外壁塗装の火災保険申請の流れは?申請する前に知っておくべきことは?
火災保険が適用されると、外壁塗装費用が0円になるかもしれません。
しかし、火災保険が適用されるのには条件があり誰でも受け取ることができるわけではありません。また、申請には時間がかかります。
そこで今回は、外壁塗装の火災保険申請の流れをご紹介します。
外壁塗装の火災保険申請の流れは?
外壁塗装の火災保険申請の流れは以下の通りです。
- 業者に連絡して、破損箇所を見てもらう
- 工事の必要があれば、見積書をもらう
- 保険会社に申請をする
- 保険会社の指示にしたがって、必要書類を用意
- 必要書類を保険会社に送る
- 鑑定人が自宅を調査し、受給の可否と補償金額を決定
- 受給が決定した場合、保険金が支払われる
基本的に申請をして1ヶ月後くらいに銀行口座へ着金されます。
外壁塗装の火災保険適用条件は?
冒頭にもご紹介しましたが、外壁塗装の火災保険を適用させるには条件があります。
条件を満たさない限りは火災保険金が着金されることはありません。その条件について見ていきましょう。
自然災害による被害
まずは、自然災害による被害であることです。
火災保険で規定されている内容に「自然災害」があります。つまり、自分で外壁を破壊して火災保険を適用させることはできません。
- 風災
- 雪災
- 雹災(ひょうさい)
これらの自然災害による被害であれば火災保険を適用させることは可能です。また参考までに、火災保険と総合保険の違いをご紹介しておきます。
住宅火災保険 | 住宅総合保険 | |
---|---|---|
火災・風災・落雷 | ○ | ○ |
水害・雨漏り | × | ○ |
人災による破損 | × | ○ |
盗難 | × | ○ |
全てが適用されるわけではないことがわかります。
被害から3年以内
続いて、被害から3年以内であることです。
実際に自然災害に遭ってから3年以内に火災保険の申請をしなければ、火災保険金を受け取ることはできません。これは保険法第95条「消滅時効」に記載されていることです。(詳しくはこちら。)
ただ、「消滅時効」に記載されている期限と違う可能性がありますので保険会社に確認を取ってもらいましょう。
損害額が20万円以上
続いて、損害額が20万円以上であることです。
外壁の損害額の合計が20万円以上でなければ火災保険は適用できませんので、それ以下の場合は実費負担になります。「保険金が入ると思って業者に依頼した…。」なんてことのないようにしましょう。
ただ、保険会社との契約内容によっては免責金額によって補償される額が異なります。
火災保険申請をする前に知っておくべきことは?
火災保険を適用すれば外壁塗装の費用を抑えられるのは紛れも無い事実です。
しかし、火災保険金を受け取ることはそう簡単な話ではありません。事前に知っておかないと申請が通らないこともあります。
被害状況の写真がないと火災保険が適用されない場合がある
まずは、被害状況の写真がないと火災保険が適用されない場合があることです。
例えば、火災保険に申請する前に自分である程度補修をしてしまうと、どれくらいの被害だったのかを把握することができません。損害があった時のまま写真を撮影しておくことが必須です。
写真を撮ればある程度補修をしても大丈夫です。
申請手続きは施主が行う必要がある
続いて、申請手続きは施主が行う必要があることです。
火災保険の申請を代行する業者はたくさん存在しますが、実は火災保険の代行申請は「契約違反」になります。申請は被保険者が行う必要がありますので勘違いをしないようにしましょう。
ちなみに、火災保険申請の「サポート」をもらうのはOKです。
鑑定人の審査に合格する必要がある
続いて、鑑定人の審査に合格する必要があることです。
火災保険適用にあたり鑑定人が現場に訪れ、火災保険を適用してもいいかどうかを判断します。写真は加工ができてしまう時代ですので実際に訪れて目で見て判断することが一般的になっています。
写真を加工して申請することは詐欺罪に該当しますので絶対にやめましょう。
満額もらえるとは限らない
続いて、満額もらえるとは限らないことです。
「火災保険を適用すれば全ての費用が無料になる!」という勘違いが多いのですが、実は満額もらえるとは限りません。鑑定の結果、20万円分の損害しか認定されなければ20万円しか火災保険金がもらえません。
そのため、火災保険が適用される状況を見て業者と契約しましょう。
まとめ
火災保険が適用されるまでには色々やるべきことがあります。
特に書類の準備が面倒ですが、1つでも抜けていると申請が通りません。もし、自分だけで申請するのが難しい場合は、サポートを受けることも視野に入れておきましょう。