【完全版】外壁塗装価格相場まとめ | 安くするコツやトラブル事例などを徹底解説します
外壁塗装を考えた際、一番気になるのはやはり「価格」ですよね。業者に見積もりを取り「こんなに高いの？」となってしまう前に外壁塗装の価格相場について知っておくことをおすすめします。そこで今回は、外壁塗装の価格相場をまとめてご紹介します。
外壁塗装の価格相場は？
外壁塗装には色々な要素が影響しますので一概に「~~万円かかります！」と断言することはできません。ただ、外壁塗装やリフォームにかかった工事価格は以下の通りとなっており121万円以上かかったという声が一番多く挙がりました。
あくまで平均的な外壁塗装の価格相場になりますので、小規模な工事だと50万円以下で済むことも多いです。ではそれぞれ外壁塗装の工事を分解して価格相場を見ていきましょう。
1.塗料別価格相場
まずは、塗料別価格相場です。塗料に関しては、「外壁」か「屋根」かによっても価格が変動するためそれぞれでご紹介します。
外壁の場合は以下の通り。
| 塗料 | 耐久年数 | 費用 ※１缶あたり |
|---|---|---|
| アクリル | 約３～５年 | 5,000～15,000円 |
| ウレタン | 約５～７年 | 5,000～20,000円 |
| シリコン | 約７～１０年 | 15,000～40,000円 |
| ピュアアクリル | 約１５年～ | 50,000～70,000円 |
| フッ素 | 約１５年～ | 40,000～100,000円 |
| （変性）無機 | 約１５年～ | 50,000～120,000円 |
屋根の場合は以下の通り。
| 塗料 | 耐久年数 | 費用 ※１缶あたり |
|---|---|---|
| ウレタン | 約３～５年 | 5,000～20,000円 |
| シリコン | 約５～７年 | 15,000～40,000円 |
| フッ素 | 約７～１０年 | 40,000～100,000円 |
| 無機 | 約１０～１５年 | 50,000～120,000円 |
外壁と屋根で大きく価格に違いが出ることはありません。
2.足場代価格相場
続いて、足場代価格相場です。足場代に関しては飛散防止ネットの設置も一緒に価格として盛り込まれるため以下のような価格相場になります。
| 足場代（㎡単価） | 600～800円／㎡ |
|---|---|
| 飛散防止ネット（㎡単価） | 100～200円／㎡ |
3.坪数別価格相場
ちなみに、坪数別で価格相場を見てみるとこのようになります。
| 坪数(延坪) | 塗装面積 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 10坪 | 40㎡ | 約20～40万円 |
| 20坪 | 79㎡ | 約40～70万円 |
| 30坪 | 119㎡ | 約60～100万円 |
| 40坪 | 158㎡ | 約80～130万円 |
| 50坪 | 198㎡ | 約100～160万円 |
| 60坪 | 238㎡ | 約120～200万円 |
| 70坪 | 277㎡ | 約140～230万円 |
| 100坪 | 396㎡ | 約200～320万円 |
もちろん、坪数が同じでも塗装の難易度や構造によって価格は上下します。
4.その他価格相場
その他人件費などを含めた価格相場は以下の通りです。
| その他・作業内容 | 作業料金 |
|---|---|
| 下地補修 | 1,700～2,500円/1㎡ |
| 現場管理費用 | 3万～5万円 |
| 廃材処理費用 | 1万～3万円 |
| さび止め | 600～1,200円 |
この「その他」の部分で価格に大きな差が出てきます。
外壁塗装費用の支払い方法
基本的に外壁塗装の費用は、
- 工事が完了した後に一括で支払う
- 手付金として一部を契約時に支払い、工事が完了した後に残りを支払う
のどちらかで支払います。支払うタイミングは業者によって違いますし用意されている支払い方法も業者によって違います。多くの業者で採用されている支払い方法をいくつかご紹介しておきましょう。
1.一括支払い
多くの業者は一括支払いを採用しています。
