レジリエンスウレアは耐久性40年ある?詳しい特徴について解説!
レジリエンスウレアは耐久性40年ある?詳しい特徴について解説!
モルタルやALCなどの資材に塗布できるウレア樹脂を使った工法を「レジリエンスウレア」と呼びます。
耐候性や防水性に優れている特徴を持っており、近年では耐久性が40年あると話題になりました。
今回はレジリエンスウエアの特徴について、詳しく解説します。
レジリエンスウレアとは?
1980年代にアメリカの科学者ダットリープリマーが開発したポリウレアから派生し、独自開発した結果、異次元の塗料として確立されたのが「レジリエンスウレア」です。
最大耐用年数40年を可能にした塗料で、長期的な利用が実現できます。
耐久性の高さなど、他の塗料にはない特徴を持っているので、利用する業者も増えてきている状況です。
レジリエンスウレアの特徴
レジリエンスウレアは、他の塗料と比べて優秀な性能を持っています。レジリエンスウレアの特徴は主に下記の8つです。
- 超耐候性
- 追従性
- 強靭性
- 防水性
- 透明性
- 超低汚染性
- 透湿性
- 安心・安全な品質施工
レジリエンスウレアの特徴について、詳しく解説します。
■超耐候性
レジリエンスウレアは無機塗料よりも超耐候性が実現されています。
建物を長期にわたって守ってくれるので、綺麗な住宅に住み続けることが可能です。
強靭な塗膜で高い耐久性が実現されているため、紫外線による劣化を防ぐ効果が期待できます。
外部からの影響を受けにくいので、住宅の寿命を伸ばすきっかけになるでしょう。
■追従性
伸縮性にも優れているため、強靭ながら柔軟な塗膜がひび割れなどを抑制してくれます。
剥離といった状態にもなりにくいので、綺麗な状態を維持するきっかけになるでしょう。
一般的な塗料よりも、追従性が高い塗料となっているので、見た目にも綺麗な状態の外壁を維持できます。
メンテナンスコストや修繕費用を安く済ませられるので、コスト削減にも大きく貢献できるでしょう。
■強靭性
レジリエンスウレアは強靭な被膜で建物を覆ってくれるので、強靭性を高める効果が期待できます。
また、塗膜自体は弾力性があるので、下地にひびが入っても塗膜が伸縮してクラックからの水の侵入を防ぐ効果が期待できるでしょう。
一般的な塗料は強靭性を与えるには、反応スピードが早く困難とされていました。
しかし、レジリエンスウレアは反応を制御する技術を開発したことで、強靭性を与えることに成功しています。
■防水性
レジリエンスウレアは透明防水性塗膜で、建物全体を覆ってくれます。
水が侵入しないよう保護してくれるので、建物が劣化しないよう配慮できるのが特徴です。
ひび割れや剥離といった症状にも強いので、基本的に浸水による建物の劣化を防ぐことができます。
■透明性
レジリエンスウレアは塗布していないような見た目で、かなり高い透明性を持っています。
無機質のガラス面のような透明感が実現できるので、建物の外観を損なう心配がありません。
塗布していないかのような透明感が実現できるので、外観の印象を変わりなく守ってくれます。
■超低汚染性
密度の高さが実現できたことにより、塗膜表面が緻密に構成されており、汚染物質の定着を防ぐことができます。
綺麗な素肌のようなみずみずしさが維持することができるので、綺麗な外観を保つことが可能です。
カビや藻の発生を防いでくれるので、建物を綺麗な状態に仕上げてくれます。また、定期メンテナンスや清掃の手間を省いてくれるので、いつまでも外観の美麗さを保つことが可能です。
■透湿性
樹脂合成技術によって、外部からの水の侵入を防ぐことができます。
外部の湿気を逃がしてくれるので、湿気を建物内に留める心配がありません。
湿気が建物の内部に溜まっていると、ひび割れや剥離の原因になります。
しかし、レジリエンスウレアであれば、透湿性が高いので湿気が内部に溜まる心配は少なく、ひび割れや剥離が発生する可能性は低いでしょう。
しかし、状況や環境下によっては、湿気が内部に溜まる心配はあるので、扱いには十分注意が必要です。
■安心・安全な品質施工
レジリエンスウレアは無攪拌タイプの塗料であるため、基本的に施工不良になる可能性が低いです。
一定の品質が確保されているので、施工不良の心配を最小限に留めることができます。
計量ミスや混錬不足を防ぐことができ、設計通りの塗膜物性を得ることが可能です。
レジリエンスウレアのデメリット
レジリエンスウレアは、優秀な塗料で耐久性40年といわれるほど長期にわたって利用できます。
しかし、なかにはデメリットに感じられる特徴もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
レジリエンスウレアのデメリットとして考えられる特徴は、下記の通りになります。
- 適切な取り扱いが求められる
- 事前の検証が求められる
- 初期費用がかかる
レジリエンスウレアのデメリットについて、詳しい内容を解説します。
■適切な取り扱いが求められる
レジリエンスウレアは、下地処理やプライマー選びを適切に行う必要があり、適切に選択しないと特性が十分に発揮されない可能性があります。
メーカーによって材料の特性が異なるので、レジリエンスウレアとの相性を考えたうえで下地処理やプライマー選びを行うことが大切です。
■事前の検証が求められる
耐熱や耐薬品を目的にレジリエンスウレア塗装を行うなら、事前に検証が求められます。
間違った仕様で施工を行ってしまうと、浮きや剥がれが生じる恐れがあるので注意が必要です。
■初期費用がかかる
レジリエンスウレアは基本的にスペックが高く、他の塗料よりも耐久性40年と長期にわたって利用できます。
その特性の高さから、基本的に初期費用が高く設定されているのが特徴です。
他の塗料よりも費用が高くつく可能性があるので、事前に予算を検討しておくことが大切になります。
レジリエンスウレアは耐久性40年とかなり高スペック
基本的に他の塗料に関しては、10~15年程度で劣化症状が出るため再塗装が必要になります。
しかし、レジリエンスウレアの場合は、耐久性が高いことから40年は劣化せずに、塗料として効果が期待できるといわれているようです。
そのため、今後の外壁塗装ではレジリエンスウレアの需要が高まり、多くの住宅で利用される日がくるかもしれません。
しかし、レジリエンスウレアは高スペックであるため、基本的に初期費用が高くつきます。どれくらいの費用がかかるのか、事前に業者から見積もりを取得しておきましょう。