外壁塗装で使われるラジカル塗料とは?耐久性や費用を徹底解説
はじめに
外壁塗装を検討していると、「ラジカル塗料」という言葉を目にすることが増えてきました。従来のシリコン塗料やフッ素塗料と並んで人気を集めている比較的新しい塗料で、コストパフォーマンスの高さと耐久性のバランスに優れている点が特徴です。
特に大和市や藤沢市といった沿岸地域にお住まいの方からは「海風による劣化が早い」「塗装が長持ちしない」といったご相談を多くいただきます。そのような環境下でおすすめできるのがラジカル塗料です。近年は国土交通省のガイドラインや大手ハウスメーカーの仕様にも採用されており、信頼性の高い塗料として定着しつつあります。
この記事では、外壁塗装で使われるラジカル塗料の特徴やメリット・デメリット、費用相場、実際の施工事例を交えながら詳しく解説します。これから外壁塗装を検討している方が、「どの塗料を選ぶべきか」を判断する一助になれば幸いです。
ラジカル塗料とは?基本的な特徴を解説
まず「ラジカル」という言葉に聞きなじみがない方も多いでしょう。ラジカルとは、塗料が太陽光の紫外線や酸素、水分などにさらされたときに発生する劣化因子のことです。通常、このラジカルが外壁塗膜を劣化させ、チョーキング現象(壁を触ると白い粉がつく現象)を引き起こします。
ラジカル塗料は、この劣化因子を抑制するために「ラジカル制御型酸化チタン」を配合しているのが大きな特徴です。つまり、塗膜が紫外線を浴びてもラジカルの発生を抑え、長期間にわたり塗装面を保護してくれます。
一般的に外壁塗装に用いられる塗料の耐用年数は、アクリル系で5〜7年、シリコン系で10〜12年、フッ素系で15年以上とされています。一方、ラジカル塗料は12〜15年程度の耐久性を持ちながら、費用はシリコンと同等かやや高い程度。つまり「フッ素ほど高額ではないが、シリコン以上に長持ちする」という、中間的なポジションを確立しています。
また、コストパフォーマンスに優れるため、予算を抑えつつ長期的な安心を得たいご家庭には特におすすめの塗料といえます。
ラジカル塗料のメリットとデメリット
ラジカル塗料が注目される理由のひとつは、そのメリットの多さにあります。ただし、どんな塗料にも弱点は存在します。ここではメリットとデメリットを整理してみましょう。
ラジカル塗料のメリット
・高耐久:紫外線による劣化を抑制し、シリコン塗料よりも長持ちするケースが多いです。
・コストパフォーマンス:フッ素塗料に近い耐久性を持ちながら、費用はシリコン並み。
・美観の維持:チョーキング現象を抑えられるため、長期間きれいな外観を保ちやすいです。
・幅広い適用性:モルタル・サイディング・ALCなど、さまざまな外壁材に対応可能。
ラジカル塗料のデメリット
・新しい技術であるがゆえに実績年数が浅い:登場して10年余りのため、30年スパンの実証データは少ない。
・塗料メーカーや施工業者による品質差:すべてのラジカル塗料が同じ性能を持つわけではなく、製品選びや施工技術に左右される。
・価格はシリコンよりやや高め:シリコン塗料と比べると1㎡あたり数百円ほど高くなる傾向がある。
例えば、大和市内で築25年の一戸建てにお住まいのA様邸では、以前はシリコン塗料を使用しており10年ごとに再塗装が必要でした。しかし今回ラジカル塗料を採用したところ、「次の塗り替えは15年後でも十分」との診断結果になり、トータルコストを30%削減できたという実例もあります。
藤沢市鵠沼エリアのB様邸でも、「潮風で塗膜が早く傷むのが悩み」だったためラジカル塗料を採用しました。塗装後5年が経過しましたが、依然としてチョーキングもなく美観を維持している状態です。このように地域の環境要因を考慮したうえで選ぶと、メリットがさらに大きく感じられるでしょう。
ラジカル塗料の費用相場と工事日数
外壁塗装を検討される際、もっとも気になるのが費用と工事にかかる日数ではないでしょうか。ラジカル塗料は、シリコン塗料とフッ素塗料の中間に位置づけられるため、価格帯も中間程度に収まります。
