【外壁塗装】コーキングの打ち直しにかかる費用は?増し打ちとの違いも解説
【外壁塗装】コーキングの打ち直しにかかる費用は?増し打ちとの違いも解説
住宅をよりよい状態で保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。外壁塗装のコーキングの打ち直しも、大切なメンテナンスの1つです。
今回は、コーキングの打ち直しに関する情報をお届けします。
費用の相場やコーキングの打ち直しが必要なシーンなどを知り、外壁塗装のメンテナンスの参考にしてください。
外壁材の1つ、コーキングとは
コーキングとは、外壁塗装の際にできるすき間を埋める外壁材の1つです。
外壁以外にも、住宅のさまざまな場所に使用され、気密性や防水性を上げてくれます。
「シーリング」と呼ばれることもありますが、コーキングもシーリングも工事の内容や使用する材料は同じです。
コーキングの補修方法は「打ち直し」と「増し打ち」の2種類
コーキングの補修方法は、「打ち直し」と「増し打ち」の大きく2種類にわかれます。
それぞれどのような内容なのかを確認しましょう。
■打ち直し
打ち直しは、現在使用しているコーキング材を取り除き、新しいコーキング材を入れるものです。
「打ち替え」と呼ばれることもあります。古いコーキング材をなくしてすべて新しくするので、耐用年数やコーキングの効果も一新されるのがメリットです。
ただし、古いコーキング材の撤去費用がかかるぶん、増し打ちより費用が高くついてしまいます。
また、撤去には手間も時間もかかるので、工期が長くなるのもデメリットでしょう。
■増し打ち
増し打ちは、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する方法です。
「打ち増し」と呼ばれることもあります。打ち直しよりも使用するコーキング材が少なく、古いコーキング材を撤去する必要がないため、打ち直しと比べて費用が安く済むのがメリットだといえます。
撤去の手間や時間も短縮できますが、コーキング材の平均的な耐用年数よりも短い期間で劣化する可能性があるのはデメリットです。
コーキングの打ち直しにかかる費用は?
外壁塗装で、コーキングの打ち直しにかかる費用はどれくらいなのでしょうか?
打ち直しと増し打ちのそれぞれの費用相場は、以下の通りです。
- 打ち直し:1mあたり900円前後
- 増し打ち:1mあたり600円前後
打ち直しの場合、上記に加えて古いコーキングを撤去する費用が1mあたり600円ほどかかります。
外壁塗装に使用されているコーキングの長さは、一般的に190mほどだといわれています。これに当てはめると、打ち直しにかかる費用は以下のようになります。
- 打ち直し費用:900円×190m=171,000円
- 撤去費用:600円×190m=114,000円
- 合計:171,000+114,000=285,000円
一方、増し打ちは撤去が不要なので、「600円×190m」で、費用相場は114,000円ほどです。打ち直しの半分以下でコーキングの打ち直しができる可能性がありますが、古いコーキング材を撤去しないぶん、想定する耐用年数よりも短い期間で劣化が見られることもあるため、注意しましょう。
外壁塗装でコーキングの打ち直しが必要なのはどんなとき?
外壁塗装のコーキングは、どのようなときに打ち直しが必要なのでしょうか。
見られると注意したい3つの症状を含めた、4つの打ち直しのタイミングを解説します。
■肉やせ
肉やせとは、コーキング材が薄くなる劣化の初期症状です。
外壁塗装のコーキングには、コーキングを柔らかくする可塑剤(かそざい)が含まれています。
しかし、日々紫外線を浴びたり雨風にさらされたりするなかで可塑剤が表面に溶け出してくると、コーキングが薄くなりすき間ができてしまいます。
肉やせは、放置するとさらに深刻な症状につながるため、見つけたら打ち直しをする必要があります。
■ひび割れ
肉やせをそのままにすると、さらに劣化が進んでコーキング材にひび割れが見られるようになります。
「細かなひび割れくらい大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、ひび割れたところから少しずつ雨水が浸入し、住宅内部の劣化を進めてしまうこともあるため、注意が必要です。
■剥がれ
コーキングが剥がれてしまうのも、打ち直しのサインです。
剥がれが起こった部分からは、ひび割れ以上に多くの雨水が浸入してしまうので、長期間放置すると住宅の基礎部分にも大きく影響します。
■寿命
コーキングが寿命を迎えてもメンテナンスをしていないと、前述のようなさまざまな劣化症状が見られるようになります。
劣化する前にコーキングの打ち直しをすれば、外壁や住宅のさまざまな部分への悪影響を防げるでしょう。
コーキングそのものの寿命は、立地条件やコーキングの種類によっても異なりますが、一般的には5~10年ほどといわれています。
新築やリフォームから10年経つあいだに一度点検をして、必要に応じて打ち直しを検討しましょう。
外壁塗装や屋根のメンテナンスなどと同時に行うと、足場代をはじめとした費用を節約できる場合もあるので、業者に相談してみるのもおすすめです。
「打ち直し」と「打ち増し」、おすすめは?
外壁塗装のコーキングの打ち直しの方法は2つで、それぞれメリット・デメリットが異なります。
迷ったときにおすすめしたいのは「打ち直し」です。
打ち増しの場合、古いコーキングの状態によっては、コーキング材の本来の耐用年数に満たない期間でコーキングが剥がれたりひび割れたりすることもあり、そうなると短期間で再度メンテナンスが必要になります。
一方の打ち直しは、古いコーキング材を撤去するため耐久性なども新しい状態に戻り、5~10年はよい状態を維持できるでしょう。
コーキングの打ち直しは自分でできる?
DIYに慣れていると、コーキングの打ち直しを自分でやって費用を抑えたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、既存のコーキングを取り除くのは大変で、失敗すると外壁に傷がついてしまう可能性もあります。
打ち増しなら古いコーキングを取り除く手間はかかりませんが、うまくできなければ結局プロに撤去から打ち直しまでを依頼することにもなりかねません。
さらに、高所のコーキングの打ち直しには危険も伴うため、自分でコーキングの打ち直しをするのは避けたほうが無難です。
コーキングの打ち直しが必要な場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
知識や経験豊富な職人による作業は仕上がりもきれいですし、コーキングの持つ役割をしっかりと果たしてくれます。
新築やリフォームをお願いしたハウスメーカーや業者なら、前回どのようなコーキング材を使用したかなどを把握しているので、スムーズにやり取りができます。別の業者に依頼する場合は、実績やクチコミを確認したり、複数の業者から相見積もりを取ったりすると、よりよい業者が選べるでしょう。
コーキングの打ち直し費用は方法によって変わる!外壁塗装の専門業者に依頼しよう
外壁塗装のコーキングの打ち直しは2つの方法があり、それぞれ費用が異なります。
メリット・デメリットを踏まえたうえで打ち直しの種類を選ぶのがベストですが、迷ったら古いコーキング材を取り除く「打ち直し(打ち替え)」を選ぶと安心です。依頼する業者も慎重に選び、費用や仕上がりに納得できる施工を行いましょう。
弊社でも、コーキングの打ち直しに関するご相談を承っています。外壁や屋根の塗装など、住宅の外側のさまざまな工事にも対応いたしますので、迷ったらぜひ一度ご連絡ください。