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【エクステリア】濡れ縁について詳しく解説!

濡れ縁という言葉を聞いたことがありますか?

若い世代の方には馴染みがあまりないワードかもしれませんが、お年を召した方には懐かしい響きなのではないでしょうか。

ドラマやアニメ、また社会科の教科書の中などで、縁側に座っておじいちゃんとおばあちゃんがお茶を飲んでいる画像というとピンと来たかたもいらっしゃるかもしれません。

昔懐かしい濡れ縁というイメージですが、実はまだまだ濡れ縁のあるお住まいも多いのです。

そして濡れ縁と似ているのがウッドデッキ。

そこで今回は、濡れ縁について詳しく解説します。

 

 

 

◎濡れ縁とは

濡れ縁とは、外壁から張り出した外部の床のことを指します。

履き出し窓からつながっている事が多く、履物を履き替えることなく室内から濡れ縁に出ることが可能なスペースです。

縁側との1番の違いは、屋外に出ているため屋根がなく雨ざらしになるという点です。

「濡れてしまう縁側」という意味合いもあり、濡れ縁と言われるようになったとも言われています。

 

 

 

◎濡れ縁とウッドデッキの違い

 

先程、濡れ縁とは外壁から張り出した外部の床であるとお話ししました。

そして、屋外に出ているため雨ざらしになってしまうという点についてもお話ししました。

ウッドデッキとどう違うのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

簡単に結論をまとめるのであれば、和風住宅にあるのが濡れ縁、洋風住宅にあるのがウッドデッキという考え方が基本になります。

その他にどのような違いがあるのか、具体的にご紹介します。

 

 

①出幅と床板の間隔

濡れ縁とウッドデッキでは「建物からの出幅」が違います。

濡れ縁は外から腰掛ける形で使用することが多いため、建物からの出幅もあまり長くならないものが多く、90~120cmで落ち着くことが多いようです。

対するウッドデッキは、広いスペースが特長的で、標準的な大きさは180cmとなっています。

ただウッドデッキはそれ以上にもそれ以下にもサイズ変更が出来ますので、かなり柔軟なエクステリアだと言えるでしょう。

またウッドデッキではテーブルセットを置いたり、子供の遊ぶすスペースになったりと、リビングの延長として使用することが多いのではないでしょうか。

その視点から見てみると、濡れ縁とウッドデッキでは、床板の間隔に違いがあります。

ウッドデッキの床板の間隔が空いていれば、椅子やテーブルの脚が隙間に落ちてしまったり、子供の足がひっかかり怪我に繋がる恐れがあります。

そのためウッドデッキの床板の隙間は狭いものになっています。

濡れ縁は腰掛けることが主な使用用途であれば床板同士の隙間はあまり大きな問題ではなく、より水捌けや風通しのよい間隔にするという工夫がされています。

 

 

②施工方法

 

施工方法にも違いがあります。

ウッドデッキは建物に不随すると言っても、テラス屋根のように直接打ち付けるわけではありません。

基本的に独立仕様となりますので、ある程度自由が効き、どこでも取り付けることが出来ます。

濡れ縁はベンチのように移動が出来る「独立型」と、建物への打ち付けが必要な「壁付け型」があります。

 

 

 

◎まとめ

いかがでしたでしょうか。

最近の戸建住宅は洋風と和風がミックスされた和風モダンが増えているため、住宅の和風・洋風も曖昧になっています。

和室の前だけ濡れ縁にして、リビングの前はウッドデッキにするなど、使い分けをしても良いかもしれません。

濡れ縁を設置することで、部屋と庭との間に距離は出来てしまいますが、建物と外との繋がりは強くなるように思います。

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