【最新版】外壁塗装に火災保険は適用できるのか?適用までの流れなどを徹底解説
皆さんは、外壁塗装に火災保険が適用できることをご存知でしょうか。
火災保険の支給額が外壁塗装の工事費用を上回っている場合、外壁塗装を無料で行うことができます。ただ、これには条件がありますので事前に確認しておく必要があります。
そこで今回は、外壁塗装に火災保険が適用できることについて解説します。
外壁塗装に火災保険が適用できるのは本当?
結論ですが、本当です。
火災保険が降りれば外壁塗装に費用をカバーしてくれるようになっています。場合によっては外壁塗装の工事費用自体が無料になることもあります。
火災保険関連の相談先
のちにもご紹介しますが、火災保険が適用されるかどうかは以下の相談先があります。
- ソニー損保株式会社
- 楽天損害保険株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会
- 損害保険ジャパン株式会社
- セコム損害保険株式会社
- SBI損害保険株式会社
- 日新火災海上保険株式会社
- 三井住友海上火災保険株式会社
- AIG損害保険株式会社
- あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 共栄火災海上保険株式会社
- 大同火災海上保険株式会社
これらの保険会社の相談窓口で火災保険が適用されるかどうかを聞きましょう。
外壁塗装に火災保険が適用される条件は?
さて、外壁塗装に火災保険が適用される条件について解説していきます。
1.破損が災害である
まずは、破損が災害であることです。
火災保険が適用される条件として「災害によって補修や塗装が必要になった」場合のみとされています。そのため、経年劣化など「災害」ではない場合は火災保険を適用させることができません。
ちなみに、災害に含まれるのは
- 台風や竜巻による屋根材・外壁材の破損
- 豪雪による屋根材の破損
- 飛来物による外壁材・屋根材の剥がれ
- 地盤面45cmを超える浸水による外壁材の劣化
などのことを指します。
2.被害から3年以内に申請している
続いて、被害から3年以内に申請をしていることです。
火災保険が適用されるのは被害にあってから3年以内の補修工事のみに限定されています。そのため、3年を超えてしまうと火災保険を適用させることができません。
保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。
ちなみに、3年以内であれば自分で補修をしていたとしても外壁塗装工事に火災保険を適用させることが可能です。
3.免責金額を補修金額が超える
続いて、免責金額を補修金額が超えることです。
火災保険には「免責金額」というものがあります。これは「この金額以下の工事になる場合は自分で負担をしてください」という金額基準のことで、一般的には自己負担額と記されています。万が一、この免責金額を下回るような外壁塗装工事だった場合、火災保険を適用させることができません。
多くの保険会社さんは約20万円ほどで設定されています。
外壁塗装に火災保険が適用される手順
では実際に、外壁塗装に火災保険が適用される手順について見ておきましょう。
1.火災保険の種類を確認する
まずは、火災保険の種類を確認します。
一般的には以下の3つに分類されます。
住宅火災保険 | 住宅総合保険 | |
---|---|---|
火災・風災・落雷 | ○ | ○ |
水害・雨漏り | × | ○ |
人災による破損 | × | ○ |
盗難 | × | ○ |
このいずれに当てはまるのかを確認しましょう。保険会社によっては以上の3つ以外にタイプを用意していることもありますので必ず加入先の保険会社に確認をしてください。
2.外壁塗装業者に連絡をする
続いて、外壁塗装業者に連絡をします。
連絡をして、損害状況の調査を依頼します。この調査は後ほど保険請求の手続きをする際に必要になる工程ですので必ずやっておいてください。またここで塗装工事の見積書をもらっておくと、免責金額と比較することができます。
3.書類を作成する
続いて、書類を作成します。
「作成」と言いましたが、多くは保険会社から必要になる書類を取り寄せるだけでOKです。場合によっては損害箇所の証明写真が必要になりますので実際に損害があった部分を撮影しておいてください。また、外壁塗装業者が書類作成を代行してくれることもありますので見積もりを依頼する際に聞いておきましょう。
主に必要になる書類は以下の3つです。
- 保険金請求書
- 事故報告書
- 修理箇所の工事見積書(外壁塗装など)
4.保険会社の調査を受ける
続いて、保険会社の調査を受けます。
書類提出が完了次第、保険会社から損害鑑定人と呼ばれる担当者が派遣されてきます。住宅の被害状況を直接確認をして保険会社に報告を行うことで全ての調査が完了します。あとは、保険会社が保険の適用範囲かどうかを判断します。
5.支払い完了
保険会社が保険の適用範囲だと判断すれば、保険金が支払われます。
保険金は申請手続きより30日以内に行われるのが一般的です。そのため、外壁塗装業者と相談をして保険金が入金されるまで待ってもらう必要があります。先払い式の場合もありますので臨機応変に対応しましょう。
外壁塗装に火災保険を適用させる時のポイント
では最後に、外壁塗装に火災保険を適用させる時のポイントをご紹介します。
1.損害鑑定人が判断する
火災保険が適用されるかどうかを判断するのは「損害鑑定人」です。
自分では「これは絶対適用される!」と思っていても、損害鑑定人が「適用範囲外です」といえばその段階で火災保険は適用されません。全ての権限は損害鑑定人が持っています。
2.申請書の作成は自分でもできる
火災保険の資料作成は非常にややこしいと思われがちですが、そうではありません。
必要になるのは、
- 保険金請求書
- 事故報告書
- 修理箇所の工事見積書(外壁塗装など)
の3つの書類ですが、自分でも作成することができます。プロに作成してもらうのもいいですが、ネットで検索しつつ記入することが可能です。
3.損害箇所の写真を撮影しておく
意外と忘れがちなのが損害箇所の写真撮影です。
損害鑑定人が実際にやってきて判断するまでに写真を見せた方が保険会社としても信頼を獲得することができます。また、調査自体もスムーズに進みますので写真は1~2枚撮影しておくようにしましょう。わかりやすいように角度を変えておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、外壁塗装における火災保険について解説しました。
場合によっては外壁塗装の工事費用が無料になることもある火災保険。適用されるかどうかの審査が厳しいと言われていますが、申請するに越したことはありません。書類を用意して早めの手続きをしましょう。