一般的な30坪(延床面積約100㎡)の住宅を例にすると、ラジカル塗料を用いた外壁塗装の費用相場は70万円〜110万円程度です。シリコン塗料の場合は60万円〜90万円前後、フッ素塗料では100万円〜140万円が目安となるため、ラジカル塗料は「手の届きやすさと安心の耐久性」の両立を実現できる選択肢といえます。
また、工事にかかる日数は他の塗料と大きく変わらず、10日〜14日ほどが目安です。高圧洗浄や下地補修、養生といった基本工程が必要になるため、塗料の種類によって工期が短縮されることはほとんどありません。
ただし、天候や建物の劣化状況によっては2週間以上かかるケースもあります。特に藤沢市や茅ヶ崎市といった海に近いエリアでは、外壁材の傷みが進んでいることが多いため、補修に時間を要する場合があります。見積もり時に必ず「工事期間の目安」を確認することをおすすめします。
施工事例から学ぶラジカル塗料の実力
ここでは、大和市・藤沢市で実際に行われた外壁塗装工事の事例をご紹介します。あくまで参考事例であり、株式会社マルセイテックが施工したものではありませんが、ラジカル塗料の効果を実感できる内容です。
大和市中央林間:築28年のモルタル住宅
築28年を迎えたA様邸では、外壁のチョーキングとひび割れが目立ち、「家全体が古びて見える」とお悩みでした。以前はシリコン塗料で塗り替えをしており、約10年で再塗装が必要になったそうです。
今回はラジカル塗料を採用し、費用は95万円、工期は13日間でした。塗装後3年が経過した現在もチョーキングは見られず、「以前のシリコンよりも外観が長くきれいに保てている」と喜ばれているとのことです。
藤沢市鵠沼:潮風対策としてのラジカル塗料
藤沢市鵠沼にお住まいのB様邸では、海からの潮風によって塗膜が早く傷むのが悩みでした。過去にはシリコン塗料を使っていましたが、わずか8年ほどで劣化が進行。今回はラジカル塗料を導入し、耐候性の高さを重視しました。
費用は110万円、工期は12日間。施工から5年が経過していますが、外壁は色あせも少なく、白い粉の発生も確認されていません。B様は「これなら15年くらいは安心できそう」と満足されています。
座間市相武台:コスト削減を実現
座間市にあるC様邸では、外壁全体のひび割れ補修も伴う工事でした。最初はフッ素塗料を検討していましたが、費用が高額になるため断念。ラジカル塗料に切り替えることで約30万円のコスト削減に成功しました。
工期は14日間、費用は85万円で実施。C様からは「予算を抑えながらも、長持ちする塗料を選べて安心」との声がありました。
ラジカル塗料はこんな方におすすめ
実際の事例を踏まえると、ラジカル塗料は以下のような方に特におすすめです。
・シリコン塗料以上の耐久性が欲しいが、フッ素塗料ほど高額なのは避けたい方
・大和市や藤沢市のように紫外線や潮風の影響を受けやすい地域にお住まいの方
・10年ごとではなく、できれば15年程度のサイクルで塗装を行いたいと考えている方
・外壁の美観を長期間維持したい方
まとめ
外壁塗装で使われるラジカル塗料は、耐久性と費用のバランスに優れた塗料です。12〜15年の耐久性を持ちながら、費用はシリコン塗料と同等で、長期的に見ればトータルコスト削減につながります。
特に大和市や藤沢市といった海や日差しの影響を強く受ける地域では、その効果を実感しやすいでしょう。施工事例でも紹介したように、チョーキングの抑制や美観維持に優れているため、次回の塗り替えまで安心して過ごせます。
外壁塗装は住まいを守る大切な工事です。塗料選びで迷ったときは、ラジカル塗料という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
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