【内装リフォーム】大人気壁材・エコカラットについて詳しく解説!
リフォーム物件、新築物件を問わず、最近人気が急上昇中のリクシル「エコカラット」。
何だかよくわからないけれど、名前くらいは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
エコカラットは消臭効果もありながらインテリア性も高く、人気の壁材です。
今回はそんなエコカラットについて、詳しく解説します。
◎エコカラットって何?
エコカラットはリクシルというメーカーが発売しているインテリア商材の1つです。
原料は「多孔質セラミックス」で出来ており、ナノサイズの微細な気孔によって室内の湿気を吸収・放出することで「調湿」する働きがあります。
また、キッチンやペットからの臭いも吸収し、有害物質も低減するなどによって注目を集めています。
①エコカラット開発のヒントは土壁
土壁は日本家屋において、古い歴史を持っているということは、誰もがご存知のことでしょう。
和室に使用されることが多い土壁や砂壁は、高温多湿という日本の気候に非常に適しています。
湿度が高い日には吸湿、空気が乾燥している日は放湿をする機能がある上に、ダニやカビの発生を抑制する効果もあります。
また、エコカラットは電気やガスといったエネルギーを使わずに調湿できますので、環境面への配慮もされています。
日本特有の気候に合う土壁と、リクシルの技術の掛け合わせによって、エコカラットが開発されました。
②最新技術の「ナノ」
エコカラットにはナノサイズの微細な気孔が無数に空いています。
このナノサイズの孔は、気になる湿気や臭いを吸着したり、湿度によってはあえて湿気を放出することで、建物内の空気を綺麗に洗浄する役割を担っています。
③豊富なデザイン
そのデザイン性の高さから、高い満足度を得ることができます。
形・カラーのバリエーションが非常に多く、石目調・レンガ調・木目調などもありますので、壁への自由度も広がりオリジナルの家造りをすることが可能となります。
◎エコカラットの効果
①湿度調整
湿度が高い梅雨の季節や、洗濯物を部屋干ししている際のなんとも言えないジメジメ感を緩和し、湿気や生乾きからくるカビ臭さを軽減します。
②脱臭効果
普段の生活で特に気になる臭いは何でしょうか。
生活臭には「4大悪臭」と言われるものがあります。
それは「アンモニア」、「トリメチルアミン」、「硫化水素」、「メチルメルカプタン」という成分になるのですが、これはお手洗いやキッチンの生ゴミ、タバコやペットの臭いが原因となって発生するものです。
これらの4大悪臭に絶大な効果があるのが、エコカラットが持っているナノサイズの微細な気孔になります。
室内での焼肉や、魚を焼く前後の臭いなど、換気扇を回していてもこもりやすいメニューでも安心して作ることが出来ます。
③有害物質の吸着と低減
床材に使用されている建材や、壁紙に使用されているビニールクロスの接着剤には、トルエンやホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれている場合があります。
この有害物質は、シックハウス症候群や他の疾患の原因にもなります。
エコカラットは、目に見えないこれらの有害物質や汚染物質を吸着と低減することで、私たちを健康被害から守っているという機能もあります。
◎エコカラットの注意点
①あくまでも除湿ではなく「調湿」
エコカラットは「除湿効果がある」と勘違いされることが多いのですが、そうではありません。
あくまでも「調湿」です。
この調湿は、湿気を吸収し、乾燥している時は放出をするというものです。
除湿のみを目的としている場合や、除湿対策をしたいという場合は、除湿機やエアコンのドライ機能を使われると良いでしょう。
②カビや結露には換気も必要
「エコカラットでリフォームをしたら、カビや結露が発生しなくなった」という事例は沢山あります。
ですが、エコカラットも万能ではありませんので、どんな条件のお住まいでもカビや結露のお悩みを解決できるというわけではないのです。
エコカラットはカビや結露の「抑制と軽減」のみになりますので、カビや結露対策をしたい場合は換気が必要です。
例えば普段閉めていることが多い押入れやクローゼットの内側にエコカラットを施工しても、こまめに換気をしていなければ、エコカラットの効果は発揮することができません。
◎まとめ
エコカラットはデザインのバリエーションも豊富な上に、自由に形を変えることができます。
部屋全体をエコカラットにするのではなく、部分的にエコカラットを使用しても、その効果を実感することができるでしょう。
施工する面積や、どのように貼り付けるかといったデザイン、どの素材を使用するのか、何枚使用するのかなど、各条件によってリフォーム費用は全く違ってきます。
エコカラットでリフォームがしたいと思われた場合は、複数の業者から見積を取って比較することが重要となります。