【冬でも油断大敵】シロアリ活動中!対策とチェック方法を徹底解説!
毎日寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
気温が低いと、なんとなく動きがゆっくりになったり、野生動物や虫達ものんびりと過ごしているような気がしますね。
しかし今回テーマの「シロアリ」は、働き蟻の役割を持つ個体もいる為、今この瞬間も木材内部でコツコツじわじわと活動をしております。
そう言われたとしても、ご自身の家にシロアリがいるかどうかは、なかなか分からないものです。
ほとんどの方が、春から夏に家の中でシロアリを見つけて、初めて被害にあっていることに気付きます。
進行しきってからの発見では遅く、せっかく建てた住み慣れたお家に対し、経済的にも気分的にもダメージをもたらてしまう害虫被害。
今回はそのシロアリの生態と見つけ方をご紹介して参ります。
発生時期
日本のシロアリは主に3種類でそれぞれ発生時期が異なります。
4月~5月・・・一番生息範囲の広いヤマトシロアリの羽アリ
6月~7月・・・南に多いイエシロアリ
7月~10月・・・まだ生息範囲の狭いアメリカカンザイシロアリ
この種類は湿気を必要としないため家具などを食べる可能性があります。
1年のうち半分は、シロアリ発生のリスクが続くのです。
表に出て活動するのはこの時期で、あとはほとんど目にすることはありません。
しかし「冬はシロアリのことは考えなくてよい」という考えは、一昔前の話であって、近年の住環境や気候の変化により、冬期でもシロアリが被害を引き起こす可能性は否定できなくなってきました。
シロアリの歴史は、約1億年前もの化石からも見つかるほど、環境変化への適応能力が非常に高い生物なのです。
蟻道について
蟻道(ギドウ)とはシロアリが、地面と木部をつなげるために作り出す道のことです。
それらは木材やコンクリートに蟻道を作っています。
材料はシロアリ達の食べカスや、排泄物が使われています。
蟻道が基礎部分にできていた時には、内部を浸食している可能性が大きいです。
木材からシロアリが出てくるときには木くずを出すのですが、この際の排出口には様々な大きさがあるものの、数mm程度なので注意しないと発見することができません。
シロアリチェック
Level1.
・玄関・勝手口・トイレに水をまいている。
・床下の通風が悪く、湿気ている。
・家の中を歩く際、特定の床に違和感がある。
・最近、近所でシロアリの防除工事を実施した家がある。
シロアリは土の中を移動するため、巣から半径40mぐらい地中に蟻道が拡がっています。
Level2.
・床にブカブカとした凹みや、ギシギシときしみを感じる。
・ドアや襖、天戸などがスムーズに動かなくなった。
・壁や柱を叩くとポコポコといった空洞音がする。
・雨漏りしている箇所がある。
・以前実施したシロアリ防除工事から、5年以上経過している。
・床下を物置代わりに使っている。
・家の周囲に木材が使用されている廃材や古材を置いている。
地面に直接置かれた廃材はシロアリの餌になります。廃材への食害をきっかけに住宅への被害につながる可能性があります。
Level3.
・柱を少し押しただけで凹む。
・床に木くずや糞(砂粒状態の物質)を発見する。
・水場の柱に小さな穴が開いている。
・庭の木杭等にシロアリによる被害がある。
・木材の中から羽アリが湧いて出てきた。
・家の周りに蟻道がある。
シロアリは地中から蟻道を作って建物へ侵入してくることが多いので、建物の基礎や束石、土台などに蟻道がついていないか確かめましょう。
・「羽アリ」を近所や家の中で見かけたことがある。
近くに巣がある証拠です。大量の羽アリを家の中や周辺で見かけた場合はかなり危険な状況です。
シロアリの見た目
さて、いよいよシロアリを発見してしまった時の為の知識です。
羽根付きアリと羽根付きシロアリは見た目が似ています。
シロアリの特徴
・触覚がまっすぐ
・黄色いリング状の首輪模様
羽根付きシロアリの特徴
・羽蟻の羽は、すべての羽が形も大きさも近い。
・羽が取れやすい(羽だけ落ちている場合はシロアリが侵入した可能性有)
・寸胴で腹部にくびれがない
◎まとめ◎
家庭でできる対策と予防
シロアリは大切な住まいに棲みつき、気付かないうちに家の柱や土台を食べてしまうことがお分かりいただけたかと思います。
被害に合うのは木造の建築物だと思われがちですが、 RC造や鉄骨造の住宅でも内装材や床板など、木質部材は多数使用されている為、油断出来ません。
放っておくと耐久性・耐震性が落ちてしまうため、長く快適に住み続けるには定期的なメンテナンスを行いましょう。
また、ご家庭でも簡単にできる対策・予防をすると良いでしょう。
シロアリの大多数は湿気を好む性質があるので、掃除の時や晴れている日は窓を開けて風通しを良くすることがポイントです。
また、家の外に放置された木材があるとエサとして寄ってくることがあるため、不要な木材は放置せず、すぐに処分しましょう。
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