サイディング外壁塗装の価格相場は?価格を抑えるにはどうすればいい?
外壁材の一つ「サイディング」。
そんなサイディングを利用した外壁塗装を業者に依頼する際、価格相場について知っておいた方がトラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
そこで今回は、サイディング外壁塗装の価格相場について解説します。
サイディング外壁塗装の価格相場
サイディング外壁塗装の価格相場は以下のようになっています。
- 業者へ依頼した場合:70万円~
- DIYで行なった場合:30万円~
DIYで外壁塗装を行いたい場合はこちらの記事を参考にしてください。👇
業者に依頼した場合
業者に依頼した場合は70万円~より外壁塗装ができますが、多くの業者は以下のように内訳を開示していることが多いです。
工事単価の価格相場です。
工事項目 | 相場価格 | |
---|---|---|
足場 | 600~800円/㎡ | |
飛散防止ネット | 100~200円/㎡ | |
高圧洗浄 | 100~300円/㎡ | |
養生 | 250~400円/㎡ | |
付帯塗装工事 | 軒天 | 800~1,200円/㎡ |
雨樋 | 800~1,200円/m | |
破風板 | 650~1200円/㎡ | |
雨戸 | 2,000~5,000円/枚 | |
シーリング打ち替え | 900~1,500円/m | |
シーリング増し打ち | 500~1,000円/m | |
諸経費 | 現場管理費 | 1式 30,000~50,000円 |
廃材処理費等 | 1式 10,000~30,000円 |
塗料の価格相場です。
塗料 | 耐用年数 | 費用 ※1缶あたり |
メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
アクリル ・ウレタン |
約3~7年 | 5,000~20,000円 | コストを抑えながら定期的に塗り替えができる。 | 耐候性が低い。長期的なコストパフォーマンスが悪い。 |
シリコン | 約7~10年 | 15,000~40,000円 | 価格と性能のバランスが良い。近年では様々な機能が付加されたものがある。 | 高耐候塗料に比べると耐用年数が低く、建物保護の観点では不十分な場合も。 |
ピュアアクリル | 約15年~ | 50,000~70,000円 | 建物の動きに追随し、水の浸入を防ぐ「防水性」に優れている。 | コストが高め。 |
フッ素・無機 | 約15年~ | 40,000~100,000円 | 最高レベルの耐候性を有する。長期的なコストパフォーマンスに優れる。 | コストが高め。 塗膜が硬く、ひび割れしやすい。 |
光触媒 | 約15年~ | 50,000~100,000円 | 太陽光と雨の力で汚れを落とすセルフクリーニング効果に優れている。 | コストが高めになる。 光の当たりにくい箇所には効果が現れにくい。 |
どんな塗料を使うかによってサイディング外壁塗装の価格は上下します。
DIYの場合
DIYの場合は、30万円~よりサイディング外壁塗装が可能です。
必要なものとして足場や材料がありますが、材料費は以下のようになっています。
品名 | 備考 | 目安の価格 |
---|---|---|
塗料(ペンキ) | 下塗材 | 30,000~50,000円前後 |
上塗材(中塗材) | 100,000円~150,000円前後 | |
足場設置 | 平均的な2階戸建ての場合 | 100,000円前後 |
マスカー | 幅2800mm、巻き長さ25m | 25,000円前後 |
シーリング材 コーキング材 |
容量300ml以内 | 1,000円以内 |
刷毛 | 1本につき | 1,000以下~4,000円程度 |
ローラー | 1本につき | 1,000以下~4,000円程度 |
ヘルメット | 5,000~10,000円程度 | |
安全帯 | 8,000~15,000円程度 |
本格的にDIYを進めるのであれば下塗材や上塗材などを購入する必要がありますので、トータルで50万円ほどかかってくるでしょう。
サイディング外壁塗装の必要性
さて、70万円もの費用をかけてサイディング外壁塗装をする必要性はどこにあるのでしょうか。
サイディング外壁塗装の必要性について解説します。
外壁の劣化防止
新築住宅に使用されているサイディングボードの表面には特別な塗装が行われており、防水性が高くなっています。
しかし、
- 紫外線
- 雨
など、自然環境下に長時間晒され続けると、経年劣化が起こります。結果、サイディングボードがどんどん劣化していき反り返ってしまうなどの見た目でわかる劣化につながります。
これを防ぐためにサイディング外壁塗装が必要です。
長期的な費用の抑制
先ほどもご紹介しましたが、見た目でわかる反り返りなどの劣化になってしまうと修繕費用が非常に高くなってしまいます。
定期的にサイディング外壁塗装を行なっておけば、見た目でわかる劣化に繋がることはありません。しかし、外壁塗装を怠ったばかりに壁ごと入れ替えなければならなくなることも。
短期的に見れば痛い出費かもしれませんが、長期的に見れば費用は抑制されていることがわかります。
サイディング外壁塗装の価格を抑える方法
サイディング外壁塗装は定期的に行う必要があります。
しかし、いくら定期的に行うといっても70万円ほどの費用がかかってしまうのは避けたいですよね。これから何度もかかってくる費用になりますからなんとかして抑えたいと思う人は多いはず。
では、サイディング外壁塗装の価格を抑える方法をいくつかご紹介します。
情報収集を行う
基本的なことですが、まずは情報収集から始めましょう。
例えば、新聞広告やチラシに「キャンペーン!」と記載されてあればひとまずチェックをしてください。色々なキャンペーンが開催されていると思いますから、その中から安いと思った業者に依頼をすれば価格はぐんと下がります。
ちなみに、悪徳業者もいるので相見積もりを取って比較検討することが大切です。
屋根と外壁は同時に塗り替える
実は、外壁塗装を行うのであれば一緒に屋根も塗り替えてもらった方が価格は安く上がります。
からくりは「足場」にあります。外壁塗装を行う際に足場を組むのが一般的ですが、「足場代」として外壁塗装費用に組み込まれているので、一緒に屋根の塗り替えもその足場のままやってもらったほうが費用は浮きます。
コストカットという面で一気に同じ業者に依頼してしまうのがおすすめです。
火災保険が適用されるか調べる
火災保険に加入している場合、外壁塗装を依頼する前に火災保険が適用されるかどうかを調べましょう。
保険会社によって適用されるかどうかの基準はバラバラですが、外壁の状態や破損状況によっては火災保険金で外壁塗装の費用を賄うことができるようになるかもしれません。事前に調べておいて、申請を出すだけでもかなり違います。
火災保険に関する記事はこちらをご覧ください。
シミュレーションをしてみる
自分の住宅の状態に合わせて、シミュレーションをするのも大事です。
- 40代前半の男性で、築15年の窯業系サイディング外壁の住宅
- 汚れや小さなひび割れが目立つようになってきた
- 100万円の予算で10年くらいはメンテナンスがいらない塗装をしたい
こういった細かい条件を持って来て、それぞれの業者であればどれくらいの価格になるのかを計算してみましょう。計算した上で、依頼する業者を決めるのもいいかもしれません。
まとめ
サイディング外壁塗装は定期的に行う必要があります。
そのため、サイディング外壁塗装にかかる費用をなるべく安く抑えることが大事です。まずは情報収集を行い、火災保険やシミュレーションを行いつつ価格を下げていきましょう。