ベランダの床材は塩ビがよい?種類を知って最適な素材へ交換を!
ベランダの床材は塩ビがよい?
種類を知って最適な素材へ交換を!
ベランダの床材の交換時期が来たら、塩ビ素材も検討しましょう。
また、塩ビシート防水で防水機能を高めるのもおすすめです。
今回は、ベランダに使用されるさまざまな床材の特徴や、塩ビ素材のメリット・デメリットなどを解説します。
どのような素材があるのかを知り、交換の際の参考にしてください。
■ベランダ床材の種類■
ベランダの床材は、大きく5種類あり、塩ビは「樹脂製」に含まれます。
それぞれの特徴を、確認しましょう。
天然木
ウッドデッキなどに使用される天然木は、ナチュラルな見た目と質感が特徴です。
天然木のなかでも、ハードウッドのように高い防水性と耐久性を誇る木材を用いれば、長い期間交換が不要です。
しかし、ほかの素材と比べると耐用年数は短めで、施工費用も木材の種類によりますが、1㎡あたり25,000円以上と高くなっています。
人工木
人工木には、粉砕した木材を樹脂で固めたものや、樹脂を天然木のような形状に固めたものがあります。
天然木は木そのものの形状が重視されますが、人工木は形状を整えやすく、費用を抑えて木の温かみがあるベランダを実現できます。
また、樹脂を用いた素材なので、防水性や耐久性も高いです。
施工費用は1㎡あたり20,000円からと、天然木より安くなっています。
金属製
金属製の床材や、ベーカー製のベランダや、後付けされるベランダに多い素材です。
最も使用されるのはアルミで、軽量で劣化しにくく、雨の影響を受けにくいのがメリットだといえます。
また、金属素材には仕上げ塗装を行うので、カラーバリエーションも豊富です。施工費用は1㎡あたり10,000円前後と、天然木や人工木の半分程度となっています。
樹脂製(塩ビ)
塩ビ(塩化ビニール)などの樹脂で作られた床材は、軽量で丈夫なのが特徴です。
断熱性にも優れていますが紫外線に弱いため、屋外にあるベランダに用いた場合、メンテナンスをきちんとしないと色あせたり割れたりすることがあります。
形を変えやすい塩ビ樹脂は、さまざまなデザインがあるので、理想のベランダを実現しやすいのも魅力です。
施工費用は、シンプルなものなら1㎡あたり9,000円ほどで、樹脂の厚みやデザインによっては10,000円を超えるものもあります。
タイル
陶器や石材などを使ったタイルの床材は、丈夫で雨にも強く、劣化しにくいのが特徴です。
デザイン性にも優れており、ベランダの床材におすすめですが、ほかの床材よりも重量があるので、条件によっては使用できない可能性があります。
下地作りも必要なため、施工費用の目安は1㎡あたり20,000円からと、人工木と並ぶ高さになっています。
床材を交換するなら塩ビ?メリット・デメリットは?
ベランダの床材を交換する時期が来たら、まずは前述の5種類のうち、どの素材を選ぶか検討しなければいけません。
迷ったらおすすめしたい塩ビ樹脂には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
塩ビ床材のメリット
そもそも塩ビ素材には、以下のようなメリットがあります。
- 耐久性・耐水性が高い
- 着色・プリントしやすい
- 加工しやすい
- コストが安い
ベランダは雨風にさらされる場所なので、耐水性が高い塩ビの床材にすれば、住宅内への雨漏りを防止できます。
また、高い耐久性で、床材を交換する頻度を下げられるのもメリットの1つです。
素材に着色やプリント、加工などをしやすいという特性を生かした塩ビ樹脂の床材は、バリエーションも豊富です。
また、前述の特徴からもわかる通り、ベランダに使用する床材のなかでは最も費用がかからないので、イメージに近いベランダを安価に形にできるのも、魅力だといえます。
塩ビ床材のデメリット
塩ビ樹脂は紫外線にあまり強くないので、日光が直接当たるベランダの床材に使用すると、劣化が早まる可能性があります。
また、熱伝導率が高く、表面が熱くなりやすいのもデメリットだといえます。
小さな子どもがいる家や、動物を飼っている家などは、ベランダに素足で出てやけどをしないよう注意が必要です。
■ベランダの床材を塩ビに交換する費用相場■
前述の通り、ベランダの床材を塩ビのものに交換する場合の費用は、1㎡あたり9,000円程度が相場です。
一般的な住宅のベランダは10㎡ほどの広さなので、施工費用は90,000円からとなります。
加えて、工事内容によっては以下のような費用も発生します。
- 既存の床材の撤去費用
- 廃材処分費
- 塗装費用
- 防水処理費用 など
工事にかかる費用の合計は、20万円前後になります。
床材の状態によっては「塩ビシート防水」も検討を!
ベランダの床材が明らかに劣化している場合は、新しいものに交換する必要があります。
しかし、「床材にあまり劣化が見られない」という場合は、防水処理のやり直しだけで済むかもしれません。
ベランダの防水方法は数種類ありますが、塩ビ防水シートを使ったシート防水は、高い人気を集めています。
業者に相談し、状況によって最適な施工方法を検討しましょう。
塩ビシート防水とは
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂を主成分としたシート防水材を用いた防水方法です。
塩ビの防水シートは厚さが1.5~2.5mmほどで、柔らかいのでさまざまな形状のベランダに使えます。
塩ビシート防水のメリット
塩ビシート防水には、以下のようなメリットが期待できます。
- 耐久性、耐水性が高い
- 仕上がりにムラができにくい
- 工期が短い
- メンテナンスをあまりしなくてよい
- 施工費用があまり高くない
耐久性・耐水性に優れている塩ビシート防水は、ベランダから屋内への雨水の浸入を防ぎます。
また、シートを貼る防水方法なので仕上がりが均一で、塗布・乾燥などの工程がなく、工期が短いのも特徴です。
耐用年数は10~20年と非常に長く、シートの破れや膨れといった明らかな劣化が見られなければ、大がかりなメンテナンスをしなくてよいのもメリットだといえます。
施工費用は非常に安いわけではありませんが、その他の防水方法と比べても高くなく、コストパフォーマンスは抜群です。
塩ビシート防水にかかる費用
塩ビシート防水を行う場合にかかる費用の目安は、以下の通りです。
- 防水シート:1㎡あたり6,000円前後
- 既存の防水シート撤去(ある場合):1㎡あたり3,000円前後
- 下地処理:1㎡あたり700円前後
- ドレンまわり処理:25,000円前後
- 廃材処分費:1㎡あたり3,000円前後
- 昇降階段費:約120,000円
一般的なベランダの広さといわれる10㎡で計算すると、塩ビシート防水を行うのにかかる費用は、約27万円です。
施工内容や費用は、ベランダの現状や依頼する業者などで変わってくるので、より詳細な金額は現地調査を行って出してもらうとよいでしょう。
ベランダの床材を交換するなら塩ビがおすすめ!詳しくは業者に問い合わせを!
ベランダの床材は大きく5種類あり、それぞれに特徴が異なります。
デザイン性や費用面を重視したい場合は、塩ビ樹脂製の床材への交換がおすすめです。
床材に問題がない場合は、塩ビシートを使った防水処理でも、ベランダの機能性を回復できます。
マルセイテックでも、ベランダの床材交換、防水処理などの施工を行っています。
「床材を交換したい」という方はもちろん、「どういった工事が最適かわからない」とお悩みの方にも、最適な施工内容と金額をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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