【外壁のコケを除去する方法①】コケってなんで生えるの?
家を購入して10年程経過すると、外壁のコケが目立ってきますよね。
このコケをしっかり取ることで、外観の綺麗さはもちろん、家の長持ちへと繋がります。
今回は、外壁にコケが生える原因と自分でできる掃除方法についてまとめました。
コケってなんで生えるの?
コケっていったい何処から来て、なんで繁殖してしまうのでしょうか。
コケには胞子があり、湿気を多く含む場所に胞子が付着して繁殖を繰り返し、外壁に雨や湿気が乾燥せずに残ったままだと、コケが繁殖しやすい状態になります。
風とおしの悪い場所もコケが大量発生することがあり、春から初夏・晩秋から初春は、コケの胞子が成熟する時期にあたるため、コケが発生しやすいようです。
そして、川・池・水路・田んぼなどが近くにあると、常に湿度が高い環境なので特にコケが発生しやすい環境と言えます。
よって、コケは水分や胞子などの栄養分があれば成長するという事です。
コケを放っておくと・・・
コケは水分を含み保水する力があるため、建材が常に湿っている状態になります。
ゆっくりとですが、壁面に水が染み込む恐れがあり、外壁材によっては反りなどの劣化に繋がる可能性があります。
特に、コケが胞子を撒く時期に一層増えていきます。
そうなると、常に外壁材に水が触れている状態になるので、仕上げ材の塗膜膨れや、剥離が発生する可能性があります。
コケは自分でも掃除できる
せっかく建てた家もコケのせいで劣化なんてさせたくないですよね。
軽度のコケであれば、自分でも簡単に掃除することができます。
コケを掃除するときには、市販の洗濯用漂白剤やカビ取り洗剤を用意します。
また、掃除するための道具も用意しましょう。
高所作業は危険を伴うケースがあるため、自分でやる場合は低い場所だけ行うようにしましょう。
- ホース
- バケツ
- カビ取り洗剤(漂白剤)
- カビ取りスプレー
- ブラシ
用意するブラシはタワシよりも柔らかいもの(スポンジなど)がおススメです。
掃除の手順
① ホースで壁全体に水を掛けて泥や木の葉などを落とす。
② バケツに水を入れて洗剤を薄めておく。
③ 薄めた漂白剤をコケが付着している部分にかけ、10分程度時置く。
④ スポンジやブラシで壁をこする。
こするとき、外壁の塗装や素材自体を傷つけないように、強い力でこすらないようにする。
➄ 再びホースで壁全体を洗浄する。
漂白剤をそのままにしておくと金属などの腐食を招きます。
高圧洗浄機による清掃
「高圧洗浄機」とはノズルから高圧力の水を出すことで、汚れを勢いよく落としていく装置のことです。
ホームセンターなどでも家庭用が1万円前後にて販売されています。
高圧洗浄機は価格によって、水圧とホースの長さに大きな違いがあり、水圧が高いほど汚れを落とす力が強いです。
カタログやホームセンターなどで「吐出圧力」という単位が書かれていると思います。
この単位が「7Mpa」以上あれば十分です
ホースの長さも購入時の大事なポイントとなります。
掃除したい建物の大きさにもよりますが、10m以上あれば建物の2階でも掃除できます。
高圧洗浄機で壁に水を吹きかけると、驚くほどコケが落ちていくのを実感できるでしょう。
しかし、使用時には電気を使うため、モーター音が響きます。
また、高圧のため壁を必要以上に痛めることがありますので、こまめに水圧を替えるようにしましょう。
さらに、清掃中は水が激しく飛び散ります。
水と共にごみや汚れも飛んでくるので、汚れてもいい服や、レインコートを着ると良いです。
また、安全を配慮してゴーグルの装着もオススメします。
業者へ依頼すべき状態とは?
外壁の凹凸にコケが入り込んで取り除けない場合・高所作業を要する場合・コケが外壁に根を張っている場合などは、高度な作業が必要です。
業者に依頼し、きちんとメンテナンスをしてもらいましょう。
コケが広範囲にある場合も、業者なら迅速に作業をしてくれるので安心です。
コケとカビの違い
ちなみにですが、コケとカビの違いってご存知ですか?
コケもカビも外壁を汚らしく見せてしまう煩わしいものですが、そもそも何が違うのでしょうか。
コケ(蘚苔類)
コケは陸上植物です。
コケは小型のコケ植物、シダ類、種子植物の総称です。
胞子によって、増殖します。
植物の為、水分と光合成が必要で、乾燥や日光の不足により枯れる場合があります。
基本的に、深緑から黄緑色など緑系統の色をしており、茎と葉を持っています。
完全に日光があたらない場所には生えません。
カビ(真菌類)
カビは菌類です。
有機物のの上に発する菌類、菌糸の集まりをカビといいます。
カビ菌によって増殖します。
適切な温度と、80%以上の湿度、少量の酵素と有機物があれば無制限に増殖をする事ができます。
植物では無いため、黄色や白、黒、赤などあきらかに緑系統の色ではない場合それはカビです。
また、日光がなくとも増殖するため、完全に日の当たらない部分に生えている場合、カビの可能性が高いです。
見た目でのコケかカビかの判断は、緑系統の色でなければ、カビということがわかりました。
【外壁汚れに悩むあなた必見!】カビ汚れについて徹底解説 はこちら
◎ まとめ ◎
- コケは自然の環境が多い場所だと繁殖しやすい。
- 日当たりが悪くて水分があるとコケが生える。
- コケは放っておくと、外壁材によっては反り、仕上げ材の塗膜膨れや、剥離が発生する可能性があります。
- コケは自分で洗剤を使って掃除できる
- 高圧洗浄機を購入すると楽にコケを除去できる。
- コケとカビでは色が違う
外壁にこびりつくコケ。。。。
外壁が汚れていると見た目も悪く重要な欠陥を見落とす可能性が出てきます。
定期的に自分で掃除をして外壁をきれいに保ちたいですね。
御覧いただきありがとうございました。