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【屋根の雪止め】雪止めは必要なの?雪止めのメリット・デメリットについて詳しく解説します

皆さんがお住まいのお家の屋根には「雪止め」が付いていますか?

毎年数回積もる雪、その雪が屋根からの落雪によって、思いがけない事故につながることがあります。

どのような天候であっても安心して暮らすことが出来る環境を作るには、リスクを最小限に抑える「日頃の備え」をしておく必要があります。

今回は、屋根の雪止めについて解説します。

 

 

 

◎屋根の雪止めとは?

「雪止め」とは、屋根に降り積もった雪が一度に地面へ落ちることを防ぐため、屋根に設置する金具のことを言います。

なぜ一度に地面へ落ちることを防がなくてはいけないのでしょうか。

実は民法第218条に於いて

「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」

ということが定められています。

直接的に雪について明記されているわけではありませんが、雪についても抵触する可能性が十分にあります。

隣家の屋根からの落雪によって、庭木の枝が折れたという比較的小さなトラブルから、カーポートの屋根や車に落雪して一部破損してしまったなどの大きなトラブルまで、毎年、落雪によるトラブルの報告が多く寄せられています。

ですから、隣家や家の周りの道路などに落雪の可能性があるのであれば、何らかの対策をしておくべきと言えるのです。

 

 

 

◎本当に雪止めが必要な地域とは

雪止めが必要な地域はどこだと思いますか?

北海道や東北、北陸地方など、雪の多い地域で必要だと考える方が多いのではないでしょうか。

しかし実際は、このような雪の多い地域で雪止めを使用している住宅は殆どありません。

豪雪地域において屋根に降り積もった雪は、何十トンもの重さになると言われています。

雪止め金具では歯が立たず、金具がすぐに曲がってしまったり、雪の重さで建物全体に負荷が掛かってしまいます。

また、テレビなどで目にする屋根の雪下ろしを思い出してください。

屋根の雪下ろしは、屋根に降り積もった雪を屋根から滑らせながら行いますので、雪止めがあるとかえって邪魔になってしまうことがあるのです。

一方で、雪下ろしを必要とする量は降らないが毎年積雪があるという地域や、年に数回雪が降る地域は、雪止めを設置する必要性が高いと言えるでしょう。

ここ数年の気候変動により、これまでほとんど雪が降らなかった地域でも、頻繁に降雪があったり、積雪をしたりという可能性は、十分に考えられます。

また、このような地域では比較的、雪に対する対策や対応力が低い傾向にあります。

雪が少ない地域だからこそ、あらかじめ雪止めを設置することで、降雪や落雪によるトラブルや事故を未然に防ぐことが重要となります。

 

 

 

◎雪止めの効果・メリット

①落雪によって起きる事故やトラブルを防ぐ・軽減する

雪は時間の経過と共に硬くなり、それがカーポートの屋根や車などに落ち破損したり、隣家の敷地へ落雪してトラブルになる可能性があります。

物が壊れたり、人的な被害がないとしても、雪の塊は通路などを雪が解けるまで占領してしまいますので、邪魔になることがあり、それによって余計なトラブルが発生することがあるかもしれません。

落雪によっての被害については、自己所有物件であれば自然災害として火災保険が適用されますが、基本的に隣家への補償はされないと考えましょう。

場合によっては、破損してしまった物の弁償費用や、弁護士費用の負担など、損害賠償問題に発展するケースも少なからずあるのです。

ですが予め雪止めを設置しておけば、そのリスクを軽減することができます。

 

②雨樋など屋根付帯物の破損を防ぐ

雪止めのない屋根に雪が積もった場合、雨樋や軒先部分に雪が溜まることがあります。

重たい雪が溜まったままの雨樋は、重さに耐えることができず、一部が変形したり折れたりして、雨樋の外れや落下に繋がることもあります。

破損した雨樋に雨水が屋根から軒裏や外壁を伝い、また地面に直接落ちて、建物を腐食させてしまう原因となります。

そうすると、建物自体の耐久性も低下し、寿命が短くなってしまうのです。

また、溜まった雪で軒先に歪みが生じる場合もあります。

解けた雪は軒の下地に染みこみ、寒暖差によって凍結を繰り返すと、垂木や野地板の腐食を引き起こしてしまうことになります。

建物を守るためにも、雪止めの設置は効果的と言えるでしょう。

 

 

 

◎雪止めのデメリット

①雪下ろしの際は邪魔になる

すでにお伝えしている通り、雪止めは雪の多い地域の住宅で取り付けられることは、ほとんどありません。

雪下ろしが必要になるくらいに雪が積もった場合は、かえって邪魔になってしまいます。

また、雪が下に落ちませんので、建物全体に負荷がかかってしまいます。

 

②取付業者によっては雨漏りのリスクがある

雪止めが屋根に合ったものではなかったり、きちんとした施工がされていなかったりすると、雪止めの設置が原因の雨漏りに発展してしまうこともあります。

屋根工事の実績が豊富にあったり、雪止め金具に詳しかったりと、知識と経験が豊富な業者であれば問題はないのですが、中にはいい加減な工事をする業者も存在します。

業者選びは慎重に行いましょう。

 

 

 

◎雪止めは後付けができる?

結論から先に言うと、雪止め金具の後付けは可能です。

ただし、設置する屋根材によって雪止め金具の種類や取付方法が異なりますので、工事費用にも若干違いが生じてしまいます。

また瓦屋根の場合は雪止め金具ではなく、「雪止め瓦」に交換する方法を採用されるケースもあります。

 

◎雪止めの設置費用相場は?

 

雪止めを設置する際の費用相場は以下の通りです。

 

・屋根片面に1列の雪止め金具設置する場合:30,000円~

・屋根両面に1列の雪止め金具設置する場合:60,000円~

・屋根両面に1列の雪止めアングル設置する場合:220,000円~

 

あくまでも費用相場ですので依頼する業者により費用は変動します。また、足場の設置費用はベットで必要となります。

 

 

 

◎まとめ

雪止め金具を後付けしようと検討されている方は、屋根や外壁のリフォームと併せて行うことをオススメします。

雪止め金具の取付には、場合によっては足場を設置しなくてはいけません。

建坪30坪程度の一般的な2階建て住居であれば、足場代だけで15万円前後の費用がかかるでしょう。

複数の外装リフォームを同時に行うことで、足場代を1回にまとめることができます。

また、雪止めの設置のみでは工事を引き受けないという施工会社もあるようですので、確認するようにしましょう。

 

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