【外壁塗装】塗料の「艶あり」と「艶なし」どっちが良いの?~選ぶポイント編~
外壁塗装における塗料には、大きく分けて「艶あり」と「艶なし」があり、更にその内訳は①艶あり、②7分艶、③5分艶、④3分艶、➄艶なし という具合に5種類あります。
艶のあり、艶なしは塗料によって耐久性、耐候性に違いがあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
今回は艶がある塗料、艶がない塗料のメリット・デメリット、迷っている方への選ぶポイントなどについて解説いたします。
まずは、艶あり、艶なしの塗料の特徴についておさらいです。
艶レベル(艶あり、7分艶、5分艶、3分艶、艶なし)についても解説していますので是非ご覧ください。↓
【外壁塗装】塗料の「艶あり」と「艶なし」どっちが良いの?~特徴編~
【艶なし塗料】のメリット
■ 落ち着いた雰囲気や自然な感じを演出しやすい
■ 艶が無い(少ない)ので、年数が経っても見た目劣化を感じにくい。
■ 和風建築に合う
最近は、艶消し・マット仕上げも人気があり、落ち着いた雰囲気にしたいという方、「ピカピカになって目立つものイヤ」という方にとって艶なし塗料は向いています。
完全に艶が無いってのもなんだかなぁ~という方は、艶消し剤で艶のレベルを調整することもできます。
艶消し剤については【外壁塗装】塗料の「艶あり」と「艶なし」どっちが良いの?~特徴編~をご覧ください。
【艶なし塗料】のデメリット
■耐久性・耐候性が低い
■汚れが付きやすい
艶消し剤は使用する量によって耐久性に影響を与えます。
艶消し剤が多ければ多いほど、耐久性は落ちてしまいます。
耐久性を重要視する場合は艶なし塗料は諦めたほうが良さそうです。
また、艶なし塗料で塗った表面はザラザラした仕上がりになるにで、そのザラザラ部分に土埃やゴミがたまり、汚れがつきやすいです。
ですが、最近は汚れのつきにくい艶なし塗料も開発されています。
【艶あり塗料】のメリット
■光沢がある
■耐久性を100%発揮できる
■汚れにくい
なんといっても光沢です。
塗り替えでもまるで新築のような仕上がりになります。
艶消し剤を使用していないので、その塗料の良い性質、耐久性を100%発揮することができます。
耐久性を重視する方は艶あり塗料のほうがいいのではないでしょうか。
また、艶ありで塗装すると、平滑な表面が水を弾き、土埃やコケの付着を抑えて、汚れにくくなります。
塗料メーカーの開発によって、汚れが付きにくい艶なし塗料も販売されてはいますが、基本的に「艶ありのほうが汚れにくい」と考えても良いと思います。
【艶あり塗料】のデメリット
■3年ほどで艶は無くなる
艶あり塗料の光沢は、3年程度で薄れてしまいます。
ピカピカの外壁を好んでせっかく艶ありを選んだのに残念な話ですが・・・。
光沢は、突然消えるわけではなく、年月が過ぎていくにつれ徐々に消えていきます。
ですが、艶は消えてしまっても耐久性・耐候性の機能は問題ありません。
艶あり、艶なし塗料のメリット・デメリットを表にまとめました。
メリット |
デメリット |
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艶あり |
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艶なし |
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艶あり塗料のほうが、耐久性が良く耐候性も高いのでおすすめです。
サイディングなども艶ありで塗装したほうが模様に光沢が出て、綺麗な仕上がりになります。
しかし、和風の住宅には艶あり塗料よりも艶なし塗料の方が合いますし、経年劣化となると艶ありで塗装した面は光沢感がなくなるのに対して、艶なしは色褪せが気にならないというメリットもあります。
迷っている方はサンプルを作ってもらう
艶あり、艶なし、、、、と言ってもどの程度なのか?
3分、5分、7分とあっても、実際見てみないと理解しづらいですよね!
いざ、塗ってみたら思ってたのと違った・・・というのは避けたいトラブルです。
そんなトラブルを回避するためにも、まずは試し塗りをした見本を見せてもらうことをオススメします。
実際の塗料での見本になるので、数千円程度の料金が発生する場合もありますが、そもそも外壁塗装は数十万〜100万円超えの出費です。
それくらいの出費でトラブルを回避できるならベターなのではないでしょうか。
できれば、少し大きめのベニヤ板などに試し塗りをしてもらうのがオススメです。
小さい板だと、実際の塗装よりも艶を強く感じて、色が明るく見えてしまいます。
また、近所にその塗装業者が施工した住宅があれば、実際の艶の具合を直接見ておくのも良いですね。
また、サンプルは屋内で見るのではなく、太陽光の下の屋外で見るほうが良いでしょう。
そもそも家の外壁は外にあるものです。
太陽光に反射すると、光の加減で色味が変わって見えると感じる事があります。
◎ まとめ ◎
ネット上の情報や、塗装業界の話などを見ていると、艶ありが良い、艶なしが良いと賛否両論です。
施主の好みで決めても良いと思うのですが、どちらでも良いのであれば、見た目の美しさ、耐久性の高さや、塗りムラの恐れ等が少ない艶あり塗料がオススメです。
とはいえ、和風建築には艶ありは合いませんし、そもそも「艶がないほうが良い」という声から艶なし塗料は生まれたものです。
ニーズに合った塗料を選んでくださいね。