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【ケレン作業】塗装成功の鍵 ケレン作業について徹底解説!

外壁も、屋根も、外階段や門扉も・・・塗装を行う前には、全て『下地処理』が必要です。

その下地処理のことを、『ケレン作業』あるいは『素地調整』とも言いますが、これは塗装を行う際いくつかの作業工程の中で、最も重要な工程になります。

今回は知っていそうで深くは知らない、そんなケレン作業について解説します。

 

 

 

◎ケレンって何?

『ケレン』という言葉はどこからやってきたのでしょうか。

特別な専門用語のように聞こえますが、英語の『クリーン』が訛って『ケレン』になったと言われています。

クリーンには『綺麗にする』や『清潔』と言った意味がありますので、ケレンにもそのような意味合いがあります。

ケレン作業は素地調整の中でも錆落としの意味合いで使われることが多い用語です。

 

 

 

◎ケレンの目的

①塗装面を整える

塗装は、錆や汚れなどのダメージから建物を保護するために施されます。

その効果を最大限に発揮するためには、塗膜に塗料がしっかりと密着していなければなりません。

例えば転んで怪我をした場合、流水で汚れを洗い流してから消毒を行い、その上から薬を塗るなどの処置を行いますね。

いくらよく効く薬を塗ったとしても、汚れたままの傷口ではその効果は半減してしまいますし、治りが遅くなったり、悪化してしまったりする場合もあるからです。

それと同じように、錆や汚れなどのいわゆる『かさぶた』が出来ている上から、いくら高性能の塗料を塗装したとしても、効果はありません。

そのため塗装を行う前に、錆や汚れなどの付着物を可能な限り取り除く必要があります。

特に鉄部では、錆が進行しないよう付着物をしっかりと取り除くことが、ケレンの大きな目的となります。

 

 

 

②塗料の付着をよくする

鏡のようなツルツルした表面に文字や絵を描いても、擦れば簡単に落ちてしまいます。

しかし表面に凹凸がある場合は、落とすのはとても大変な作業になります。

これは、わずかな凹凸が出来ることで表面積が広くなり、文字や絵が剥がれにくくなるからです。

これと同じように、塗装面の僅かな凹凸に塗料を入り込ませ、しっかり定着させることを『アンカー効果』と言います。

この性質を利用して、塗膜が長期間美しくキープできるのです。

余分な汚れを落とすと同時に、塗装面にあえて小さな凹凸をつけていくことも、ケレンの目的です。

 

 

 

 

◎塗料の目的を果たす

もしケレン作業をしないまま塗装を施したり、いい加減なケレン作業だった場合は、どうなるのでしょうか。

DIYがお好きな方は、手の届く範囲の外壁や門扉などのエクステリアは自分でやろうと思われる場合もあるでしょう。

 

見た目の汚れはそこまで感じられないし、ケレンに必要な道具や工具を揃えるのも面倒。

そして何より、ケレンに掛かる時間と手間を省きたい。

 

そのような安易な考えから、ケレン作業の工程を飛ばしていきなり塗料を塗ってしまおうという考えをされる方もいらっしゃるかもしれません。

 

先程も言ったように、塗装は、錆や汚れなどのダメージから建物を保護するために施されるものです。

ケレン作業を怠ると、その仕上がり具合や塗装の効果、耐用年数に影響を及ぼします。

塗装面の汚れをしっかりと落とさないまま、その上表面の凹凸が少ない状態では、塗料はしっかりと付着しません。

そうなると、雨風や紫外線に当たっているうちに、簡単に剥がれ、剥離を起こしてしまいます。

塗装の剥離はただ単に美観が損なわれるというだけではなく、剥がれた場所から雨水が浸入し、いずれは錆が発生してしまいます。

その錆を放置し続けると、建物の劣化はさらに進み、建物そのものを脆くしてしまう原因にもなります。

 

 

 

◎ケレン作業に使用する道具

①サンドペーパー

紙やすりです。

目の荒い紙やすりを使用して、手作業で行います。

 

 

 

②皮すき

ヘラ状の形をしていて、錆落としだけでなく、既存の塗装を剥がす場合にも使用します。

錆落としや塗装剥がし以外にも様々な用途がありますので、現場では重宝されている道具の1つです。

 

 

 

③スクレーパー

皮すきと似ていますが、皮すきと比べると先端の刃が鋭利になっています。

錆落としや既存の塗装剥がしに使用されます。

 

 

④ワイヤーブラシ

細かい部分の錆落としや、頑固なコケ、カビなどを落とすときに使用する道具になります。

ブラシの先端が曲がっているため、コーナー部分のケレンに重宝されます。

 

 

 

⑤マジックロン

金だわしのような素材の道具になります。

ワイヤーブラシが細かい部分のケレンに向いているのに対し、マジックロンは広い範囲のケレンに向いています。

 

 

 

⑥サンダー

電動式のケレン道具になります。

ディスクと呼ばれるものを取り付けるタイプと、ペーパーを取り付けるタイプがありますが、各メーカーから様々なタイプのサンダーが開発販売されています。

 

 

 

◎まとめ

塗装を行う場所の状況や範囲に応じて手作業で、あるいは電動工具を使ってケレンを行い、塗膜性能を十分に発揮できるような素地にすることで、その後の仕上がりに影響が出ます。

ケレンが丁寧に行われていれば、その後の塗装も成功したと言っていいくらい、ケレンは重要な作業になります。

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