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【住宅基礎①】布基礎とベタ基礎について~意外と知らない住宅基礎~

新しく住まいを建てる際や、中古住宅を購入する際、『こういう間取りがいいな』『壁紙は何色にする?』など、希望に胸が膨らみますよね。

理想通りの住環境を整えるため、家の中も外回りも、あれこれ調べたりショールームへ足を運んだり・・・そんな時間は忙しくもあるでしょうが、楽しさもあることでしょう。

その暮らしを支える住宅基礎に、興味や関心を持たれたことはありますか?

『家の基礎は目に見えない部分だし、よく分からない』と答える人の割合は意外と多い、という調査結果があります。

確かに住宅基礎工事というのは、とても地味な作業になりますし、建築後は外から見えなくなる部分になりますので、興味や関心を持たれにくく、よく分からないという答えが出るのも仕方ない部分があるかもしれません。

しかし暮らし支える住宅基礎がしっかりしていなければ、どんな豪邸を建てても意味がありません。

そこで今回は、住宅基礎工事について解説します。

 

 

◎基礎工事とは?

基礎は建物を支える、人の身体で言えば足腰にあたる部分です。

基礎には一定以上の幅と高さが必要なのですが、高耐久性木造住宅の基準では『一体の鉄筋コンクリート造の布基礎で、幅12cm以上、地盤面上40cm以上のもの』とされています。

では、そもそも基礎工事とは、いったい何でしょう?

基礎工事とは、地面と建物を繋ぐ基礎を造るための工事を指します。

よく『何でも基礎が大事』とよく言われますが、それは住宅においても同じことが言えるでしょう。

ただ、基礎の下には地盤(=地面)があるということを忘れてはいけません。

基礎工事を行う際には、事前にしっかりと地盤調査を行うこと。

その地盤が軟弱なものであるという調査結果が出れば地盤改良工事を行う必要が出てきます。

このような対策を講ずることで、基礎は『建物の土台』となるのです。

 

 

◎基礎の種類

基礎には『布基礎』、『ベタ基礎』、『深基礎』、『杭基礎』の4種類があります。

2000年よりも前に立てられた住宅の基礎には、布基礎が多く採用れていました。

しかし2000年の建築基準法改正の際、耐震基準が強化され、基準をクリアした地盤でなければ布基礎を採用することが出来なくなり、そこからベタ基礎を採用するケースが増えました。

とは言え、条件や工法によっては布基礎の方が適していることもありますので、ベタ基礎の方が優れていると言い切ることはできません。

今回ここでは、一戸建て住宅で多く見受けられる『布基礎』と『ベタ基礎』について、詳しく解説します。

 

①布基礎

 

『布』と付くくらいですから、基礎のどこかに布を使用するのではないかと思っている方もいるのですが、そういうわけではありません。

もともと『布』という漢字には『平らに伸びる』という意味があります。

語源には諸説ありますが、壁面にあわせて真っ直ぐ平らに伸びるという基礎の特性から、『布基礎』と名付けられたとも考えられています。

 

布基礎は基礎工事の中で最も一般的です。

支持層が硬い通常の地盤で用いられる工法で、鉄筋コンクリート造が基準となります。

布基礎の床もコンクリートで覆われるため、一見するとベタ基礎と変わらないように思えますが、建物を支えるのは立ち上がっている部分のみになります。

建物の柱や壁となる部分に木枠を造り、枠に沿ってコンクリートを流し込む工法で、ベタ基礎と比べて柱や壁に掛かる荷重を受け止めやすいとも言われています。

鉄筋も立ち上がり部分にのみ入っていますので、ベタ基礎は”面”で建物を支えるのに対して、布基礎は”点”で建物を支えると考えると、イメージもつきやすいでしょう。

立ち上がり部分以外の面に関しては、地面の上に防水シートを敷き、その上からコンクリートを打設するようになります。

コンクリートの厚さは、ベタ基礎は15cm、布基礎は5~6cmと、半分以下の厚みになります。

床部分に鉄筋を使用しないということと、コンクリートの厚さが薄いということで、ベタ基礎よりはコストを抑えることが出来ますが、耐震性に関しては不利だと言えます。

また、床部分のコンクリートに厚みがないため、地面の湿気が上がりやすく、ベタ基礎を比べるとシロアリ被害に遭う可能性も高くなってしまうと言えます。

 

 

②ベタ基礎

 

ベタ基礎はどちらかと言うと地盤が軟弱な場合に向いていると言われますが、1995年の阪神淡路大震災以降から普及しはじめ、今でが多くの住宅で採用されています。

基礎の立ち上がり部分だけでなく、床面にも鉄筋を入れコンクリートを流し込んで固めたものになるため、大きな面で建物の重みを支えます。

”点”で支えるよりも”面”で支える方が、基礎にかかる荷重を分散できますので、布基礎と比べて安定性があり、耐久性、耐震性も高く、不同沈下にも強い造りであることが特長です。

布基礎でもご紹介していますが、コンクリートの厚さは、布基礎の5~6cmに対して、ベタ基礎は15cm。

床下の地面全てを厚いコンクリートで覆いますので、湿気が建物に伝わりにくく、躯体部に使用されている木材の腐食や、シロアリ被害も防ぎやすくなるため、建物の品質を長期間保つことが出来ます。

ただし、布基礎に比べてコンクリートと鉄筋の使用量は約2倍になるため、その分コストが掛かってしまうというデメリットもあります。

 

 

 

◎まとめ

住まいの安全性に大きな影響を及ぼす基礎。

布基礎とベタ基礎の特徴を知ることで、今お住まいの家の基礎も、これまでとは違う見え方になりませんか?

次回は、基礎の塗装について解説します。

 

基礎塗装についてはこちらから

 

布基礎VSベタ基礎についてはこちらから

 

基礎のひび割れ補修についてはこちらから

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