【雨樋】雨樋のお手入れについて解説します!
梅雨の時期や落ち葉の季節、そして台風の後は雨樋の不具合が多くなる傾向があります。
雨樋から雨水が溢れている状態をオーバーフローと言いますが、これを放置しておくと外壁からの雨漏りやシロアリ被害に発展するリスクが高まるなど、2次被害の危険性が高くなってしまいます。
そこで今回は雨樋詰まりなどお手入れの方法についてご紹介します。
◎雨樋詰まりが起きる原因
①落ち葉
建物の近くに大きな公園やお寺、神社などがある場合など、自然が豊かな地域でお住まいの方に多いパターンになります。
屋根よりも高さのある、しかも落葉樹の場合ですと、落ち葉による詰まりが発生しやすくなります。
②土や泥
1粒1粒や本当に僅かなものであっても、長年点検をしていないと蓄積された土や泥は相当なものになるでしょう。
塵も積もれば山となるとは、昔の人は良く言ったものです。
長年点検をしていない雨樋に蓄積された土や泥は、雨と風でガチガチに固まってしまいます。
③鳥などの巣
お住まいの周りには公園やお寺もないし、大きな木もないのに、急に雨樋から水が溢れるようになったという場合は、鳥の巣が原因の場合があります。
鳥などが雨樋やその近くに巣を作り始めた結果、運ばれてきた土や泥、葉っぱ等の植物が雨樋に詰まってしまうというパターンになります。
◎雨樋詰まり解消方法
ほうき、ちりとり、園芸用スコップ、作業用手袋(水に濡れても良いタイプがおすすめ)、ゴミ袋を準備しましょう。
これらの道具を使い分け、詰まりの原因となる汚れやゴミなどを取り除き、雨樋の状態を確認したら水を流して終了です。
雨樋の奥の方にゴミが詰まっている場合ですと、市販のパイプクリーナーを使用しても効果があるでしょう。
◎雨樋詰まりを防ぐには
①落ち葉よけネット
現在設置されているのが一番多いと言っても過言ではないのが、こちらの落ち葉よけネットでしょう。
雨樋の中にネットを丸めた形状のものを設置することで、落ち葉の入り込みを防ぐというものになります。
ネットに落ち葉を引っ掛け、雨は樋に入るというシンプルな作りになっています。
ただ落ち葉よけネットはある程度大きさのある葉っぱには効果的なのですが、針葉樹や細かい葉っぱ、土や泥などは雨樋の中に入ってしまいます。
何もない状態の雨樋と比べると掃除の回数を減らすことは出来ますが、数年に1度は掃除が必要になるでしょう。
②落ち葉よけシート
凸部分に落ち葉が引っ掛かり、雨は凹部分を流れて雨樋の中に入るという単純な作りですが、落ち葉よけネットと比べて細かいゴミにも効果を発揮します。
落ち葉よけネットと比べると多少初期費用が掛かりますが、掃除の回数もぐんと減ることを考えると、コストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
◎まとめ
いかがでしたか?
雨樋掃除は簡単な作業に思えるかもしれませんが、実は危険な高所作業です。
ですからコストダウンのために、はしごを使ってご自身で手入れをする場合は1階までにして、2階以上は業者に依頼しましょう。
雨樋掃除に限ったことではないのですが、毎年台風の後に屋根にブルーシートを掛けるために屋根に上がり落下する事故がいくつも起きています。
大けがをしてしまっては本末転倒です。
特に大きな災害などがなければ、雨樋点検は1年に1度で十分です。
たかが雨樋と甘く考えることなく、しっかりと手入れをして建物の健康寿命を延ばしましょう。
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