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【ベランダの防水】防水工事における「FRP防水」について解説します!

ベランダやバルコニーに施工されている防水の種類で、「FRP防水」というものがあります。

建物の構造上、シート防水やウレタン防水で施している方もいらっしゃいますが、建売住宅等で圧倒的に多いのがFRP 防水です。

「FRPってなんだろう?」

「FRP防水は他の防水工事といったい何が違うの?」

今回はFRP防水の特徴から他の防水との違いなどについて解説していきます。

 

 

 

FRPとは

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称の事です。

繊維強化プラスチックとは、ガラス繊維のような強化剤で補強されているプラスチックのことをいいます。

FRPはプラスチックの中でも耐水性や強度に優れていて、衝撃に強いことから、自動車や屋根材、浴槽などに使われています。

 

FRP防水というものは、不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を混ぜ、ガラス繊維などの補強材と組み合わせた防水工法です。

 

 

 

FRP防水の概要と特長

FRPというものは、ほかの防水材と比べて軽く、衝撃や摩耗に強いです。

そのため、ベランダや屋上の防水に向いています。

しかし下地への接着力が強いので、地震の際には割れてしまうような事もあります。

 

FRPの軽い特性をいかして、木造や築年数が古い住宅にも、防水によっての負荷がかからないように使用することができます。

 

 

 

FRP防水の材料

FRP防水の材料は、防水ポリエステル樹脂と防水ガラスマット、トップコートからできています。

ポリエステル樹脂の上からガラスマットを張って、その上にポリエステル樹脂を浸して硬くした後、再度ポリエステル樹脂を塗りつけて、防水層を作るという方法です。

 

 

 

FRP防水のメリット

①非常に軽量

FRPは、プラスチックと同じなので、非常に軽い性質を持っています。

最近は耐震性向上を図るため、屋根材や外壁材に軽量な金属素材(サイディングなど)を使用することも増えてきましたが、それは防水工事でも同様です。

軽量なFRPを使用することで、住宅への負担を軽減し安全性向上に繋がっています。

 

②高耐久である

バルコニー、ベランダ、というと、洗濯物を干したり、ガーデニングを行ったりと、なにかと歩行をする機会が多いですよね。

雨水の浸入を防ぎつつ高い強度を確保するには、摩耗性・耐候性・耐久性に優れたFRP防水は最も適しています。

一方、FRP防水と同じよう継ぎ目がないシームレスな仕上がりになるウレタン防水は、摩耗性には優れていないので、ベランダやバルコニーではなく屋上(陸屋根)に施されるケースが多いです。

このように用途・面積によってFRP防水とウレタン防水、といった具合に、防水の種類を使い分けることはとても大切な事なのです。

 

③硬化が早い

ウレタン塗膜防水を行うと、一層ごとに乾燥するまで次の工程に進めないので、早くても4~5日かかってしまう事があります。

また、雨が降ってしまうと更に先延ばしになります。

それに対してFRP防水は、硬化までの時間が非常に短く、バルコニーやベランダの施工は1~2日程度で終わります。

施工期間の短縮は品質の安定・工期短縮・ストレス軽減に繋がりますので、とても効率の良い工事といえます。

 

このようなメリットから、新築はもちろん改修でもFRP防水で施工をされることが多く、非常に身近な存在となりつつあります。

ですが、メリットばかりではなく、デメリットも存在します。

 

 

 

FRP防水のデメリット

①伸縮性が低い

 FRP防水はその特性の伸び縮みしにくいことから、建物の動きに追従できずFRPにひび割れが生じやすいといった傾向があります。

木造住宅の場合は木材の伸縮の影響もありますし、地震後にFRP表面にひび割れが発生した・大きくなってしまったという方も少なくありません。

そのためFRPの施工は動きの少ない小面積に限られます。

そして定期的な点検・メンテナンスは必要不可欠です。

 

②紫外線による劣化

素材がプラスチックですので、紫外線に弱い傾向があります。

よってFRP防水は、ウレタン塗膜防水同様トップコートでの表面の保護が必要になります。

通常トップコートは、数年でひび割れが起き始めますが、硬膜なFRP防水も同じようなひび割れ方をします。

修理の際にはFRP防水層とトップコートのどちらに被害が生じているかを確認しましょう。

 

③費用が高い

FRP防水は施工場所・状況により向き・不向きなどがありますが、非常に優秀な防水工事です。

その分シート防水やウレタン塗膜防水と較べると1㎡あたり500~1500円程高くなってしまいます。

 

先にも記述しましたが、FRP防水は小面積施工に最適ですので、価格差はあまり感じられないかもしれませんが、生じている事は認識しておきましょう。

 

種類

単価(㎡)

FRP防水

約4,000~8,000/㎡

ウレタン防水

約3,000~7,500/㎡

塩ビシート防水

約3,500~7,500/㎡

ゴムシート防水

約2,500~7,000/㎡

 

 

 

◎ まとめ ◎

FRP防水のFRPという材料は大まかにいうとプラスティックで出来ていて、とても軽量ですが、重量に耐えられる強度があります。

摩耗にも強いので、ベランダを洗濯物を干すたびに歩き回っても剥がれにくいです。

工期も短く済むのでとても優秀な防水工法です。

今度防水工事をされるときには、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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