【金属サイディング】アルカベールの特長を詳しく解説
皆さんは「外装材」と聞いて何が頭に思い浮かびますか?
一般的に言われるのは、サイディング(板状)・モルタル(塗り壁)・ALC(軽量気泡コンクリート)・タイル・コンクリートの5種類になります。
その中でもサイディングは更に、金属・窯業(ようぎょう)・木質と3つに分かれます。
今回は、金属系サイディングのアルカベールに的を絞って解説してまいります。
◎金属系サイディングとは
「板状の金属」と聞くと鉄板のような、無機質で平らなイメージをされるかもしれませんが、そうではありません。
コンクリートのように、曲線を描いた外壁の実現はできませんが、アルカベールというボードは豊富なデザインとカラーが表現できます。
モザイクタイル調やエンボスのコントラストが効いた立体感のあるテクスチャーデザインもあります。
サイディングボードの特長は、工場生産するため品質が均一で安定しており工期も短く済むことです。
中でも金属系のアルカベールは、アルミ合金製で断熱性能を上げるため発砲樹脂で裏打ちしたもので、凍害に強く、耐候性が高い物です。
アルミが軽金属なため、建物への重量負担が少なく、錆びや塩害にも強い素材です。
しかし断熱性と遮音性は、土や砂が素材の窯業系サイディングの方が優れています。
◎アルカベールの特長
上記でご紹介した特長が、なぜ発揮できるのかを解説いたします。
1.凍害
寒冷地では、外装材に湿気が入り込み、凍結と融解を繰り返すことで基材の劣化を招きます。
特に窯業系サイディングは、土や砂が水分が吸収し、その水分が凍結と膨張を繰り返しやすい材料といえます。
金属系サイディングなら、表面からの水分吸収がないので寒冷地でも安心です。
2.耐候性がある
アルミのイメージは、軽金属だから簡単に曲がる・折れる・凹むといったものがあるかもしれません。
単品だと確かに言えることですが、アルカベールは複雑なはめ込み形状をしており、嵌合部(かんごうぶ:軸と穴が嵌り合っている所)には防水パッキンを使っています。
こうすることによって、30m/s相当の風圧でも漏水しない実験結果を出すことが出来ました。
また、アルミは吸水・透水がないため、それらが原因となるクラック(ひび割れ)が発生しません。
もう1つのポイントは、通気構法を採用しているため結露を防止できる事です。
この壁体内結露を防止するために通気工法が標準工法となっております。
3.軽いから家に負担をかけない
アルミは軽量素材のため、柱や梁などへの負担が少なく、地震時の倒壊の可能性を軽減します。
窯業系と重さを比べると8倍もの差が出てくるので、同じサイディングの中でも超軽量な事が分かりますね。
嵌合部がスライドし、地震時の横揺れに適応するため、割れやクラックの心配がほとんどありません。
4.錆び
錆びに対し腐食量が圧倒的に少ない金属は、アルミです。
沿岸地域でのリフォームならアルミをお薦めします。
丈夫だからノーメンテナンスというわけにはいきませんが、年1~4回ほど優しく水洗いをしていただければセルフケアができます。
5.塩害
- アルミと酸素は仲が良く、その2つは互いに結び付きやすい性質を持っています。
- アルミの表面には自然に、緻密な構造をした保護力の強い酸化皮膜ができます。
- 酸化皮膜というバリヤーによって、塩害による腐食から守ってくれるのです。
- このバリヤーは酸素さえあれば、たちどころに再生されるので、自動で無限に作られるといって良いでしょう。
それでもアルミに腐食が起こるのは、バリヤーが機械的に損傷を受けたり、化学的に溶解してしまい、その回復機能が妨げられた場合です。
6.騒音
窯業系には劣りますが、アルカベールの遮音性も侮れないデータが出ています。
例)地下鉄の車内が約80dB→アルカベールの遮音により、郊外の深夜のような静けさ約32dB
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