塗料における塗装シンナーの割合は?なぜ塗装シンナーが必要なのか解説します
本記事では、塗料における塗装シンナーの割合を解説します。
塗料における塗装シンナーの割合は?
一般的に外壁塗装業者が使っている塗料は、塗装シンナーにより希釈されています。
しかし、その希釈度合いは塗料により様々です。薄めすぎても良くありませんし、逆に濃すぎてもうまく塗装ができません。それぞれの塗料における塗装シンナーの割合をご紹介します。
フタル酸塗料
フタル酸塗料における塗装シンナーの割合は以下の通りです。
- 刷毛:15~20%
- 吹き付け:30~40%
ラッカー塗料
ラッカー塗料における塗装シンナーの割合は以下の通りです。
- 刷毛:80~100%
- 吹き付け:100~120%
1液ウレタン塗料
1液ウレタン塗料における塗装シンナーの割合は以下の通りです。
- 刷毛:20~30%
- 吹き付け:40~50%
水性塗料
水性塗料における塗装シンナーの割合は以下の通りです。
- 刷毛:0~10%
- 吹き付け:5~15%
なぜ塗装シンナーが含まれているのか
そもそも外壁塗装に使われる塗料にはなぜ塗装シンナーが含まれているのでしょうか。
粘度を下げて塗りやすくするため
その大きな理由は、粘度を下げて塗りやすくするためです。
塗料は粘度がありそのままローラーなどで広げてしまうとうまく広がりません。広がったとしても所々で塗り幅が異なってしまい、綺麗な外壁に仕上げることが非常に困難になります。そのため、塗装シンナーで希釈し粘度を下げることで塗装しやすくしているのです。
乾燥速度を調整するため
もう1つの理由が、乾燥速度を調整するためです。
高湿度(約80%以上)の条件下で塗装をすると、乾燥した際に塗装面が白くボケてしまいます。光沢がなくなったり仕上がり不良につながりますので乾燥速度を塗装シンナーで調整する必要があります。塗装シンナーの中でも「遅乾型シンナー」を使うことで乾燥を遅らせることが可能です。
まとめ
外壁塗装業者が普通に使っている塗料には塗装用のシンナーが含まれています。
希釈度合いは塗料によりますが、少なくても10%はシンナーが含まれています。そのため、外壁塗装工事中はシンナーを多く吸い込まないようにする施策が必要です。