって滑りやすくなったり、冬期に水分が凍結する場合があったりしますので、こちらも注意が必要となる素になります。
⑥人工芝
ロール状や正方形の形状で販売されている人工芝は、ホームセンターでも簡単に購入することが出来ます。
敷き詰めることで簡単に芝生を植えたような状態になるため、完成までの時間も掛かりません。
イメージするアプローチの形状に合わせてカットできますので、狭い場所や細い場所にも使用することが出来ます。
また、天然芝のように伸びることがありませんので、メンテナンスの手間が掛からないというメリットもあります。
⑦砂利
「砂利」と言ってもその種類はいくつかありますが、玄関アプローチには形が綺麗で石の種類も選ぶことができる「化粧砂利」がオススメです。
砂利の場合は敷き詰めると雑草が生えにくくなるというメリットがありますので、草抜きなどのメンテナンスに裂く手間や時間を省きたいという方に良いでしょう。
砂利を敷き詰めるだけでも雑草対策にはなりますが、より徹底した雑草対策をという方は、砂利の下に防草シートを敷いておけばより効果的です。
砂利のサイズも大き目のものにしておくと、歩いた際に音が鳴るため防犯対策としての効果もあります。
⑧洗い出し
洗い出しはコンクリートや樹脂が固まってしまう前にその表面を水で洗い流し、中に含まれている砂利をわざと露出させることでざらついた仕上がりに見せる工法になります。
滑り止めの効果がありますが、職人の腕に大きく左右される工法です。
⑨花壇や植栽
自然かつ温かみ溢れる玄関アプローに欠かせないのが植物になります。
コンクリートなどの人工物が持つ無機質な印象を緩和させるだけでなく、配置の仕方を工夫すれば目隠しや日除けなどの役割もあります。
通路脇に沿って花壇や植栽を配置すれば、そこを通る人に安らぎを与えることが出来るでしょう。
◎素敵な玄関アプローチにするためのコツ
玄関アプローチはその見た目(デザイン)だけでなく、防犯面や機能面も同時進行で考えて行くと良いでしょう。
①玄関までの動線をイメージ
門から玄関ドアまでの距離や動きをイメージしてみましょう。
例えば距離を短くすると移動が楽になるメリットはありますが、泥棒などの犯罪者目線で考えると浸入しやすい家だと思われてしまう可能性があります。
また、門扉と玄関ドアが直線で繋がっていると、玄関ドアを開けた時は家の中が丸見えになってしまいます。
玄関ドアが見えすぎない位置に門扉や塀の配置をずらす配置にすれば、外からの視線を避けることが可能となります。
②奥行き感
門扉と玄関ドアを最短距離で結ぶのではなく、カーブやジグザクを作ることで奥行き感を持たせることが出来ます。
通路に沿って花壇や植栽を配置すればメリハリが生まれ、奥行きが増したように見えますのでオススメです。
③死角
奥行きや視線の遮りに特化しすぎるデザインや配置を考え過ぎると死角が生まれてしまう場合があります。
玄関アプローチにおける死角は侵入者が潜む場所を与えることになってしまいますので、その対策はしっかりと考えておく必要があります。
夕方以降どれくらい暗くなるのかを実際に確認し、センサー付照明を設置するなど対処を行っておくと良いでしょう。
④スロープ
スロープと聞くと、高齢者やお体が不自由な方に便利な設備というイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。
しかし実際はこの他に、ベビーカーや自転車の乗り入れ、カートに入った重たい荷物などを玄関に入れる時などにも役立ちます。
このように使用範囲が広がることで、若い家族世代の方もスロープを設置されるケースが増えています。
高齢者の骨折理由の1つに、敷地内(建物の中、外を含む)でのつまずき事故がありますので、スロープ設置と手すりをセットでプランニングしていくと、事故防止にかなりの効果を期待できるでしょう。
⑤滑りやすい素材は避ける
通路部分に使用する素材には、滑りにくいものを選ぶようにしましょう。
表面ツルツルの素材は見た目は美しいのですが、雨の日など濡れた時は滑りやすくなります。
表面が多少凸凹した素材の方が、滑りにくいため安心です。
素材選びの際は、施工業者からメンテナンスが手軽に行えるような、掃除の仕方を聞いておくと良いでしょう。
ちょっとした段差や隙間が転倒に繋がる危険性も十分にありますので、暗くなって足元が見えにくい状態でもつまずかずに歩けるかどうかのチェックを忘れずに行いましょう。
⑥水はけを良くする
水が溜まりやすい玄関アプローチの配置はおすすめしません。
滑りやすくなるというだけでなく、水捌けが悪いとコケが生えやすくなるため、その見た目にも影響するでしょう。
微かな勾配をつけたり、透水性を高める舗装をしたりして対策しましょう。
◎まとめ
いかがでしたか?
デザイン性はもちろんのこと、防犯性・機能性も兼ね備えるとなると、そのプランニングは楽しいながらも大変だと思います。
様々な玄関アプローチの写真を参考にしたり、エクステリアの施工実績が多い業者に相談したりするなどして、理想の玄関アプローチ造りの参考になさってください。