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【玄関アプローチ①】プランニングのポイントについて詳しく解説!~理想の玄関アプローチ~

門から玄関までのアプローチが素敵に仕上がっているお宅は、見ているだけで幸せな気持ちになりますよね。

その反面、建物とアプローチのトータルバランスが取れていないお宅を見ると、ちょっと残念な気持ちになってしまうことも。

既存の玄関アプローチを、新しく作り変えたい。

広すぎる庭を素敵に変身させたい。

理想の玄関アプローチを作るためには、どのようなことに気を付ければ良いのか。

素敵な玄関アプローチを作っている材料には、どのような種類があるのか。

今回は玄関アプローチの概要と、プランニングのポイントについて解説します。

 

 

 

◎玄関アプローチとは

『アプローチ』という言葉は、日常生活を送る上でよく使われている外来語の一つではないでしょうか。

アプローチとは、英単語の『approach』をカタカナ表記にした言葉で、『近付く』『接近する』『取り掛かる』といった動詞として使われる場合と、『接近』『接近路』『出入り口』といった名詞として使われる場合があります。

玄関アプローチとは、門(敷地境界線)から玄関までの道のりのことを指しますので、名詞扱いになるでしょう。

ファサード空間と呼ばれることもあるようですが、道路などの一般的な空間から住まいというプライベートな空間を繋いでいる、導入スペースともいえるでしょう。

門扉のデザインや、植栽の種類や配置、小道の角度や傾斜など、様々な要素を組み合わせて作るスペースで、住まいの第一印象を良くも悪くも左右する重要なスペースとなります。

また、外から見える場所でもあるため、作り方次第で防犯面も左右されることになります。

  

 

 

 

◎玄関アプローチプランニングのポイント

例えば純和風家屋なのに玄関アプローチが洋風だと、違和感を感じるでしょう。

逆のパターンもしかりで、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

理想の玄関アプローチにするためには、やみくもに気に入った素材を並べるだけではいけません。

しっかりとプランニングを立て、しっかりとしたイメージを持つことが重要です。

『専門知識があるわけでもないのに、プランニングなんて難しそうだな』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、構える必要はありません。

ここでは、玄関アプローチプランニングのポイントについて、解説します。

 

 

①その他のエクステリアや建物の間取りなども同時に検討する

玄関アプローチのプランニングをする場合は、道路と建物の配置や距離、敷地条件はもちろんのこと、建物の外観やエクステリアも考慮して、トータルに考えることが大切です。

特に、前面道路と接することの多いカーポートどのスペース配分や動線など、十分な検討が必要です。

もちろん、住まいの間取りも考慮しておかなくてはいけません。

例えば、トイレやバスルームの前を通らなくてはいけないようなアプローチプランは避けた方が良いでしょう。

また、リビングの目の前を通らなくてはならないプランも、せっかくの寛ぎの時間が邪魔されて落ち着かないものになってしまいますね。

そのような空間とどうしても干渉してしまう場合は、植栽やパーテーションを利用して、目隠しを設ける工夫が必要になるケースも出てくるでしょう。

 

 

②スムーズな動線の確保

玄関アプローチプランニングの基本は、道路や門扉から玄関までの動線がスムーズになるように配慮することです。

道路から敷地に入り、玄関ポーチまで歩を進める。

そして玄関ドアの前に立つ。

このような一連の動作をイメージしながら考えましょう。

1日1回出掛けるとして、帰りも合わせると2回通ることになるスペースです。

短い動線は使い勝手だけを考えると良いかもしれません。

ですが、玄関アプローチは住まいの印象を左右する重要な空間でもありますので、効率性だけで考えるのではなく、ゆとりが感じられるような演出も考えられると良いですね。

 

 

③奥行きのある空間が感じられるような工夫

道路から玄関ポーチまでの距離が、直線距離でとても短いお宅もあると思います。

このような場合は、道路側からの『間』を取るために、ある程度の距離を確保する工夫をした方が良いでしょう。

少し長めに歩いたり、もしくは長く歩いたように感じさせたりといったプランを考えることがポイントです。

例えば、道路や門から玄関ポーチを最短距離で結ぶのではなく、カーブにしたり、ジグザグに敷石を置いたり、植栽や塀などで視線を遮りつつ奥行きを感じさせたりというプランも考えられるでしょう。

道路面から玄関ドアがすぐに見えないよう、玄関アプローチの入口を少しずらしたり、向きを変えたりといった工夫もあります。

また、敷地条件やそこで暮らす家族構成によって違ってきますが、段差をつけたり、数段の階段を設けたりすることで、立体的な動きを演出しても良いでしょう。

 

 

④アーチや植栽などを上手に組み合わせる

各エクステリアメーカーからは、門扉やフェンスだけではなく、玄関アプローチを素敵に構成するためのアイテムやパーツも多く取り扱っています。

門柱やアーチ、スクリーン部材、床面に使用するための素材など、それぞれの用途に合わせてプランニングすることが可能となり、種類もタイプも豊富に揃っています。

これらを自由に組み合わせることで、開放的にも、ある程度閉鎖的にも、自分好みにカスタマイズ出来ることが、大きな魅力となっています。

様々な要素を取り入れてコーディネートすることで、世界に一つだけの玄関アプローチができるのです。

 

 

⑤床面部分は安全性に配慮する

玄関アプローチの床面部分として使用される素材は、石やレンガ、タイル、コンクリートなどを用いるのが一般的になっています。

これらの素材に、植栽や芝生などを組み合わせるなどして、素敵に演出されている方も多いでしょう。

石やタイルは素材やカラーバリエーション、デザインも豊富にありますので、和洋どちらのエクステリアにも取り入れることが可能です。

そして、どのような素材を選ぶにしても、歩きやすい大きさやデザイン、滑りにくく安全性の高いものを選ぶことが重要です。

特に小さなお子様や高齢の方がいらっしゃる場合、この安全性の高さは外せないポイントになるでしょう。

安全性だけではなく、手入れのしやすさも頭に入れておきたいですね。

汚れにくい素材であるか、普段のお掃除は手軽に行うことができる素材なのか、事前に確認するようにしましょう。

 

 

⑥死角を作らない、防犯面にも配慮されたプランを

エクステリア全体的に言えることですが、玄関アプローチのプランニングをする際、防犯面への意識も重要です。

死角を作らないことや、潜む場所を作らないようにすることが基本です。

また、防犯面だけではなく、安全面で考えた場合でも、照明器具の設置は外せません。

特に門灯や玄関灯は、必要な明るさの確保をしましょう。

人感センサー付きのタイプも多く販売されていますので、そちらを使われると安全性が高くなります。

もちろん機能性だけではなく、演出という意味合いでの灯りも意識したいものですよね。

植栽を下から照らしたり、玄関扉へと誘導するような灯りを設けるなど、夜間の景観配慮も必要となります。

 

 

 

◎まとめ

今回は玄関アプローチの概要と、プランニングのポイントについて解説しました。

プランニングのポイントは、日常生活を快適に過ごすためのポイントです。

全てを網羅することは難しい場合もあるかもしれませんが、優先順位の高い順に、一つずつクリアになっていくための参考になればと思います。

次回は、玄関アプローチによく使用される素材について解説します。

 

 

よく使用される素材についてはこちら

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