工事が完了した後に一括で支払う方法が最もポピュラーではありますが、気をつけないといけないのが「工事前に一括支払いを請求される」ことです。これは悪徳業者がよく使う手法で、費用だけ受け取ってバックれる可能性が0ではありません。
2.リフォームローン
一括支払いが厳しいという方はリフォームローンでも支払うことができます。
金融機関によって条件は異なり、外壁塗装業者によっては自社でリフォームローンを提供しているところもあります。そのため、「リフォームローンを取り扱っていますか？」と外壁塗装業者に聞いてみることをおすすめします。
3.クレジットカード
最近はクレジットカードに対応している業者が増えてきました。
現金で一括払いが厳しくリフォームローンも利用したくない！という方の多くはクレジットカードを使用しています。決済が簡単ですしポイントも付与されますから現金よりもクレジットカードの方がお得とまで考える方が多いでしょう。
外壁塗装の価格に関するトラブル事例
外壁塗装の価格についてトラブルが発生することが多々あります。悪徳業者に依頼をしてしまうとトラブルに発展しないことの方が珍しいです。
事前に外壁塗装の価格に関するトラブル事例について学んでおきましょう。
1.大幅値引き
例えば「今だけ限定で大幅値引き中です！」と大々的に謳っている業者は疑った方がいいでしょう。
もともと価格を吊り上げておいてあたかも価格が下がっているように見せる手法だったり、そもそも値引きされていなかったりと業者しかわからない裏事情がてんこ盛りの可能性が高いうたい文句です。また、値引きされている理由をしっかり考えると安易に依頼してはいけないことが理解できるでしょう。
2.追加請求
見積書に書いていない費用を請求してくる業者もいます。
また、オプションを勝手に追加して見積書を作成し「ここに書いてありますよ」といい高額請求をしてくる業者もまだまだ存在しています。実際、追加で工事が必要になるケースもありますがその場合はしっかりと価格面での話し合いをし、双方納得した状態で工事を進めるようにしてください。
3.用途不明な費用
提示された見積書の中に「諸費用」と記載されていることが多くあります。
ただ、「諸費用」に色々な費用を盛り込んで価格を吊り上げているケースが考えられます。もし「あれ？」と思ったら業者に諸費用の内訳を聞いてみましょう。もし高額請求していることがわかったらその業者に依頼をしないという選択を取ってください。
外壁塗装の価格を下げるには？
では最後に、高額になりやすい外壁塗装の価格を下げるにはどうすればいいのかを解説します。
1.施行時期を梅雨か冬にする
外壁塗装は雨や雪の影響を受けやすいため、価格が全体的に安くなります。
梅雨や冬の時期は外壁塗装業者全体の価格設定がグンっと下がる時期でもあるので狙い目です。ただ、工期が伸びてしまうことも想定されるため余裕を持っておく必要があります。
2.火災保険や補助金が適用されるか確認する
外壁塗装に、
- 火災保険
- 補助金
が適用されるケースがあります。補助金は自治体に問い合わせてみて適用されるかを聞くだけでOKです。
火災保険に関してはこちらの記事を参照ください。👇
3.地元密着型業者に依頼する
CMを放送していたり「大企業」と呼ばれる会社が提供している外壁塗装サービスの価格は高騰しやすい傾向にあります。
広告費用をかけていたり中抜き（マージン）が発生しているため一般的な業者よりも価格は高めです。逆に、広告費用や中抜き（マージン）がないような地元密着型の外壁塗装業者は余計な費用がないため外壁塗装の価格全体が安い傾向にあります。「なるべく価格を抑えたい！」という方は地元密着を謳っている業者に依頼することをおすすめします。
4.相見積もりを取る
当然ですが、相見積もりは取るようにしてください。
1社だけの見積もりだと高額請求をされていても気づかない危険性があります。必ず2~3社からは見積もりを取り比較検討をしてから依頼する業者を決めるようにしてください。
まとめ
今回は、外壁塗装にかかる価格相場をご紹介しました。
一般的には100万円前後となっていますが、使用する塗料や外壁の劣化状態によって価格は上下します。なるべく安く抑えたいのであれば火災保険や補助金が適用されるかどうかなど事前に調べておくことをおすすめします。
