外壁塗装DIYにはしごはNG?外壁塗装DIYに必要なものやそもそもおすすめできない理由についても!
最近SNS上でも流行しつつある外壁塗装DIY。
Instagramの投稿を見てみると外壁塗装DIYをはしごでしている人が多く見受けられますが、はしごでの作業はおすすめできません。
転落の危険性がありますしはしごの用途を間違っています。
そこで今回は、外壁塗装DIYにはしごはNGなのかどうかについて解説していきます。
外壁塗装DIYにはしごはNG?
結論ですが、NGです。
確かにはしごを使えば高いところの塗装も楽々できますし、ささっと登り降りできるので時間効率が良くなります。
しかし、そもそもはしごは登り降りのための道具であり外壁塗装DIYのために作られたわけではありません。
転落の危険性やかえって効率が悪くなることも考えられますのでNGです。
外壁塗装DIYの足場はどうする?
では外壁塗装DIYの足場はどうすればいいのでしょうか。
結論ですが、外壁塗装DIYの足場については以下の3つのうちどれかを選ぶ必要があります。
足場の選択肢 | 費用(30坪の場合) | 特徴 |
①はしご・脚立(きゃたつ)を使う | 4万円~ | はしご、脚立を移動させながら作業する |
②足場のみ業者に依頼 | 18万円~ | 安全性も高く作業しやすい |
③単管を使い自分で足場を組む | 15万円~ | 購入費、足場を設置する手間がかかる |
外壁塗装には最低限の知識が必要ですが、足場を組むだけであればこれのうちのいずれかを選べばOKです。
ただ、①はあまりおすすめできませんので②か③のどちらかにしましょう。
足場制作を業者に依頼する
②の足場制作を業者に依頼する方法が一般的です。
外壁塗装自体を業者に依頼すべきなのですが外壁塗装DIYをしたい場合は、足場だけでもいいのでプロの業者に組んでもらってください。
素人が組んだ足場から転落したという事例もありますので危険です。
単管を使って自分で組む
③の単管を使って自分で組む方法も視野に入れておくといいでしょう。
単管を使って足場を組むために必要な道具は以下の通りです。
必要な部材 | 費用(1個) | 備考 |
単管パイプ(長さ2~6m) | 2千円~ | 支柱や手すり・控え(倒れ止め)に使う |
ブラケット | 2千円~ | 足場板を乗せる受けの部分 |
ジャッキ | 1千円~ | 支柱を支えるベース部分 |
クランプ | 200円~ | 単管同士を緊結する金具 |
足場板(長さ2~4m) | 5千円~ | 作業床として使う |
単管ジョイント | 500円~ | 単管パイプを延長する場合に使う |
飛散ネット | 2千円~ | 3.6×5.4m(1枚の寸法) |
これだけあれば単管を使って足場を組むことが可能です。
組み方はYouTubeなどで解説動画が上がっていますのでそちらを参照してください。
このように素人でも単管足場を組むことができます。
外壁塗装DIYの正しい手順
さて、足場も整ったところで外壁塗装DIYを進めていきましょう。
外壁塗装DIYには正しい手順があります。
養生剤を揃える
まずは、養生剤を揃えます。
必要な養生剤は以下の通りです。
-
- マスカー:テープ+ナイロンシートが一体化している養生剤
- 養生テープ:剥がした後、のりがつかないようにするためのテープ
- 塗料風散養生用シート:塗料が飛ばないようにするためのシート
最低限これだけは揃えておくようにしてください。
下地処理・コーキングに必要な道具・材料を揃える
続いて、下地処理・コーキングに必要な道具・材料を揃えます。
作業内容 | 必要な道具 |
高所の作業 | 足場材 |
脚立 | |
はしご | |
立ち馬 | |
外壁の洗浄 | 高圧洗浄機 |
ブラシ | |
周りの養生 | マスカー |
養生テープ | |
塗料風散養生用シート | |
ブルーシート | |
下地処理、コーキング | クラック補修材 |
シーリング材 | |
コーキングガン | |
マスキングテープ(紙テープ) | |
塗装道具・材料 | 刷毛 |
ローラー | |
養生テープ、マスキングテープ | |
塗料用容器 | |
塗料 |
以上が作業内容における必要な道具一覧になりますので、一通り購入しましょう。
外壁塗装DIYを始める
道具が揃ったら外壁塗装DIYを始めましょう。
外壁塗装DIYの始め方について以下の記事を参考にしてみてください。
外壁塗装DIYはおすすめできない?
ここまで外壁塗装DIYについて解説してきましたが、そもそも外壁塗装DIYはおすすめできません。
「DIY」という言葉が流行しており、ありとあらゆることを自分でできるようになればいいというのは良い心がけです。
ただ、その道のプロに依頼した方がいいというものもありその代表例が外壁塗装になります。
外壁塗装DIYがおすすめできない理由は3つあります。
危険が伴う
まず、危険が伴うからです。
低い部分を塗装するのであれば大丈夫ですが、冒頭にも挙げた通りはしごを使って外壁塗装DIYをする場合に転落の危険性があります。
屋根から転落して重体になった事例もありますのであまりおすすめできません。
1mmでも危険が伴う場合は、外壁塗装業者に依頼をしましょう。
長持ちしない
続いて、長持ちしないからです。
外壁塗装DIYで用いられる塗料とプロの業者が使う塗料は大きな差があります。
そもそもプロが使う塗料はホームセンターなど市販されている場所では入手できないことが多く、市販されている塗料は長持ちしません。
一時的に塗装したい場合は別ですが、長く外壁を保ちたい場合はプロに依頼をしてください。
時間がかかる
続いて、時間がかかるからです。
プロの業者が一軒家を外壁塗装すると、14~20日ほどかかると言われています。
一方で、素人が同じ一軒家を外壁塗装DIYすると60日ほどかかると言われており、約3倍の時間がかかってしまいます。
こだわりがある場合は外壁塗装DIYでもいいですが、外壁塗装はなるべくスムーズに進めた方がいいので自分でやるのはおすすめできません。
プロの声も聞いてみよう
さてここで外壁塗装のプロの声を聞いてみましょう。
あと、梯子や足場での作業は死亡事故がありますので気を付けてくださいね!
私の知っている人でも3人亡くなっていますので、脚立や梯子でも気を張っていてください。屋根や足場から落ちて大けがをした職人も私の知っている職人だけでも5人いてますので。
はしごを使って外壁塗装DIYをして大怪我をした人もいるとのことですので、なおさらおすすめはできません。
まとめ
今回は外壁塗装DIYにはしごはNGなのかどうかについて解説しました。
結論NGですが、低い場所を塗装するだけであれば外壁塗装DIYでも大丈夫です。
ただ、はしごを使って移動したりすると転落の危険性が伴いますので、その道のプロへ依頼をすることをおすすめします。