【屋根工事】軒天で使われるケイカル板とは?特徴について解説!
ケイカル板とは、外壁・内壁に使われる建材の1つで、ケイカルボードとも言われ、国土交通省によって認定された不燃建材です。
石膏ボードも不燃建材ですが、不燃に関して同じくらい信頼を得ている建材です。
その特性から耐火建造物でよく使用されています。
今回はケイカル板について解説します!
ケイカル板とは
ケイカル板の主原料は「ケイ酸カルシウム」です。
略して「ケイカル」です。
その「ケイ酸カルシウム」を成形したもので、主に鉄骨を火災の熱から守るためとして使われます。
外壁塗装の場合、施工後に塗装するものと、仕上げ塗装を行った不燃化粧材を利用する場合があり、主にベニヤの代替品として使われる事が多いです。
また、ケイカル板の耐水性は石膏ボードより優れていて、建築物や住まいの水回りなどでもよく使用されています。
ケイカル板のメリット
①水漏れに強い
②木材よりも断熱性がある
③重さが軽い
④吸湿性が無いので寸法が変形しにくい
➄腐食しないのでカビを防止できる
⑥国土交通省認定の不燃建材である
⑦安価である
⑧切りやすく、加工しやすい
⑨仕上げ方を選べる
なんといっても⑥国土交通省のお墨付きという事が大きなメリットだと思いますが、⑨の仕上げについてもなかなか良いメリットでして、ケイカル板に塗装したり、クロスを張ったり、タイルを張ったりと、好きな仕上げ方を選ぶことができます。
キッチンなどにケイカル板を使用した場合、可愛いタイルでアクセント・・・というのも素敵ですよね。
ケイカル板の用途
火に強い性質から『軒天』に使用されていることが多いです。
軒天は、外壁から外側に張り出している屋根の部分の天井のことで、下から屋根を見上げたときに見える、多くは白い塗装で仕上げられた部分です。
このケイカル板によって、火事が起きたときに屋根裏への延焼を抑えます。
また、ケイカル板は水回りや外気に面している場所にもよく使われています。
主に、調理場(厨房)、洗面所、トイレ、マンションのベランダ隔壁板、地下室などです。
吸湿性が無いのと不燃建材という事で、厨房に使われるという事に納得ですよね。
マンションのベランダ隔壁板とは、住居住居を仕切っているあの薄い壁の事です。
緊急時には蹴り破って非難するようになっていますよね。
外気にさらされたまま仕切っているあの建材が、ケイカル板だったという事も納得です。
このように、メリットが多い建材なのですが、残念な事にデメリットもあります。。。
パーフェクトな建材ってなかなか存在しないのですね・・・
ケイカル板のデメリット
①薄いものは割れやすい
②粉を吹いているため無処理での接着が出来ない
③ビスを止める時、クラック(ひび)が入ってしまう事がある
とは言っても、ケイカル板は全部が全部薄いわけではありません。
薄いものは4ミリから、厚いものは70ミリまであります。
(規格外の特注品もあります)
割れやすい薄いケイカル板については、取り扱いには注意ですね。
ケイカル板のメンテナンス
屋外でケイカル板を使用した場合、その特徴を長く活かすためにも、塗装は不可欠です。
ケイカル板は腐らないのですが圧縮材ですので、劣化が進んで行くと表面から削れたり剥がれがおきたりしてきます。
ですので、再塗装をするなど定期的なメンテナンスが必要です。
◎ まとめ ◎
ケイカル板は、耐火性が高いという特性から、様々な建築物の壁や天井、不燃断熱板として使用されている建材です。
水にも強いことからトイレ、洗面所、キッチンにも使われていていますが、一般的な住宅では、そのメリットから軒天に使用され、塗装で仕上げられることが多いものです。
そのメリットを活かすためにも、劣化が気になり始めたら早めのメンテナンスで塗装を行ってくださいね。
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